Orico presents FIELD OF DREAMSOricoFIELD OF DREAMS

この番組では、「夢に向かって頑張っている人を応援する」をコンセプトに、夢をかなえ活躍する方々をゲストに迎え、そこに向かうまでのプロセスや、努力、苦労、そしてかなえたときの喜びを深く掘り下げていきます。

パーソナリティ 川田裕美プロフィール


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2017.02.12

「”これは映画にすべきだ”と思いましたね」:矢口史靖監督
『Orico presents FIELD OF DREAMS』では、夢を叶えた方、今まさに夢に向かって突き進んでいる方をゲストに迎え、その人生のターニングポイントに迫っていきます!

今週のゲストは、先週に引き続き、日本映画界のヒットメーカー 矢口史靖監督です。

矢口監督の第1の人生のターニングポイントは、1985年、18歳のとき。
大学に入学し、自主制作映画に出逢った時でした。
このターニングポイントを経て、映画監督という一生の仕事を手に入れました。

今週は、矢口史靖監督の人生に起こった第2のターニングポイントについて伺いました。



●がむしゃらに…


川田「矢口史靖監督の人生に起こる、第2のターニングポイントを伺いたのですがいつのことですか?」

矢口「2001年 33歳。『ウォーターボーイズ』公開の頃です」

川田「観た方は多いと思いますが、青春映画の金字塔とも言えるような作品ですよね。
シンクロナイズド・スイミングを男子学生がやるという、これはどういった構想で思い浮かんだんですか?」

矢口「埼玉県の川越高校で、進学校なんですけど。
高校3年になると、なぜか水泳部の男の子がシンクロを始めるんですよ。
非常に不思議な光景だと思ったんですけど、これには不純な動機があることを知りまして」

川田「不純ですか?」

矢口「僕が取材した時は10年くらい経っていたんですよね。始めた人たちの話を聞いたら、女子にモテたかっただけだったんですよ。
男子校なので、女子と触れ合える時が文化祭くらいしかないと…女子がたくさん来てくれる、人気があるのはバスケ部のお化け屋敷だ、と言うんですよ。
”うちの水泳部は泳いでるだけじゃ人は来てくれない、シンクロを始めよう”と、そうすれば近隣の女子校の子たちが来てくれる、モテモテになるぞ!ということで始めたそうで、その動機そのものが面白くて(笑)」

川田「いいですね、男子高校生っぽいような(笑)」

矢口「それを外の50mプールで、部員全員でやるわけですよ。インパクトがあって、”これは映画にすべきだ”と思いましたね」

川田「当時、今をときめく俳優の皆さんが出ていて、この時は役者の皆さんも、がむしゃらに一緒に頑張るような感じでしたか?」

矢口「そうですね、”がむしゃら”という言葉が本当にぴったりだと思うんですん。僕は監督としてもキャリアも積んでなくて有名でもなかったし。”男がシンクロやるんだって”っていうだけなわけですよ。
突然ふってわいた、ヘンテコな映画をみんなでやらなきゃいけない、っていう雰囲気があったんです。
オーディションで集まってきてくれた子たちも、何をやらされるか分かってないんです」

川田「そうだったんですね」

矢口「当時、本当に売れている俳優さんたちを集めるのは根本的に無理だったんです。撮影の前からシンクロの練習を1ヶ月以上やらないといけないし、撮影中もシンクロの練習をしないといけない…丸々2ヶ月以上、スケジュールがカラッカラの若い子たちだけ募集したわけですね」

川田「なるほど」

矢口「その中で選ばれた、妻夫木聡くんとか、玉木宏さんとか、当時は完全に無名な状態ですよね。
彼らをシンクロ練習のために千葉県の学校のプールに幽閉して、毎日毎日シンクロだけさせて、映画の撮影が始まっても毎日シンクロの練習と演技、それ以外何もさせないみたいな厳しい状況でした。でも、彼ら自身も何か鬱屈した、”ぶつけたいんだ!”っていうエネルギーが溜まりに溜まっていたので、それがスクリーンにそのまま映ったというのが、お客さんに伝わったんでしょうね」

川田「このターニングポイントを経て、監督ご自身はどういった変化がありましたか?」

矢口「『ウォーターボーイズ』がメジャーに受け入れられたんですね。それ以前は3本映画を撮っていたんですけど、映画好きの人が観に来てくれる、ちょっとカルト的な監督という立ち位置でした。
僕自身も一般の映画とは違う、独特なオフビートなものこそ作りたいと思って作っていたんですけど。
『ウォーターボーイズ』は、もろにオンビート、直球勝負な映画なんですよね。
ただ、僕の心の裏には、”そこまで直球な青春映画なかったでしょ?”っていう実験はするつもりはあったんですが、観たお客さんにはその部分ではなくて、”面白い”、”楽しい”というところが伝わる」

川田「はい」

矢口「映画ファンも来てもらいましたけど、普段映画を見ないような、小さい子からお年寄りまで、老若男女が観にきてくれて、楽しんでくれる。
”なんて楽しいんだ!”と思って、毎日、映画館にお客さんの様子を見に行って、”こんなに喜んでくれるのか!”と思ったんですよ。
それが僕にとっては初体験だったんです、映画作りってこっちも楽しいんだと、その時に発見がありました」


●新作映画『サバイバルファミリー』



川田「第1、第2のターニングポイントを経て、数々のヒット作を世に送り出している矢口史靖監督。その最新作が、2月11日(土)公開の映画『サバイバルファミリー』です。
この映画、これまで作られた映画と大きく変わって、ある日突然、電気がなくなってしまった日本を舞台に、ごく普通の家族が生き抜く様子がコミカルに描かれている作品ですね」

矢口「電気がなくなるっていうと、普通の人は”停電かな”と思っちゃうかもしれませんが、コンセントの電気だけじゃなくて、電池もバッテリーも、電気で動く全部が止まってしまう。
最初、原因が分からない世界で家族は生き残らないといけないっていう世界です」

川田「そうですね」

矢口「今まで、ハリウッド映画でもディザスタームービーと言われる災害映画はたくさんありますが、そういう映画とも毛色が違いますね。
例えば火山が噴火するとか、隕石が降ってくるかもしれないとか、その事件がディザスタームービーの目玉シーンになるんですけど、この映画ではそこがないんですよ」

川田「確かにそうですね」

矢口「朝起きたら、”なぜか止まっているらしい”みたいな、主人公一家も現実に気付くまでに時間がかかるんですね。
本来だったら、事件が起きて避難をするんですけど、この映画は避難をしていいのか、しちゃいけないのか分からない…そういうグズグズした、まったくサバイバル能力がない一家が生き残っていかなきゃいけないので、最初の方はピントのずれたおかしなシーンが続きます」

川田「だからこそなのかもしれないですけど、ものすごくリアルに考えられていて、自分の家庭でも最初はこうなるだろうなと思いました」

矢口「嬉しいですね」

川田「この4人家族は、お父さんが小日向さん、お母さんが深津絵里さんなんですけども、小日向さんが主導権を握っているようで、握れていないお父さんなんですよね(笑)」

矢口「本当にダメなお父さんで(笑)。家族を食べさせてきたけど、家族を省みなさすぎて、子供や奥さんからは煙たがられてしまうというお父さんではあります。
電気がなくなっちゃうと仕事もできないので、会社に行く用もないから、”じゃあ、家族でどうしよう?”と、生き延びるために少しでも暖かい西を目指そうと出発するんですね。でも、覚悟も準備もないお父さんですから、家族が巻き込まれて大変な目に遭っちゃうんですね」

川田「ありそうでないことなのかもしれないんですが、この企画はどういったきっかけで作られたんですか?」

矢口「非常に心苦しい理由なんですが…僕、機械が苦手なんですよ(笑)」

川田「こういうお仕事されているのにですか?」

矢口「パソコンが苦手で、モバイルも苦手で、スマホも持ってなくてガラケーなんですよ。
機械があまりにも苦手なので、周囲のスタッフからも困られちゃうくらい。でも、周囲がどんどん新しいテクノロジーが入ってきて、自分が置いてけぼりをくらっているような気がして。それが悔しくて、”いっそ、なくなっちゃえばいいのに!”みたいな、そういう恨み節から、このアイデアを思いつきました」

川田「なくなったら、どうなるんだろうと?」

矢口「なくなっちゃえば、”僕みたいなやつが天下をとるんじゃないか?”みたいに、それがスタートだったんですが、僕自身インドア派でして、アウトドアの知識も技術もないので、たぶん小日向さんくらいしか活躍できないと思います(笑)」

川田「この家庭でも、お父さんよりお母さんだったり、娘、息子がサポートして頑張りますもんね」

矢口「そうなんですよね、僕自身両方できない人間です。なので、小日向さんにもそんなダメな男を体現してもらいました」





>>来週は、モデル、タレント、俳優の栗原類さんをお迎えしてお話を伺っていきます。
お楽しみに!
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