2021/11/04

Drive Discovery PRESS Vol.31 編集後記

DDP編集部

11月に入り、今月は2日も祝日があるということで、そろそろ小旅行などもしたくなってくる時期。編集部でも、ここに行きたい、あそこに行きたいと雑談が繰り広げられる日々。秋は京都も素晴らしい季節ですが、京都といえば、苔が美しい街。今回、特別特派員としてお迎えした藤井久子さんは、苔マニアとして数々の本を出されています。

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(左から)藤井久子さん、ホラン千秋

ホラン編集長も実はコケ好きで、見つけると写真を撮ってしまうようですが、とにかく奥が深いコケの世界。藤井さんとの収録もエンドレスに続き、次々投げかけられる編集長からの質問にこれまで私達が知らなかったコケの生態などの話も飛び出し、藤井さんの苔ワールド全開の興味深い収録となりました。

「まずは、ルーペで観て、状態を確認!」というのが、藤井さん流のコケの楽しみ方第一歩。ルーペで観て、オスメスを確認したり・・・と説明する藤井さんに対して、「ちょっと待って!!コケにオスとメスがあるの???」と驚きの編集長でした。

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ゼニゴケ

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ヒノキゴケ

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ホソバオキナゴケ

コケをアップにしてみると、茎があって葉っぱがあって、という形が見えるそうですが、その際にオス・メスの種類もわかり、これから受精という状態にあったり、と見えるものもあるのだとか。中にはm雄株ばかりで自生している群落もあったり、受精のチャンスがなくても群落を大きく広げていくために努力するコケもあったり。
私達が見ている「コケ」は、何十本、何百本というコケが群生している状態で、コケは、受精しなくてもクローンのようなものをどんどん増やすことができるのだとか。そうして、群落を広げることでメスに出会える可能性が高くなるんだそう。クローンだけで胞子体を作っていかないコケもあるそうですが、環境の変化に対応するためには、進化していかなければならず、そのためには新しい株に出会い生殖していかなければならないのだとか・・・
そんな深い話に思わず聞き入る編集長でした。

藤井さんの最新本『コケ見っけ! 日本全国もふもふコケめぐり』は現在発売中!
これを見れば、あなたの周りの身近なコケの見つけ方から、全国の選りすぐりのコケの森にも出会えますよ!

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