残飯で育てた豚肉は一般に流通している豚肉と比べ、リノレン酸や
ドコサヘキサエン酸などの不飽和脂肪酸を二―三倍多く含んでいて健康にも環境にもいいブランド豚としてこの試食会では注目を集めたということなんですね。
味もよし、健康にもよし、環境にもよいこのエコポークなんですが、
気になるのがイメージですよね??ということで地元の新聞社が県外観光客百人へ、
エコポークのイメージアンケートを実施しているのですが
「人間の食べ物が原料なので安全な気がする」が五十六人と半数を占めたそうです。
また、この豚肉を使って調理したコックも
「臭みが少なく、ジューシーで肉厚。煮てもパサパサしないので、非常に使いやすい」と高く評価しているんですね。
ただ、やはり、残飯養豚の豚肉は配合飼料で育てた豚肉の約六割の価格でしか
取引されない事実もあります。
今回、残飯養豚を行っている生産者は 「肉の価値は消費者に判断してほしい。
環境への負担を減らす飼育方法をもっとアピールしていきたい」と、
少々悔しさをにじませながら話してくれました。
食の安全性や循環という点に関して、関心は高まっているものの、なかなかそれが
利益に結びつかないという現状ですが、私たち消費者がそれを覆していければと思います。