
青紫の色鮮やかな羽をもつことから「森の宝石」とも呼ばれている野鳥「ブッポウソウ」。のどかな里山風景が広がる吉備中央町には、毎年この時期、遠く東南アジアから飛来してきます。
町内では8月頃までにわたって、求愛し巣立つまでの姿が見られます。しかしこの野鳥は、環境省レッドリストで近い将来、野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧1B類」に指定されているんです。
自分で穴を掘ることができないブッポウソウは、かつてはキツツキが作った樹洞や木柱で子育てをしていました。しかし1980年代後半からコンクリート柱への移行がすすむなどで、個体数が激減。
これを受けて町は、条例を作ったり巣箱を設置するなど、約20年前から本格的に保護活動を始めました。今では毎年約300羽が飛来し、約100のつがいが確認されています。今ではその美しさを一目見ようと、この時期多くの人が町に訪れていますが、ブッポウソウは長時間注目を浴びることを恐れるため、観察には注意が必要なのです。
そこで近年、町では様々な対策を行っています。例えば、独自に観察ルートを作成したり、巣箱にカメラを設置して子育てを生中継する案内所を整備しています。
先日からは、観察マナーを記したリーフレット「ブッポウソウと生物多様性 観察ガイド」を町内の道の駅などに配備しています。
一方で町は、ブッポウソウを自然環境のバロメーターと捉え、「保護活動は環境保全につながっている」と意気込んでいます。是非多くの人にその姿を見ながら、町の豊かな自然を体感していただきたいですが、観察の際は必ず、事前にマナーを確認しておいてくださいね!


