今年は、思いがけず、直撃を含む二つの台風が四国を襲いました。

その前後の天候もパッとせず、「山の上にある五色台オレンジパークは大丈夫だろうか」・・・と案じておりましたら、やはり無事では済んでいなかったようです。

まずは、せっかく育ったりんごの実の多くが落ちてしまいました。また、イノシシ避けに張ってあった青い網も飛ばされてしまい、それを復旧している間に、やはり台風で食べ物を奪われてしまったイノシシたちが大挙してやってきて、畑を荒らしてしまいました。

下の写真をみると、りんごの木の一定の高さ以下に、実が一つもなくなっているのが解りますが、ここまでイノシシたちの背が届いたということです。1.5mほどの高さがありますから、実際に見たらかなり大きなイノシシだったことでしょう。



イノシシも自分たちが生きるために必死ということで恨んでばかりもいられませんが、問題は我々のりんごはどうなるのか？ということですね。そこで、オレンジパークの天雲さんとご相談し、以下のような方向で行くことになりました。

これまで、りんご狩りは「ひとり5個まで」としていましたが、今回は「りんごとハウスみかんを併せて7個まで」ということに致します。



ハウスみかんは、ご覧のとおり沢山の実をつけています。え？「まだ真っ青じゃないか！」と思いますか？

モチロン、私だってそう思いました。でも天雲さんのススメで一個もぎ取って、皮を剥いてびっくりしました。

まず、皮に親指の爪を立てた瞬間に半径15cmくらいに水気が飛ぶのが眼に見えるほどミズミズしく、頭にガツンとくる酸っぱさを覚悟した舌には嘘のような甘さが広がります。



「あと、10日もあれば、もっとエグ味も抜けておいしくなるぜぇ・・・」と、目を細める天雲さん。

案外、このピンチヒッターはヤルかも？