
大分県の中西部に位置する九重町(ここのえまち)。
標高1700メートル級の山々がそびえる「くじゅう連山」のふもとにあり、岐阜県や長野県といった中部地方に生息している生物が観察できます。
この町で九重自然史研究所を開設しているのが、ファーブルさんこと、宮田さんです。ファーブルの「昆虫記」が大好きだという宮田さんは、2006年から「九重昆虫記」の出版を続けています。
今回、ファーブル昆虫記に並ぶ第10巻の原稿が完成したことを記念して“九重昆虫記展”を開催しました。会場には、主に町内で採集したガやチョウなどの写真パネル約300枚と標本約1万個体を展示しています。
宮田さんの興味は、珍しい昆虫ではなく、昆虫がどんな風に生きているのか、生き様がメイン。来場した方には、面白い昆虫の世界を解説してくれるそうです。
例えば、昆虫の婚活について。
雌に贈り物をする昆虫の生態を写真を見ながら説明してくれます。
この他、会場には、カブトムシやクワガタの標本も数種類ありますので、夏休みの子ども達の自由研究にもいいかもしれません。
九重町に研究所を開設して、約10年。
九重町の自然を見守り続けている宮田さんによると、ここ数年、温暖化の影響で、低地に生息していた昆虫が高地でも見られるようになったそうです。
昆虫の生態とともに、自然環境について学べる“九重昆虫記展”は、8月21日までの開催です。
※画像上から三枚目
●「ササグモの一撃」
網を張らないクモが捕えたカメムシの頭部と胸部の境目のうす膜を通して頭部神経球毒牙で刺す瞬間を撮影した写真。
※画像上から四枚目
●「雌に贈り物を見せるシリアゲ」
シリアゲムシの雄が贈り物(バッタの頭)を用意して雌を誘う写真の一部。雌に贈り物をする昆虫の生態を撮影した写真。
※画像一番下
●「ハサミムシは葉を作る」
ハサミムシの巣。葉を二つ折りにした巣を作るようです。


