今月ご乗船いただいているのは、日本を代表する雅楽師の東儀秀樹さんです。
篳篥(ひちりき)を中心に様々な楽器を演奏されますが、海外での音楽活動もさかんで、旅の経験も豊富でいらっしゃいます。

ー シチュエーションによって、まだまだ自分の可能性を期待させてくれるものだと思っています ー


干場「今日は東儀さんに、旅そのものについて、色々お伺いしたいと思います。そもそも「旅」はお好きですか?」

東儀「好きですね、「○○がしたいから、どこへ行く」じゃなくて、どこにでも行けば、何かしら発見やワクワクするものに当たるから、どこでもワクワク出来る気がしますね。これは、旅というより自分の趣味に重なっているんですが、イタリアのミッレミリアという、世界で一番美しいラリーがあって、それに参戦したんですよ。自分のクラシックカーをイタリアに船で送るんですよ」

干場「ちなみに何に乗っていたんですか?」

東儀「イギリスの1954年の「AC ACE」というオープンカーです。それをイタリアに運んだ後、レースの当日にエンジンを調べられて、違うパーツがあったりするとその場で出場が出来なくなっちゃんですよ。ドキドキしながら、朝の車検を待って、パスするとスタートが出来るんですよ」

干場「1950年代の車って、完全にレストアするんですか?」

東儀「完全にというか、それぞれの出来る範囲の事をやります。3日間で1600キロも走るから、かなり過酷なんですよね。各国の人が集まって、博物館でしか見られないような車が普通に走ってるんですよ。やっぱり、ラリーだから時間と戦ってるんですけど、渋滞して来たりすると、イタリアは国をあげて楽しんでるわけだから、いきなり白バイが登場して、道をかきわけてくれるんですよ(笑)。ここから対向車線走っていいぞって(笑)」

干場「イタリアらしい(笑)無茶苦茶ですね」

東儀「赤信号で止まってると、後ろから何止まってるんだと、ブーブーとクラクションを鳴らすんですよ。その日は、ミッレミリアカーに限っては赤信号を無視していいとなったんですよ。とても過酷で疲れているんだけど、そういう周りの国民性だったり、車を見て大騒ぎしている老若男女、そういう中でローマに着くと、ものすごい観衆で迎えられて、英雄になった気持ちになりますね」

干場「車と楽器、似てるところってありますか?」

東儀「車を運転しながら、この振動がいつもと違うな、どうしたんだろうとか、エンジンの音、オイルの香りとか、ハンドルの振動、体で付き合って、心配なところを見つけてあげるんですよ。楽器も体の調子によって、すぐ音が変わってくる。それをどうやって克服して、気持ちのいい音楽にしようかなという、コミュニケーションが必要ですね。単に指を間違えなければいいんだとか、技術的な話じゃなくて、メンタルに接して行くという話では、機械も楽器も同じですね」

干場「なるほどー、面白いですね。旅は非日常ではなく、日常のなかに普通にあるものだと思いますが、旅をすることで、どんな効果を得ることができますか?」

東儀「旅に出ると、いつもと違う環境にいますよね?違う環境にいるからこそ、そこでしか生まれない自分の反応が引き出されていって、知らない自分を発掘できる醍醐味を感じてます。今、54歳になると、だいたい自分はこんなものだと把握してるつもりでも、知らないところに行って、色んな物に出くわした瞬間に、こんな自分もいるんだとか、こういう事をしちゃう自分がいるんだとか、シチュエーションによって、まだまだ自分の可能性を期待させてくれるものだと思っていますね」


先日、リスナーの皆さんをご招待して、ラグジュアリー船「クリスタル・セレニティ」に乗って来ました。
参加された、リスナー皆さんの声をご紹介します。

「クリスタル・セレニティに乗せていただいて、とても楽しく拝見させていただきました。いつか、船に必ず乗せていただきたいです」

「普段、見る事が出来ないクルーズの中を見れて、イメージがわいて勉強になりました」

「映画館、スパがすごく素敵でした。映画を見て、そのままスパに行ったりとか、いつもは街の中を移動してやっている事を、一カ所でコンパクトに出来るので、こんなに良かったんだとビックリしました」

「ラスベガスのホテルの滞在と同じような感じで、ホテルの中で完全に完結してる感じでした。移動型のホテル、そういうのがいいなと思いました」

「すごく豪華で、とても過ごしやすそうだと思いました。色々なアミューズメントがあって、もう、ここに住みたいなと思いました」



船の外観


シアタールーム


スパ


カジノ


プール


Cデラックス・ステートルーム


リスナーの方と一緒に集合写真