クリーン・キャンペーン 全国38局

レポート記事

[FM香川(2014年度以前)]

香川・10/31OAの特番から印象的な言葉集・Part5(2009-2010)

(続き)

さて、特番の振り返りも長くなってきたので、そろそろ結論を出したいと思います。

昨年のクリーン・キャンペーンは、場所を五色台に移し、エンターテイメントも「りんご狩り」へと大幅にリニューアルをしました。そのときに高松市環境部からご紹介されたのが「高松市・鬼無地区」の「環境パトロール隊」のことでした。

平成19年、高松市で初めて、地域の自治会によって組織的に不法投棄の監視・撲滅を目指して行動を起こしたのが鬼無地区の方々なのだそうです。


昨年のクリーン・キャンペーン in 香川では、この「鬼無地区衛生組合」のジャンパーを着た皆さんが、谷間の不法投棄物の回収や、各ポイントからのごみの収集に軽トラックで走り回ってくださったおかげで、効率的にごみを回収することができました。

また、エンターテイメントをりんご狩りにしたことで、参加しやすさがグッと広がって、なんと400人の定員に700人ほどの応募があり、FM香川のスタッフもびっくり。そして、当日回収されたごみの山を見て、さらにびっくり・・・


しかも、この日は白峰寺付近の谷底に不法投棄された古タイヤ250本は、直接処理業者が持ち帰ったため、このごみの山の中には含まれて居ませんし、大崎の鼻は坂出市の管轄ということでこれも入っておりません。

あの美しい五色台の景色の中に実に「30,240L」ものごみが隠れていたのです。参加した皆さんもこれには大きなショックを感じたようです。

しかし、今年再びお会いした鬼無地区衛生組合の尾崎さんからは、こんな言葉をいただきました。
蒲野:あれ以来、鬼無地区の様子はいかがですか?
尾崎:そうですね。毎月一回、鬼無地区の全域をパトロールを続けていますが、目に付くごみは減ってきた気がします
蒲野:地域を美しく保つのに必要なことは何でしょうか?
尾崎;住民一人ひとりが、鬼無(=自分の住む町)をきれいな町にしないといけないという概念でもって、ひとつの行事に積極的に参加していただけるという環境づくりをするのが一番だと思います。当初は反対の声もありましたが、それを三年間継続して「協力せないかんな」という気持ちが芽生えたのが美化につながる大きなポイントであったのではないかと思いますね。

あの一枚岩のように見える鬼無地区衛生組合でさえ、当初反対の声があったというのは意外でした。が、実際に昨年のクリーン・キャンペーン以後、ほとんどの不法投棄がなくなり、そのままの状態が継続しているというのは、やはり地域の皆さんの努力の賜物でしょう。

そして、今ではその努力が「鬼無稚児桜」を育てる活動に振り向けられているというのです。一度は絶滅したと思われた気なし稚児桜が東京で標本木として残っていることがわかり、赤子谷の中腹にある(鬼無小学校開校)100周年記念植物園」をその桜並木にするという目標を持ってがんばっていらっしゃいます。



地域美化の目標を達成し、それまでの力を子供たちの将来のために使う・・・環境保護活動のひとつの未来を見た気がしました。

さて、今年のコスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in 香川・・・再び、参加者の声をコラージュして終わりましょう。

女性:なんかね、ごみの層ができているみたいなんです。空き缶の層、お弁当の層、ペットボトルの層・・・発掘したらどんどん出てくる感じで(笑)
女性:草に隠れてるから見えにくいんですけど、ひとつかき分けるとすっごい出てきます(笑)
男の子:(恵美・こういうとこ捨てる人どうかな?)う〜ん、非常に悪い人? 女の子:ちゃんと自分の家に持ち帰って捨ててほしいです
子供たち:ごみ捨てないで〜!!

これから、この美しい景色を守っていくのは、最後にいろいろ意見を言ってくれた子供たち。この子達はもうごみを捨てません。だから、せめて私たち大人は「新たなごみを捨てない」くらいのお手伝いはしたいものです。

特番Followは以上です。次回からは「やっと」ですが、今年のコスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in 香川のフォトギャラリーをお送りします。お楽しみに。

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