2021/08/12

Drive Discovery PRESS Vol.19 編集後記

DDP編集部

毎回、旬のおやつが登場するDDP編集部の編集会議。今日、アシスタントの俊平くんが用意してくれたのは、今話題のシフォンケーキ。そのなんともキュートな姿に、スイーツ大好きな編集長をはじめ、編集部全員が思わず笑顔になるひととき。
そんな甘党のDrive Discovery PRESS、今週の特集は、この夏にぴったりの「かき氷」でした。

特別特派員としてお迎えした原田麻子さんは、「かき氷の女王」との異名をとるかき氷の達人!年間数百杯のかき氷を食べるだけでなく、ご自身で、氷舎mamatokoというかき氷屋さんを営み、昨今のグルメかき氷シーンを牽引しているお一人。そんな原田さんに、奥が深いグルメかき氷の世界について伺いました。

あまり試行錯誤はせず、メニューが次々と思い浮かぶという原田さん。そのアイデアは、他店のかき氷メニューではなく、サラダやデリなど、デパ地下のお惣菜などからインスピレーションを得ることが多いのだとか。 オリーブオイルとシャインマスカットとフェタチーズなど、これまでのかき氷のイメージを覆すmamatokoのメニューの数々ですが、実際に原田さんのお店にくるお客様は、チャレンジ精神あふれる方が多いそうで、やりがいがあると原田さんは言います。

オリーブオイルやビネガー、こしょうなどで和えるという「軽いマリネシリーズ」には、レアチーズのソースを合わせたり、他にも季節ものの春カブを甘酢漬けにしたものを蜂蜜レモンのシロップで和えたり・・・。「日本はたくさん調味料があるので楽しい」と語る原田さん。もはや「かき氷」というカテゴリーに縛られず、お惣菜やサラダ感覚で食べられるかき氷もあるそうです。

全国各地のかき氷屋さんを訪れている原田さんが惹かれるのは、スパイス使いがうまいお店。実際に原田さんのお店でも、カルダモン、クローブ、ペッパー、生姜、わさび、七味、実山椒なども使うそうで、ピリッとしたアクセントになると言います。

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パッションフルーツと赤紫蘇

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生すいか

かき氷のベストな季節は「冬」
かき氷といえば、「夏」のイメージですが、実は秋は、女性に大人気の「芋・栗・かぼちゃ」のメニューが登場したり、冬は、気温が乾燥していて溶けにくく、薄く削ってもへたりにくかったりとベストな季節なんだとか。反対に夏は果物の具材などが多いことから、氷もシャリっとした感じに削ったりと、季節で削り方を変えているそうなんです。

かき氷で重要なのは、「削り」と「味の個性」と語る原田さん。薄く削った氷には、本当は何も乗せないのが一番なところ、見栄えも重要なため、美味しさ、美しさのバランスを保つように作り上げるのがポイントなんだとか。そんな原田さんが最近、注目している味はクラフトコーラ出そうで、自家製のコーラのシロップには、レモンの代わりにすだちを入れてみたり、黒胡椒を入れたり、と入れるものでかなり変化するため挑戦しがいがあるメニューなんだとか。

ちなみに、かき氷を食べると頭が痛くなるのは、氷の種類によるものではなく、削り方なのだとか。最近のかき氷専門店では、氷の温度が高く、カンナ削りのような削り方をするため、キーンとすることはほとんどないそうです。

見た目、味、技術と奥深いかき氷の世界。次回は、かき氷の女王おすすめのお店もご紹介します!

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