オンエアレポート

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07
Thu

ゲストは…稲垣吾郎さん & 阪本順治さん


今日は、稲垣吾郎さん & 阪本順治さんをお迎えしました!


もう一度聞きたい!ゲストの方が好き!という友達に教えてあげたい!聴き逃した〜!という方はこちら(radikoタイムフリー/TOKYO FM)でお聴きください!
※一週間以内のみ聴収可
※TOKYO FM以外でお聴きの方は、radikoへアクセスして、タイムフリーのページから番組を検索してください。


稲垣さん「昔お会いしたことが…覚えてます?嬉しいです。番組内で言ってやろうと思って(笑)お父様に可愛がって頂いて。ちょうど今の僕くらいの年齢だったんですよ。教授が。僕がまだ20代前半のころに声かけて下さって。レコーディングスタジオに行かせて頂いたり、よく坂本龍一さんのピアノソロコンサートとか行かせて頂いて。その時に娘さんにも、ね?15歳ですか。いや嬉しいですよ久々にお会い出来て」

そんなトークも!


2月15日(金)全国公開となる映画『半世界』の主演、稲垣吾郎さんと、監督の阪本順治さん。
監督曰く「地球儀的な”世界”と、ひとりひとりの小さな”世界”が地続きで繋がっている」物語。

映画についてはもちろんたっぷり伺いましたが、<人生の折り返し地点>についても。
主人公は39歳。その時のお2人はどうだったか?というお話。

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Q、稲垣さんの人生の折り返し地点は?

「10代から同じ仕事をしてきたので、その勢いで突っ走っていた感じですね。逆に最近の方が、40過ぎてからの方が折り返し地点。僕の場合は個人的にもグループが解散して環境が変わったりもしたので。そこからが自分の折り返し地点っていう感じしますね。それから再スタートで『新しい地図』としてもやらせてもらってるんで。」

「2017年とかはそんなにお仕事してない時期もまあ、あったので。そんなこと人生で無かったので(笑)もう不思議でした。なんか全部違って目に映ってきて。景色とか人とか色んなものが。流れる時間が違うだけで同じ環境にいても全然違って見えてくるというか。でもその時の気持ちをすごく大切したいなと思ってるし。うん。立ち止まってこれからの事を考えたり。」

「もちろん危機感もあったんですけど。これまでの事が全て、無くなる訳ですから。未来の事なんて想像つかない。ゼロになる覚悟で僕らはやってたので。まさかこうやってね、また映画で、こうやって番組に呼んで頂けるなんて夢にも思ってなかった事なので。でもその時間は本当に良かったなぁと思いますし。」

「特に自分自身と向き合う事が出来たかもしれない。やっぱり考えるじゃないですか、時間があると。忙しいと忘れさせてくれる事とかもね(笑)…弱い自分を発見できたかもしれない。自分には弱い部分は無いなって麻痺させてた自分がいて。鈍感力じゃないですけど。そのぐらいしないとやってけなかったっていうのもあるかもしれないし。役柄は繊細な役が多いんですけど(笑)意外と鈍感な自分も多くいて。」

「でもなんか、そういう弱い自分、不安な自分。そういうのを知るってすごい大切だなって。僕らって役者の仕事だからそういう傷ついた心とか弱い気持ちとか分かってなかったらそういう人を演じる事も出来ないから。なんか人間らしくなったのかもしれないです。年齢的な事もあるのかもしれない。43とか44とかになると。今まではそういう事気にせずに逆にやらなきゃ!って麻痺させてたのかもしれないです。そういった時間も勿論大切だったと思うし、今までの事もね。あとはやっぱりありがたみというか。周りの人とか。大切なものをもう一度見つめることが出来たっていうのも、今となっては良い時間だったと思います。」

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Q、阪本監督が残したいものは?

「若い時は大袈裟に言うと”歴史に名を残したい”くらいのそういう欲、映画づくりの勝負ごとというのもあって。そんな事出来る程まあ才能も無かったんでしょうけど。色々自問自答しながら幸せな事に僕に撮らせてくれる方がいらっしゃったんで。でも環境が整っても、自分は一体何を求められてんのかなとか、何したいんだろう自分とか、無理にネタを見つけてきては、これでは2時間ドラマにはならないと、そういう一人で悶々としてましたよ。」

「今は、当然お金出してくれた人がいるから興行成績も気になりますけど。映画は100年残るし。自分が亡くなったあと再発見されて、その時代に面白く思われなかったことが50年後けっこう奇怪でカルトになってんじゃないかとか(笑)そうやって余裕を持つようにはなったんですけどね。まあ定年の無い世界ですからやろうと思えばやれるのかもしれないですけど、ただ若い監督が沢山出て来て、60越えてもうそろそろ才能的にセンス的に古びてきたかなと思いつつ、今の年齢だからやれることそれは若い人にとって新しい試みに見えたりする、そういうのが無いかなって思ってます。」

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映画界については「ここにお酒があったらボロクソ言ってますよ(笑)」そんな業界トークも!
昔から「商品」「作品」があったけど、今は「消耗品」が出来ている、通過されるだけの品にはなりたくない。そんな阪本監督の深いお話は、ハードとソフトの話に。

詳しくはタイムフリーでお聴きください!


▼映画情報
映画『半世界』2月15日(金)全国公開!


映画『半世界』公式サイト