2023/08/13

洞窟、旅客機、鉄道の車両でも!? プラネタリウム・クリエーター大平貴之がさまざまな場所で「プラネタリウム」を実施する理由とは?

DDP編集部

8月13日(日)の放送では、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんが登場。最新のプラネタリウム事情、おすすめのプラネタリウムについて伺いました。

null
(左から)ホラン千秋、大平貴之さん

広大な宇宙を感じてほしい

大平さんは、子どもの頃からプラネタリウムが大好きで、大学時代にはアマチュアには作ることが不可能と言われていたレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を自作。また、投影できる星の数でギネス記録を樹立するなど、独自のプラネタリウム投影機を次々と発表しています。

時代とともに投影機は進化しており、最新の投影機では12億個の星を映し出すことが可能になりました。プラネタリウムの種類について、大平さんは「光学式プラネタリウムの『MEGASTAR』、デジタルプラネタリウム、それらが合わさった“ハイブリッド式”、最近僕が開発した『MEGASTAR-FUSION』というものがあります。MEGASTAR-FUSIONはLEDをスクリーンに散りばめたLEDプラネタリウムです。こちらは映写しているのではなくて、画面自体が光っています」と解説。

また、おすすめのプラネタリウムの楽しみ方についても言及。1人で、カップル、家族など、誰と行くかで楽しみ方も変わると言い、「何億もの星をプラネタリウムで見ることで、広大な宇宙を感じてほしい」と大平さん。

この発言にホランは「特に都会では大きく光っている星しか見えないですけど、それは(その他の星が)私たちの目には映らないだけなんですよね。(プラネタリウムで)“これだけの星と宇宙の広がりがあるんだ”ということを感じるだけで、自分の世界も広がったような気がしますよね」と感じ入ります。

大平さんおすすめのプラネタリウム

続いて、大平さんに日本国内にあるおすすめのプラネタリウムを伺うことに。まず挙げたのは、神奈川県・横浜市にある「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」です。ここはLEDビジョンを採用しているため、「巨大なディスプレイのなかに人が入る感じで、明るい景色の見え方が全然違うんですよね。僕としては正直“やられた!”と思うぐらいおすすめなので、見てほしいです」と言います。

2つ目に紹介したのは、愛知県の「名古屋市科学館」。直径35メートルもある世界最大級のプラネタリウムドームがあり、スケール感の大きい星空観賞を楽しむことができます。「解説もしっかりしているし、座席もいろいろな方向に向けることができるようになっています。きめ細かな気配りがされていて、プラネタリウムのど真ん中を進化させた感じ。“プラネタリウムとは何ぞや”と聞かれたら『まずは名古屋市科学館に行きなさい』と答えます」と絶賛します。

プラネタリウム以外でもプラネタリウムが観られる!?

技術の進歩によって、今では作られた空間以外でもプラネタリウムが楽しめる取り組みが進んでおり、大平さんも「私が最近、力を入れている分野ですね」と力を込めます。

その1つが、神奈川県の横浜赤レンガ倉庫1号館で現在も開催中の「赤レンガ・アートプラネタリウム『星と歩くⅡ』」です。ここの会場は、丸いドームがない空間のため、どのように星を映すか最初は戸惑ったそうですが、結果的に天井から複数のプロジェクターで投影することに。

「そうすることで、床に星が映るので、その星を手に取ってみたり、普通のプラネタリウムではできない(ようなことができた)」と話すと、ホランも「すごくロマンチックじゃないですか!」と興味を示します。

このほかにも、洞窟、旅客機、鉄道の車両などでもプラネタリウムを実施したことがあるそうで、「“プラネタリウムに星を観に行こう”というのも大事なんですけど、例えば、温泉に入っているときにプラネタリウム的なものがあると“宇宙にはこんな星があるんだ”ということを、ちょっとイメージしやすくなる。これが、すごく大事だなと思っています」と語っていました。


神奈川県

Back issuesバックナンバー

more