
西日本最高峰の石鎚山を有する「石鎚国定公園」は今年、指定60周年を迎えます。石鎚山は1300年以上前に役小角(えんのおづぬ)という修験者によって開かれたといわれていて、日本7霊山の一つに数えられています。
急峻な地形から、手つかずの自然が多く残っているほか、暖温帯から亜寒帯まで幅広い植生の垂直分布を有し、40種類以上の固有種が存在する西日本有数の自然の宝庫でもあります。
その、石鎚山を主峰とする石鎚山脈一部を区域として国定公園として指定されてから60周年を迎えるのを記念して、石鎚の自然の特徴や魅力を再認識し、未来に伝えていくための様々なイベントが開かれています。
これまでに、石鎚山を登りながら、清掃活動やマナー啓発を行う「環境啓発登山」や自然観察を楽しむ「石鎚森の学校」が行われたのをはじめ、今後は、松山出身で札幌在住の写真家で元南極地域観測隊員の阿部幹雄さんらを講師に迎えてのシンポジウムや石鎚の自然に親しむ「石鎚エコスタンプラリー」自然に触れながら俳句を楽しむ「石鎚吟行ハイク」そのほか「生物多様性保全四国会議inえひめ」「絵画展」など様々なイベントが予定されています。
このようなイベントを通じて、多くの人が石鎚に触れ合うことにより、この先も自然豊かな石鎚山であり続けてほしいと願っています。


