
ヤマザクラの一種「中将姫誓願桜」は花びらが20〜30枚あり、ヤマザクラより多く、昭和4年に天然記念物に指定された希少な桜です。わたぼうしのような、可憐で上品な花です。
岐阜県岐阜市の北に位置する大洞(おおぼら)という地域のお寺「願成寺」(がんじょうじ)に中将姫誓願桜はあります。
この桜、今から1200年前に、奈良の都から難を逃れた中将姫が、病いに倒れそうになった身体で観音様に一心に願ったところ、不思議なことにみるみる回復。その御礼に一本の桜を植えたのが始まり。
地元や保存会の人たちに支えられ、大切に守り継がれた桜。
その2世を作ろうと枝分け困難とされる中、接木に成功。昨年、岐阜駅前にも植えられ、今年も見事な花を咲かせました。
さらに接木ではなく、「種から子孫を残したい」と、NASAスペースシャトルで、この桜の種が宇宙に打ち上げられ、約6ヶ月宇宙旅行しました。
昨年帰還した種、「今年、もしかしたら1200年の眠りから目覚めるかもしれない」と、見守る人々の胸は大きく膨らんでいます。


