2023/05/28

約1,900の「庭園」を掲載!庭園情報メディア「おにわさん」編集者が“庭園”にハマったきっかけとは?

DDP編集部

5月28日(日)の放送では、日本全国の庭園を紹介する庭園情報メディア「おにわさん」編集者のイトウマサトシさんに、庭園の魅力・楽しみ方やお気に入りの庭園などについて語っていただきました。

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(左から)ホラン千秋、イトウマサトシさん

ホランも大絶賛の「おにわさん」

イトウさんが運営する庭園情報メディア「おにわさん」には、美しい庭園の写真が数多く掲載され、ホランは「まるで雑誌を読んでいるかのように見やすく、さらに美しく、テーマ別や都道府県別で庭園検索もできますし、ありとあらゆる角度から自分が求めているお庭に出会えますね!」と絶賛します。

イトウさんが2016年秋に立ち上げた「おにわさん」は、写真撮影から取材までをすべて1人でおこなっており、現在は日本全国約1,900もの庭園が掲載され、なかには多くの人に親しまれている名園はもちろん、店舗の一角にあるような庭園など小さなものまで網羅されています。

「どこまでを庭というのか、そこはなんとも言えないところではありますが、海外から来られる方ですと、京都府の坪庭とか本当に小さな庭を見て喜ばれる方もいて。それを見て“これも庭なんだな”と気付かされた部分もあります」と語ります。

庭の楽しみ方は自由

そんなイトウさんが庭園にハマるきっかけとなったのが、東京都・中央区にある浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)で、そこで“癒やし”を感じたと言います。

そこでホランが、その庭園を観ることで癒やされる要因は何かと聞いてみると、イトウさんは「最初は、おそらく開放的な空間とグリーンだと思います。開かれた空間に芝生が広がっていて、さらには水が引き入れられた空間にすごく癒やされましたし、それで庭園にハマったんだろうなと思います」と答えます。

また、イトウさんが広い庭園に行った際にまずおこなうことは、園内を一周した後、お気に入りのスポットへと戻り、そこに座ってボケーッとすること。ただし、「庭の楽しみ方は自由。“(庭園に来る人には)こうしてほしい”というようなことはなくて、最初から最後まで写真を撮っていてもいいと思います」と語ります。

というのも、海外からのお客さんは日本庭園に来て自撮りをされる方が多く、「Instagramを見ていると、自撮りがたくさんアップされているんですけど、それを見て僕は“いいな”って思うんです。美しい風景と自分を写真に撮るのは大事だなと思ったし、(庭園の)楽しみ方は自由なんですよね」と話します。

自分をゼロにする大切な時間

「おにわさん」では庭園がさまざまなカテゴリに分けられており、その基準は「最もわかりやすいところでいうと、国の文化財などになっているかどうか」とイトウさん。

例えば、前述の浜離宮恩賜庭園や文京区にある六義園(りくぎえん)、京都の金閣寺・銀閣寺、日本三名園(石川県・金沢市の兼六園(けんろくえん)、岡山県・岡山市の後楽園、茨城県・水戸市の偕楽園(かいらくえん))などと言った、国宝または国が文化財に指定している庭園とそうではないものに分けつつ、「(国宝や文化財以外にも)歴史があったり、好きな庭園はあるので、文化財クラスのものからそこにつながっていくような流れでみなさんに紹介できれば」と言います。

最後に、最近お気に入りの庭園を伺うと、「私の拠点が京都なので、いわゆる京都の町屋の庭園がお気に入りですね」と回答。それこそ、前述の坪庭のようなものが気になるそうで、「小さな坪庭のなかに、それぞれ違ったデザインや美しい装飾品が設置されていたり、日常に沿った空間や、日常のリアリティさを感じられる場所がとても好きですね」と説明。

ちなみに、イトウさんによると、最近ではこうした坪庭が各地で見られ、町屋や古民家などを改修し、カフェとして生まれ変わるところも多いそうで「今は、そうしたところでコーヒーを飲んだりしながら(坪庭を)ぼんやり眺める時間が、個人的には一番好きですね」と語ります。

この意見にホランも「そういう時間は本当に大切にしないといけないですよね。私は立ち止まることができない性分で、“とにかく動いていないと”“何か生産していないと”って思っちゃうんですけど、グリーンだったり、開放的な空間に触れたりすることで、自分をゼロに戻すことは重要ですよね」と大きくうなずいていました。


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