木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2019年08月25日Flow 第五十六回目

今月から毎月最終週のFlowは、みなさんからのメッセージを紹介していきます!

神奈川県 <aya>さん 37歳 女性
2年目は毎月最終週は拓哉サンの1人トークと言うことで、
お仕事の現場の裏話なんかも聞きたいな〜〜って思います。
先日まで撮影されていた「教場」では、
たくさんの生徒役の若い役者さん達と共演されてましたよね!
今までの現場と違ったことや新鮮だったこと等、面白いエピソードがあれば
ぜひお聞きしたいです!よろしくお願いします♪


木村:こちらは、フジテレビ開局60周年を記念したドラマ「教場」という、長岡弘樹さんの書いた小説をドラマ化させていただいたんですけど。
舞台は警察学校で、小説を読ませていただいて“面白い”というのと、“これを実際にどう具現化するんだろう?”という思いが、自分を奮い立たせてくれたというか。
自分がどこか欲していた、“やってみたかった”というシチュエーションが、2つ同時に舞い降りてきました。
一つは学校の先生なんですよ、物語の中では「教官」という呼び方をされるんですけど、警察学校というシステムの中では先生なんですよ。
「マスカレード・ホテル」という作品で、立場上は捜査員でしたが89%がホテルマンだったので、バリバリの警察官っていう、その2つがいっぺんに自分に降ってきたなという感じは非常に強かったですね。

風間公親という教官をやらせてもらったんですけど、“彼に睨まれたら最後”というような、彼らのことを思うが故に彼がとる行動、言動があるんですけど。
それがあまりにも衝撃的で、今すごくクローズアップされているパワハラだったり、いろんなハラスメントってあるじゃないですか。
今の世の中の現状があって、この作品を作るんだっていう…撮影していても、良い違和感を感じていましたね。

メールに「若い役者さんたちと共演されてましたよね」とありましたけど。
自分が教壇に立つ立場で、そのクラスの机には工藤阿須加がいたり、川口春奈がいたり、林遣都がいたり、葵わかなちゃんがいたり、井之脇海君がいたり、そしてなにわ男子、関西ジャニーズJr.から西畑大吾がいたり、富田望生ちゃんがいたり、味方良介がいたり、村井良大がいたり、三浦翔平がいたり、大島優子がいたりしまして。
もう、本当にすごい現場でしたよ。

やっぱり一般的な学校ではないので、警察学校っていう、生徒たちを世の中の実際の現場に送り出すのに適した人材に育て上げていくのが警察学校なので。
ストイックに仕上げていく現場だったので、さっき名前を挙げさせていただいた皆さんはじめ、プラス、30名くらいの方等が、徹底てきに!できるまで!繰り返し訓練を受けてましたね。

翔平がみんなをリードしてくれて、撮影が始まる前に決起集会じゃないけど「行きませんか?」って言われて、ご飯食べに行ったんですよ。
食べに行った時に、「今受けている訓練、実際自分たちにどれぐらい吸収出来てると思う?」っていう話題になって、「ちょっとヤバイと思います」とか、いろんな意見がその場で生まれて。
食事をしに行った翌日も訓練がリハーサルとして組まれていて、その次の日、僕は「NALU」の撮影の予定だったんですけど、波がなくて。撮影が飛んだんですよ。
明日俺動けるし、「俺行くわ」って言って、皆さんが訓練を受けているでっかいスタジオに行って。風間の衣装を全部身に付けて、皆さんの訓練に立ち会いました。
その前日に、みんなからのいろんな意見もあったので、「全て習得できた状態を10だとしたら、今のみんなのレベルって自覚としていくつだと思う?」ってい話をしたら、シーンとなって。
そしたら翔平がパッと手を上げて「いくつ?」って聞いたら、「2だと思います」って言って、次に大島優子ちゃんも手を挙げてくれて、「2もいってないと思います」って。
でも、残された訓練の回数も決まってるし、その訓練が終わってしまったら撮影が始まってしまうので。
じゃあ、みんなそういう自覚があるんだとしたら、「今日の訓練のうちに5まで上げよう」っていう話をして。
そこから一気にスイッチが入って、訓練を続けましたね。

撮影をしていて、本当に独特な空気感、他の現場ではまずないなっていう空気感が現場に常にあったし。
かといって、ただ厳しいっていうだけではなくて、現場は非常に明るかったし、やっぱりみんな若い出演者のエネルギーっていうか。
それがパッションとして、良い意味でぶつかっていたし、そのぶつかり合いがすごく推進力になっていたなって、現場にいて感じましたね。

フジテレビ開局60周年を記念したドラマ「教場」なんですけど、2020年の新春にオンエアが予定されているということなので
是非みなさん、それまで首を長くして待っていてほしいと思います!

M1.Yellow / Coldplay

2019年08月18日Flow 第五十五回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part3

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしています!

今回がラストのご登場! リスナーさんからメールを元に、2人でトークしていただきました!

岐阜県 ラジオネーム こうこさん 52歳 女性
木村さんこんにちは。木村さんに相談があります。
私はドラマや映画を観ていると、ストーリーに集中できなくてかなり悩んでいます。
演劇部に入っていたわけではないのに、セリフの入るタイミングが〜とか、
後ろのエキストラさんに目が行ってしまったり、小道具が気になったり。
素晴らしい演技をされているのに、物語に入り込むまでには
何度も繰り返し観ないといけない感じです。舞台を観に行っても同じです。
どうしたらこちら側から集中して観られるようになるのか悩んでいます。
木村さんのご意見よろしくお願いいたします。


木村:これはハードル高いよね、エキストラさんに目がいっちゃうんだよ?

杉咲:本当ですね、普段ドラマとか見てると“どうやって撮ったんだろう?”とか、“すごい大変だったんだろうな”とか、思う事ってあるんですけど。
私自身は、エキストラさんとか小道具が気になることって、あんまりないなと思いました。
木村さんは、普段舞台とかドラマを見られていて気を取られる事ありますか?

木村:立ち回りやアクションは見入っちゃうかもしれない。“どこのアクション監督がやってくれてるのかな?”っていうのは
作品を見ていて気になった場合はエンドロールに出てくるでしょ?

杉咲:なるほどですね。

木村:谷垣さんっていうアクション監督がいるんですけど、谷垣さんはすごいですよ、全当てですから。

杉咲:え!? 本気ですか?

木村:本気です。

杉咲:何でご一緒されたんですか?

木村:「宮本武蔵」でご一緒したんですけど、そのときに「全当てでお願いします」って言われて
「自分も全当てっていうことは、相手も全当ての間合いですよね?」って言ったら、「そうっす!」って(笑)。

杉咲:すっごい怪我しそうですね。

木村:「でも、木村さんがやるのは武蔵ですから。全部避けちゃいますから」と、言われました。
その代わり、こっちが当てるのは全当てということだったんですよ。
撮影が京都だったので、東映の勝新太郎さんがやっていた「座頭市」などに出演されていた役者さんに対しても、全当てでやらないといけなかったんですよ。

杉咲:わ〜、すごい…。

木村:そしたら、最初、皆さんには伝わってなかったらしくて。
自分が“バチーン!”と当てたら、「当たっとるやないかい!!」って、現場が凍りついて。

杉咲:怖いです。

木村:東映の皆さんたちがやってこられた美学は、切った人間と同じタイミングで“切られた!”っていうリアクションをしてきた方達だから。
その人たちにリアルな間合いで当てたら、そうなりますよね。

杉咲:そうですよね。

木村:“これ、どうするんだろう?”ってなったら、制作をやってくれていたヨシオさんという方がいて。
そのヨシオさんが役者さんのところに行かれて、「仕事や」っていう一言で、現場がおさまりました。

杉咲:かっこいい、すごいですね。

木村:やっぱり、<こうこ>さんがしっくり作品が見られるようなものづくりを、僕らがしていかないといけないですよね。

杉咲:私も思いました。

木村:自分だったり、今、同席してくれている杉咲花が、<こうこ>さんが集中して観れるようなものを、今後作っていきたいなと思います。
作った際には受け取ってほしいですね。

杉咲:そうですね。

木村:まずは小手調べとして、「無限の住人」という作品を観ていただけたらと思います(笑)。

杉咲:ぜひ、観てください(笑)。


M1. ジーニー / andymori

2019年08月11日Flow 第五十四回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part2

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしています!

今回は、女優の道に進んだきっかけについて、お話を伺いましたよ!


木村:お芝居や演技に興味を持ったきっかけは何ですか?

杉咲:もともとドラマが大好きで、1クールにやっているドラマを全部見ているくらい好きでした。
好きだったドラマに志田未来さんが出演されていて、憧れるようになって、“私もお芝居したい!”と思って、所属事務所を調べてオーディションを受けました。

木村:勉強やお芝居、そういうものに対する努力はしたんですか?

杉咲:事務所の演技レッスンがあって、それは受けたりしたんですけど。

木村:え!? 演技レッスンがあるの? 俺、そこ行っていい?(笑)

杉咲:何でですか(笑)。

木村:ジャニーズ事務所は演技レッスンやってないんだよね。ちょっと、作ってもらおうかな。
だって、みんなお芝居やらせてもらっているじゃん? なのに、誰もそういうことやってないんだよ。

杉咲:ワークショップを受けに行かれる方もいらっしゃいますよね。
勉強はあまり…ドラマとか映画は今でも見ていて、見ることと、現場が一番勉強になるなと思ったので、他の事はあまりやったことないですね。

木村:現場が一番勉強になるっていうのは、どういうこと?

杉咲:共演者の方々、みんな現場の過ごし方とか全然違うじゃないですか。

木村:自分はどういうタイプなの?

杉咲:それこそ、「無限の住人」のときに木村さんの姿で勉強になったんですけど。
木村さんはずっと現場にいらっしゃるじゃないですか?
で、台本を一度も見られていないじゃないですか?

木村:人が見てないところで見てます、たぶん(笑)。

杉咲:スタッフの方々の動きを見ていらっしゃったりとか、コミュニケーションとっている姿を見せていただいて。
より、現場の空気感が一つになっていくのを感じたので真似させていただいています。

木村:マジすか! じゃあ現場にいるタイプ?

杉咲:結構いるタイプだと思います。

木村:自分でそうしたくなる…というか、好きでそうしているんだけど。
“あの人は、これをやってくれているんだ”っていうのを、単純に感じたくて現場にいるっていうのはあるかな。

杉咲:なるほどですね。

木村:なるほどですね(笑)。

杉咲:すみません(笑)。
本当にそうですよね、“こんなに大変な仕事を、このスタッフさんはされていたんだ”とか、今までに見えてなかった事が見えてきて。
だからこそ、感謝の気持ちも生まれるし、影響を受けて自分もより頑張らなきゃっていう思いにさせていただくし。
現場にいるって、すごく大事な事なんだなって思いました。

木村:なるほどですね(笑)。

杉咲:本当にそうですよね(笑)。

木村:頑張らないとな(笑)。

M1. Radio / Beyoncé

2019年08月04日Flow 第五十三回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part1

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしました!

木村さんと杉咲さんは2017年公開、三池崇史監督の映画『無限の住人』で初共演。
100人斬りの異名を持つ不死身の剣士・万次を演じる木村さんと
親の仇討を誓い、万次を用心棒として雇う少女・凜を演じた杉咲花さん。

撮影当時のエピソードなど、伺っていきますよ!


木村:三池監督作品の「無限の住人」という作品で初めてご一緒して、その時が初体面ですよね?

杉咲:そうですね。

木村:あの時は17……?

杉咲:17歳、18歳とかだったと思います、高校生でした。

木村:撮影中に「試験あります」って言ってたもんね。

杉咲:現場でテスト勉強していました。

木村:血だらけになりながらね(笑)。

杉咲:(笑)(笑)。

木村:血だらけの着物を着た杉咲花ちゃんが、セットの裏で“何してるんだろう?”と思って覗き込んだら、テスト勉強してるの(笑)。
僕も拝見したんですけど、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など助演女優賞を総なめして、その後、すごいお仕事ずっとやってるもんね。

杉咲:そうですね。ドラマなどをやらせていただいていました、ありがとうございます。

木村:ドラマの現場とか、花ちゃんが軸となってやってみてどうだった?

杉咲:初めて連ドラ初主演をさせていただいたのが去年、TBSの「花のち晴れ」というドラマなんですけど。やっぱり未知の領域だったので、どうなってしまうのか分からなくて。
すごい緊張していたんですけど、いざやらせていただくと現場にいれる時間はやっぱり長くなりますし。主人公が中心となって物語が進んでいくので、今までは主人公はどちらかというと受け身だと思うんですけど、主人公に影響を与える役としてやらせていただいていたのが、全部受けるっていう難しさは凄く感じました。
現場にいさせていただいてやらせていただくのは、あまり主演とか関係ないんだなって思いました。
なので、あまり意識は変わりませんでした。

木村:大正解だと思います。第三者の方はすごく気も使ってくださるし、主演っていう言葉がすごい冠になってるんですよ。
現場で実際に作業してみると、その冠って別にいらないですよね。みんなが必要だからそこにいてくれるし、出番が多い少ない、第三者から見れば出番とか台詞の量だったりとかっていうのは変わってくるかもしれないけど、優劣だったり、順位はないじゃん?

杉咲:そうですね。

木村:花ちゃんがやってみてそう思ったというのは、“良かったな”って思いましたね。
逆のパターンも、下手したらあるじゃないですか?

杉咲:なるほどですね!

木村:なるほど“ですね”???
けっこう、ちょいちょい「花語録」出ますよね(笑)。

杉咲:「なるほど」は、タメ口みたいじゃないですか?

木村:ちょいちょいありますよ(笑)。

杉咲:え! すみません!(笑)

木村:「今日、何食べたい?」っていう時は、そのメニュー直でしたよ?(笑)
けっこう行きましたよね。

杉咲:木村さんには、しゃぶしゃぶとお寿司と焼肉、たくさん連れて行っていただいて(笑)。

木村:撮影自体もだいたい同じ時間に終わっていたんですよね、で、場所は京都だし「何食べる?」って言ったら「お寿司屋が!」って
「お寿司が? が?」っていう(笑)。

杉咲:生意気ですみませんでした!(笑)

木村:でも、だいたいみんな一緒に行ってたもんね。
隼人だったり、真之介、福士くんもそうだ、「明日もよろしくね」って言って帰っていったよね。

杉咲:いつも木村さんが誘ってくださって、本当に嬉しかったです。
現場に入っていても、共演者の方とご飯に行ける時間ってあまりなかったんですけど。撮影中に、あんなに共演者の方々とご飯に行けたのは初めてだったので嬉しかったです。

木村:あのときは17歳?

杉咲:そうです!

木村:じゃあ、今行ったらご飯の前に「カンパーイ」とかするんだね。

杉咲:そうなんですよ(笑)。

木村:なんか不思議、ずっとウーロン茶飲んでたもんね。

M1. Live to Die Another Day -存在証明- / MIYAVI


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