今月ご乗船いただいているのは、漫画家のちばてつやさんです。

「あしたのジョー」「あした天気になれ」など、数々のヒット作品で知られる漫画界の巨匠。
御年79歳ですが、現在もビックコミックで連載を持ち、日本漫画家協会会長を務めるなど、精力的に活躍されています。

そんな、ちばてつやさんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

ちばてつや「今日は中国から引き揚げた時に、やっと船に乗れた港があるんです。葫芦島って言うんです」

干場「島なんですか?」

ちばてつや「島ではなく港ですね」

干場「いくつぐらいの時ですか?」

ちばてつや「戦争が終わって1年間、帰るに帰れないであちこち放浪した後に、1年後の次の7月くらいに船に乗れたんですね。
だから、7歳になっていました」

干場「当時の葫芦島はどんな様子だったんですか?」

ちばてつや「軍港でしたから、初めて見たのは鉄の船です。小さな船は見たことあるんですよ、川とか星が浦でもヨットみたいなのを見たことあるんですけど。
大きな鉄の旅客船っていうんですかね、明らかに鉄でできてるのにどうして浮いてるんだろうと思うような、子供の目にはちょっとびっくりしました。見上げるような船で、黒い煙をもうもうと出してたんでね」

干場「それで日本に戻ってくると、当時は船で日本と中国を行き来していたんですか?」

ちばてつや「中国に取り残されてしまった日本人たちがたくさんいたんです。その人たちが、飢えと寒さでバタバタ死んでいく。
日本に帰るに帰れないってことで、皆が港に集まって日本へ帰りたくて」

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干場「順番待ちみたいな感じだったんですか?」

ちばてつや「そうですね。最初は船が出なかったんですけど、政府の要人達が“もうこれはほっとけない”っていうことで。
内戦が始まってるところにずっと日本人が取り残されて、たくさん死んでるわけですよね。毎日毎日バタバタ死んでる、それを戻さないといけないということで、戦争が終わった次の年の春ぐらいからなんですよ」

干場「ようやくそこからだったんですね」

ちばてつや「だけど船も危ないんですよ。あちこちに魚雷とか戦争の後ですから、いろんなものが浮いてるわけですね。
油も浮いてるし、船が沈んでてそれにぶつかったりすることもあるんですよね。葫芦島も戦争してるから土地が荒れてるんですよ。山も荒れて、木も燃えたり、枯れたりしてるから。陸が荒れると海も荒れてしまうので、葫芦島の水は大連の水と違う、泥みたいに濁っているんですよ」

干場「はい」

ちばてつや「その船に乗ってしばらく日本に向かっていると、だんだん海の色が変わってきたのでびっくりしたんですよ」

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「クルーズ情報」

くぼこまき:今日はクルーズの旅では、毎日の楽しみお食事にこだわりのあるクルーズ船を一つご紹介したいんですけれど。
どの船も大体ディナーは特に豪華にしておりまして、フルコースが供されるんですけれども。その中でも特に食事の質に力を入れている船で、最近すごく人気が高い船がオーシャニアクルーズという船会社なんです。
スペシャリティクルーズは、普通クルーズ船にはありますよね? それはオプションなので、有料で楽しんでいただくことができるレストランがあるんですけれども。
こちらのオーシャニアクルーズでは、全て追加料金なしで自由にお楽しみいただけるというのも、他の船にない特色だなと思います。
そして鶏肉ですとか、お魚ですとか、クルーズ船はたくさんの人のお料理を一度に作るので冷凍しておくことが多いんですけど。そういった食材も冷凍は使わないんですね。

イタリアンレストランに行きますと、並べられるオリーブオイルやバルサミコ酢なんかも多数用意されていて。お客様がお好みで調整してかけていただいたりすることもできるんです。
どのレストランに行っても、こだわりのある食材の素晴らしいお料理を提供するというのが特徴的なクルーズ会社なんですね。
クルーズ界随一の料理を提供していると、ウェブサイトを見ると書いてあるんですね。だから、よほどの自信があるんだなと思います。