今週のゲスト

  • 0523 Thu
  • 宮崎麗果 さん
  • 0522 Wed
  • スターダスト☆レビュー 根本 要 さん
  • 0521 Tue
  • 大貫妙子 さん
  • 0520 Mon
  • リーガルリリー

オンエアレポート

05
30
Thu

ゲストは・・・宍戸大裕監督

今日は、今週末、6月1日から公開のドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と2」の監督、宍戸大裕さんをお迎えしました。
先日、「犬と猫と人間と」の監督・飯田基晴さんをお迎えした際は動物達の殺処分についてお話を伺いましたが、今回の映画はサブタイトルが“動物達の大震災”となっていて、被災動物をテーマに撮影されています。

撮影が始まったのは2011年3月19日、震災直後からなんですが、最初は地元の人の生き抜く姿を映したいと思っていたという宍戸監督。実際に宮城県名取市のゆりあげ地区に行ってみると、誰にも話を聞くことができず、何も撮れなかったんだそう。
そんな中、前作の「犬と猫と人間と」を石巻で上映する企画がその年の5月に有り、その主催をしている動物愛護団体「アニマルクラブ石巻」の代表・阿部智子さんと連絡が取れない、と前作の監督の飯田基晴さんから聞いた宍戸さんが現地に行ってみると、阿部さんは無事だったけど被災した動物達が過酷な状況に置かれている、ということを知ったことがきっかけで動物にカメラを回すようになったんだとか。

映画の中では犬や猫だけでなく、牛の事も取り上げています。
原発事故後、避難出来なかった犬や猫、牛をはじめとした家畜達も取り残されていると報道されていましたが、
「活動されている方から家畜が取り残されているっていうのを聞いてもなかなか興味が持てなくて。また、犬と猫の映画に牛を入れるという事がイメージが出来なかったんですけど、その活動をしている人から「牛たちの惨状を記録しておいてほしい」と頼まれて、それならばって家畜の様子を見に行ったんですね。そしたら、すごい悲惨な状況に取り残されていて。家畜やペットっていう分け方じゃないんだなって事をすごく感じて、取り残された命っていうもので衝撃を受けてしまって。これは、取り残された一つの牛の命として伝えたい、と思いました。」とおっしゃっていましたが、この取り残された牛たちの命を繋ごうと活動している福島県浪江町にある“希望の牧場”と“やまゆりファーム”のお話も映画に出てきます。
「僕はそれまで牛たちの悲惨な姿しか見てなかったので、そこで生きている牛がのどかに草を食んでる姿を見て「生きてるっていいな」って、ほんとにほっとして嬉しくなって、みんなの姿を撮り続けたいな、これを伝えたいなと思いましたね。」というお話もしていただきました。

宍戸大裕監督のドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と2 動物達の大震災」は、明後日6月1日、渋谷のユーロスペースから順次公開となりますが、実は! 6月15日、ユーロスペース・14時の回に行われるトークショーには坂本美雨も参加いたします。
劇場など詳しい情報は「犬と猫と人間と2 動物達の大震災」公式HPをチェックしてみてくださいね。

«前へ || 1 | 2 | 3 |...| 2291 | 2292 | 2293 |...| 2987 | 2988 | 2989 || 次へ»