開催意義

TOKYO FMとJFN全国38局のFM局では、4月22日のアースデーをシンボルに、ステーション・キャンペーンである「アース・コンシャス~地球を愛し、感じる心」を掲げた、スペシャル・ライヴコンサートを1990年より開催してきました。
そして21年目を迎えた2011年。周知の通り、未曽有の大震災が私達を襲いました。
2011年3月11日。あの日以降、我々にとっての地球環境への意識はどのように変わったのでしょう?

東日本大震災はこれまでの私たちの価値観を大きく見直す契機にもなりました。
原発事故による電力不足の問題が浮上し、地球上の限られた資源、エネルギーを「分かち合い」、「持続可能な生活のあり方」に取り組んでいくライフスタイルへの見直しが行われはじめました。
従来では想像すらしなかったフィールドに及ぶまで、意識と価値観の変革を余儀なくされています。

「震災後の地球環境」
すなわち、2012年以降、新たな環境アクションの視点は、必然的に“震災後の日本”に焦点を集める事となります。そこで、我々ラジオステーションができる事を考えました。
TOKYO FMでは、震災直後から「音楽の力」「言葉の力」で被災地のリスナーと全国のリスナーを結びつけ、支援、励まし、応援メッセージを心を込めて送り続けています。そして、尊い命を失った方を悼み、家族・友人を失った方を思いやる気持ち、いまだに避難生活で困難な生活を余儀なくされている人々の気持ちを同じ目線から思いやることを大切にしてきました。
これはTOKYO FMとJFNが掲げるもう一つのステーションキャンペーン「ヒューマン・コンシャス~生命(いのち)を愛し、つながる心」のマインドに基づいたものです。

我々は、このヒューマン・コンシャスとアース・コンシャスのマインドが密接に繋がることが、“震災後の地球環境”への意識にとって不可欠と考え、新たなキーワードと共に、震災後の地球環境への復興支援コンサートの実施を決意致しました。