今日は、11月18日に放送した特別番組から、「ちちぶの会」のみなさんの言葉を再掲して総括とさせていただこうと思います。今回お話を頂いた「ちちぶマスター」の五人をご紹介します。写真左からそれぞれの方のコメントです。
中野幸四郎さん=「ここがちょうど地形的に、西の財田川とか川之江の方から流れ出たものが全部集まってくる感じですね。(ビニールの)筒があって、子供に『コレなんですか?』って訊かれたので、『笠岡とかの牡蠣の養殖で貝と貝の間にこれを挟んで養殖してるんですよ。それが全部流れてくるんですよ』・・・『(ゴミも、)殆んど仁尾の者が放ったんじゃないんや。全部よそから流れてくる。だから君たちもここでゴミを放ったら詫間の方へ流れていくんですよ』って説明したら、その子は「へ〜」って言って、それ以降は筒ばかり集めてましたねぇ(笑)」
森一恵さん=「今、香川県の海岸は全部人工的に埋め立てたところが殆どですけれども、昔ながらの海岸がここに残っています。(今回の活動を通じて)身近にある自然のままの素晴らしい浜というのを、皆さんに肌で感じて欲しかったし、大切さを知って帰っていただけたらと思っていました。地元の者としては、そこからもっと大きい問題に広げて意識をしていただけたらいいと思いました。」
会長:鴨田隆司さん=「私はDブロックで、不法投棄もあって最も汚いところだったんですけど、皆さん黙って黙々と(拾っていらっしゃる)・・・これには、参りました。凄いです。・・・また連携して、掘り出したら運びあげて・・・という手慣れた作業というのか、「いつもこういうことしているんじゃないかな?」という感じを受けました。」
事務局長:塩田健治さん=「昔はどこの小学校の子も、夏になると皆ここに泳ぎに来ました。父母ケ浜は歩いていても怪我をしないんですね」「子共と話したんですけど、その子供も本当に一生懸命拾っていたのは・・・『この子凄いな〜』と感心しました。こういう子供達が環境に興味持って頂いたら、良くなっていくと思いました」
菅磯夫さん=「清掃を始めた直接の理由は、昔、ここを埋め立てようとした動きがあって、それへの抗議の意味もあったんです」「この前は午前中でしたけれども、出来れば今度は夕日の綺麗な、夕方の潮の引いている時に、大勢の人が来て、素足で歩いて砂浜を堪能していただければ、また一層仁尾の良さが分かっていただけるのではないか・・・と、思っております。」
菅さんのお話のように、バブル時代にこの浜を埋め立てて工場用地にしようとする動きがありました。幸か不幸かバブルははじけ、浜の埋め立ての話は無くなったため、この美しい砂浜は守られました。
それでも、今の仁尾小学校・仁尾支所・仁尾郵便局〜仁尾マリーナあたりまであった砂浜の半分は埋め立てられ、その頃から「泳いでいると足にハマグリが当たった(森さん談)」「干潟を手ですくったらいっぱいにアサリがとれた(打ち合わせ時に鴨田さん談)というほどの豊かさは大部分失われてしまいました。
今、残されたこの砂浜を守っていくのは私たちとそのあとの世代の役目ですが、今回のクリーン・キャンペーンを通じて未来も感じられるお話もありました。
ちちぶの会の皆さんは、毎月第一日曜日の朝(夏は6時・冬は7時から)、砂浜清掃を頑張っていらっしゃいます。飛び入り大歓迎ということで、来年のクリーン・キャンペーンを待たずに、ぜひ参加してみてください。
それでは、また来年、コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in 香川でお会いしましょう(時々突発的にブログ記事をエントリーするかも知れませんが・・・)


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