
広島の海の恵み、「かき」。今、かきを育てる養殖業者の方々によって、山に木を植える取り組みが行われています。 かきの主なえさは、森でつくられ、海に流れ込む「植物プランクトン」。おいしいかきづくりには、山の豊かな自然を欠かすことはできません。減少するかきの収穫量に危機感を抱き、かきのえさを増やす方法として、1995年、広島市のかき養殖業者の方々によって、初めての植林が行われました。以来、毎年春に植林が続けられ、今年で10年目を迎えています。広島市のかき養殖業者・中前博喜さんは「目に見える効果が出るまでには何十年とかかる」としながらも、「海の仕事をしている自分たちが年に一回山に入って木を植えることで、山に対しても目を向けるようになり、自然に対する意識が変わって来た」と語ります。豊かな海の恵みには、豊かな山が不可欠―広島のかきは、私たちに「自然はすべてつながっている」ということを教えてくれています。 (レポート当日は、「かき」の殻をむく「かき打ち」の作業をレポートする予定でしたが、台風23号の接近により、船が出せなかったため、かき打ちはお休みでした)