2021/11/21

「水は濁った状態のほうがいい!」ライスソムリエ直伝の“おいしいお米の炊き方”とは?

DDP編集部

11月21日(日)の放送では、前回に引き続き、米・食味鑑定士でライスソムリエの村上誠治さんをゲストに迎え、お米の保存方法やおいしいお米の炊き方を教わりました。

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(左から)村上誠治さん、ホラン千秋

お米は“冷蔵庫に保存”がベスト!

自宅でお米を保存するときのベストな保存方法について、村上さんがまず挙げたのは、「3週間で食べきれる量のお米を買ってくること」。なぜなら、冷蔵庫で保管したとしても「冬で1ヵ月半、夏だと15日で劣化してしまうから」と語ります。

そして、「昔はシンクの下などにお米を置いていたと思いますけど、そうすると虫が湧いてしまう。(お米は)温度や湿度のダメージを受けやすいので、冷蔵庫でしっかり保存してほしい」と村上さん。その際、袋のままでもプラスチック容器に入れても問題ないそう。

また、村上さんいわく、常温での保存は劣化するのが早く「温度の上昇でお米の表面が乾燥し、ひび割れが入ってどんどん悪くなる。活性化してどんどん痛んでしまうので、10℃以下で湿度もある程度一定に保てる冷蔵庫での保管がベスト」とあらためて強調します。

ライスソムリエ直伝! おいしいお米の炊き方

続いて教えてもらったのは“おいしいお米の炊き方”。昨今、精米機のレベルが向上しているため、「お米の表面に農薬などが付いているケースは少ないので、サッと洗うだけでも大丈夫。ただし、ぬかは付いているので、おいしく炊くための手間として、若干は洗っていただきたい」と話します。

村上さんおすすめの洗い方は“10秒洗ってすぐに水を捨てる”を4回繰り返す“10秒×4セット”。「(洗うときは)水をすくうようなイメージで。(左右の手のひらで)お米をすりすりしながら、軽〜くお米同士がこすれる感覚で洗っていただくと、お米が傷つかず、ぬかもしっかり取れる」と解説します。

また、これを4セット終わったときに、お水が濁っていてもオーケー。というのも、お水が透明になるまでといでしまうと「栄養素が全部抜けてしまう。つまり、栄養がなくカロリーだけが高いお米を食べることになってしまう。なので、(お米をとぎ終わったときの)お水はむしろ濁っているほうがいい!」と声を大にします。

そして、村上さんが“お米を炊く前にお水に浸しておく時間”についての話も。「(水につけておく)ベストは“6時間”! ですが、時間のない方や、そこまでやらなくても良いという方は1時間ぐらいの浸水でもいいですし、電気炊飯器で炊く場合は、浸水の時間も計算に入れてあるものも多いので、すぐに炊いても、ある程度のおいしさは確保できる」と言います。

ちなみに、電気炊飯器で炊いた場合は、炊けたらすぐに蓋を開け、しゃもじでお米を十字に切り、「外側からなかへ、下からお米を持ち上げるイメージ(で混ぜる)。そうすると、下にたまっている蒸気が上がってくるので、余分な水分を飛ばすことができる。その状態で蓋を閉めて5分ほど放置すれば、全体に水分がまわり、おいしく食べられる」と教えてくれました。

ホラン、炊きたてのお米に大興奮

この日は、村上さんがおすすめする炊き方で炊いたお米も用意! ここでは、村上さん自ら田植えから稲刈りまでをおこない、丹精込めて育てた「コシヒカリ」を実食することに。

つやつやに炊き上がったお米を前に、ホランは「いい香り♪」と声を上げます。ひと口頬張ると、「ん〜っ! おいし〜い!」とビックリ。「粒の立ち方が半端ない! 粘り気もあるんだけど強すぎず、お米のひと粒ひと粒がほろほろとほぐれて、最後にやさしい甘〜い香りが(鼻に)抜けてきました!」と笑みがこぼれます。スタジオにはご飯のお供も用意してあったものの、「(お供が)必要ないぐらいにおいしい!」と目を丸くするホランでした。

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