2021/06/13

ホラン千秋、6つの醤油を味比べ! 香りが「カカオが高めのチョコレートみたい!」と唸った醤油とは?

DDP編集部

6月13日(日)の放送では、前回に引き続き、醤油のスペシャリスト・高橋万太郎さんをゲストに迎え、お届けしました。

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(左から)ホラン千秋、高橋万太郎さん

醤油それぞれの個性にビックリ!

前回は、スタジオに現物を持参し、蔵元、熟成期間やうま味によって異なる6つの醤油の種類について、詳しく解説してくれた高橋さん。今回は、実際にそれらの醤油を味わってみることに。

ホランの目の前には、最も濃い「溜(たまり)醤油」、バランスよく濃厚な「再仕込醤油」、さまざまな食材と相性のいい万能タイプの「濃口醤油」、甘めの味わいの「甘口醤油」、西日本でお馴染みの「淡口(うすくち)醤油」、素材を活かす「白醤油」などが、ズラリと並びます。

味見をしていくうえで、まず高橋さんが最初におすすめしたのは、最もスタンダードである濃口醤油。この日に持参いただいた秋田県・石孫本店の「百寿100ml」について、「昔ながらの造りが半端ない! 普通はバーナーなどで小麦を炒るのですが、ここはレンガ積みの小麦を炒る機械があって、それを使って石炭で炒っています」と説明。ひと口舐めてみると、ホランは「すごい! ふわって口のなかで香りが広がりますね。慣れ親しんだ味でおいしい!」と、その味わいにビックリ。

次に味わったのは、淡口醤油。兵庫県・末廣醤油の「龍野本造りうすくちしょうゆ100ml」を味わったホランは、「全然違う! しょっぱさの切れ味がいい感じ。よりは、あっさりしていますね」と感想を告げると、高橋さんは「(濃口醤油よりも)あっさりしていて、うま味も若干抑えめなので、醤油としての主張は弱く、塩分はちょっと高めです」と補足します。

続いては、再仕込醤油。香川県・ヤマロク醤油の「鶴醤100ml」をひと口舐めたホランは、「しょっぱいんだけど同時に甘みも感じる! こんなに違うんだ!?」と驚きます。濃厚の味わいが特徴のため、「バニラアイスにかけてもおいしいですよ」と高橋さん。

次に味わうのは、6種類のなかで最も濃い溜醤油。ここまで味わってきた3つの醤油は大豆と小麦を使っているのに対し、今回高橋さんがセレクトした溜醤油は小麦を使用していないのが特徴です。「大豆はざっくり言うと“うま味のもと”。対して小麦は、ざっくり言うと“香りのもと”なんです。なので、若干香りは犠牲にするんですけど、うま味は断トツで高い」と言います。

溜醤油を味わったホランは「再仕込醤油とはまた違って、どっしりしている」と感想を述べます。高橋さんいわく、焼き餅につけて食べると美味しいのだそう。

次は、正反対の白醤油。ひと口舐めたホランは「うわぁ、すごい! 塩味が“ガツン”とくる! ビックリした〜!」と驚きます。高橋さんは「塩味の後に、ほのかに甘みが残る印象だと思います。なので、白醤油はお出汁をひいたときに合わせると、ものすごくお出しを引き立ててくれます」と説明します。

最後は、甘口醤油。鹿児島県・吉村醸造の「さしみしょうゆ 100ml」の香りに、「カカオが高めのチョコレートみたい!」と意外な言葉を並べるホラン。さっそくひと口舐めてみると「えっ!? すごい!! ちょっと待って! 甘い!」と醤油とは思えない甘さにパニック気味。

しかし、高橋さんは「これが、鹿児島では普通なんです」と言います。また、いろいろな甘味料が入っているのが甘口醤油の特徴とも。これにホランは「本当だ! まったく別物ですね」と声を大にします。

使い分けるともっと楽しくなる

最後に、醤油選びのポイントを尋ねると「観光旅行に行ったときに、醤油屋があったらぜひ寄っていただきたい」と高橋さん。「そこでお土産に醤油を買っていただくと、誰が造った醤油なのか、どんなところで造られたのか、といったことがなんとなくわかると、醤油の使い方が変わる気がします。そういう醤油を少しずつ増やしていくと、自分にとっていい醤油との出会いがあるかも。全国に1,200ぐらいの醤油メーカーがあるので、みなさんの地元にも必ず醤油屋があると思う」と話すと、

ホランは「“地域の味を知る”って、とても楽しい作業ですね。こんなに味の違いがあるなんて思いもしなかった。“醤油の幅を広げてみよう”ってものすごく思いました!」と声を弾ませ、醤油の奥深さに感銘を受けていました。

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