2022/05/16

「手土産として持って行ったら株が爆上がりですね!」ホラン千秋が大絶賛する“羊羹”とは?

DDP編集部

5月15日(日)の放送では、あんこをこよなく愛するブログ「週刊あんこ」編集長のさとう祐介さんをゲストに迎え、自身のお店選びでのものさしや“いいあんこ”の条件、さらにはおすすめの逸品を教えていただきました。

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(左から)ホラン千秋、さとう祐介さん

お店探しは「あんこセンサー」

子どものころから大の“あんこ好き”というさとうさんは、大福、どら焼き、羊羹、おはぎなど、あんこが使われている和菓子にスポットを当てたブログ「週刊あんこ」で、その魅力を発信しています。以前は、新聞記者をしていたというさとうさん。仕事柄、取材で全国を巡ることが多かったため、仕事の合間を縫っては“おいしいあんこ菓子”を探し求めていたと言います。

通りがかりに和菓子屋を見つけたとき、“ビビビ”と感じたらとりあえず入ってみるという直感スタイルで、さとうさんはこれを「あんこセンサー」と呼んでいるそう。その精度はというと「意外と当たりが多い」と胸を張りつつも、「ときどき間違うこともある(笑)」と笑いを誘います。

さとうさんの「あんこセンサー」がまず反応しやすいのは“店構え”。老舗のような渋い佇まいのお店はもちろんのこと、「お店が古かったとしても隅々がきれいできちんと目が行き届いているようなところは、まずハズレがないと思います」と断言。さらに、「背筋がピンとした女将さんや店主だと、つい惹かれてしまう」と語ります。

また、さとうさんいわく“いいあんこ”の条件は「基本、添加物を使っていないこと」。いいあんこは「雑味がなくピュアで清流のようで、食べた後に舌から頭までそよ風が吹くような感じで、幸せ感がパッと広がる」と独特な表現で説明します。

江戸時代の味を引き継ぐ絶品の羊羹を試食

この日は、とっておきの逸品をスタジオに用意。それは富山県にある創業1866(慶応2)年の老舗和菓子店「鈴木亭」の杢目羊羹(もくめようかん)です(※お取り寄せ可能)。

立山杉の美しい年輪の木目模様を羊羹で表現した杢目羊羹は、江戸幕府の御用菓子司「鈴木越後(すずきえちご)」で15年修業した初代・茂助が、試行錯誤の末に作り出したもの。「鈴木越後」の羊羹といえば、江戸の旨いもの番付で最高位に君臨していた逸品で、きめ細やかでほかの店の羊羹とはレベルが違うほどの旨さだったとか。

しかし、「鈴木越後」は江戸幕府の崩壊とともに暖簾をたたんでしまったそうですが、いろいろ調べていくうちに、「鈴木越後」の系譜の店が富山にあることを知り電話をしたところ、電話口に出たのが五代目の鈴木孝さん。そこで「鈴木亭」の羊羹が「鈴木越後」の製法とほとんど変わらないのがわかったことで、さとうさんは「『鈴木越後』の流れを汲む羊羹が存在していたことに感動した」と話します。

そんな歴史を感じさせる逸品を目の前にしたホランは、「すごく美しい芸術作品のよう。端にいけばいくほど白あんの層が薄くなっていてとても繊細」と驚きの声を上げます。そして、ひと口味わった瞬間「これは上品! 上品としか言いようがない」と目を丸くし、「舌触りがなめらかで、噛んでいると溶けていきますね。それに甘すぎなくて、旨さが後からどんどんやってくる! これを手土産として持って行ったら株が爆上がりしますね!」と大絶賛していました。


富山県

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