木村拓哉のFlow - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

木村拓哉のFlow - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

2020年02月23日Flow 第八十二回目

今週のFlowはみなさんからのメッセージを紹介します!

まずは、先日まで東京・大阪で行われました
ライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow」について!
たくさんの感想メッセージをいただきました。


東京都 ゆまさん 24歳 女性
Go with the flow初日に参加させていただきました。
木村さん、1人で行うライブはいかがでしたでしょうか。
不安とかストレスなことたくさんあるだろうなと思ってちょっと心配になったりもしましたが、
やっぱりプロってすごいなと思いました。ものすごいパワーがもらえました。
私は今看護師です。キャリアアップに向けて働きながら大学に通います。
頑張ろうって思えました。本当にありがとうございました。ものすごく楽しかったです!!!


千葉県 miosoraさん 36歳 女性
拓哉キャプテン、こんにちは!
2月8日のコンサートGo with the Flow参加させていただきました。
5年ぶりの木村くんの生の歌声、ステージパフォーマンスに号泣し、
全力で届けてくれる想いにたくさん笑顔になれた幸せな時間でした!
新曲はもちろん、大好きなStyle、盛り上がれるSHAKE、パワーもらえるOne Chance、
大切な夜空ノムコウ聞けたこと、本当に嬉しかったです。ありがとう!!!!!


長野県 雅樹さん 29歳 男性
拓哉キャプテン、こんにちは。アルバムをしっかり聞いて、ツアー初日に参戦!
個人的に大好きな「One Chance!」も聞けてすごく嬉しかったです。
しかも曲の最後でキャプテンが言ってくれた「辛いことや悲しいことがあっても腐んなよ!」って言葉に、最近仕事が上手くいかず腐りかけていた自分の目が覚めました。
あのライブ以来、気持ちを入れかえて頑張っています。本当ありがとうございました。
そして「NEW START」が今の僕の応援歌です。


木村:いやぁ、嬉しいですね! 本当に沢山のメッセージをいただきまして、ありがとうございます!
ライブのMCでも話をさせてもらったんですけども、1月8日にアルバム『Go with the Flow』が出て、その2週間後ぐらいかな、SnowManやSixTONESもデビューして。なので、同期なわけですよ。
再始動させていただきまして、せっかくアルバムという形を取らせてもらったんだったら騒げる場所を作りたいなっていうのは、リップサービスではなくて有言実行したかったのでやらせてもらいました。
リハーサルしてたのはステージ上で行うことのリハーサルで。初日を迎えるにあたって前日の7日に代々木第一体育館で場当たりというか、“実際のステージってこんなにカッコいいんだ。”、“こんな照明があるんだ。”とかを確認して。そこで全体像が初めて見えた感じですね。

で、まだ客席に人がいない状態で頭から最後まで通してはみたんだけど、オーディエンスがどう反応してくれて、どうアンサーを返してくれるのかっていうのは初日を迎えるまで全く見えてなかったので、東京都の<ゆま>も言ってくれてますけど、正直不安でしたね。
音楽面でサポートしてくれたビクターのスタッフに「SMAPの曲をやりたいんだけど、どう思う?」って言ったらいろんな角度で物事を見てくれて。
俺はもう一方的に「客席の人が喜んでくれるのならやりたい」って思ったんだけど、それを一緒に考えてくれたりしたね。
作り上げていく過程だったりとか実際にやるということ、腹を括る覚悟は相当必要だったけど、やっぱりあれを経験しちゃうとね。あれは特別ですよ。
あれを経験して、もうやらないって言う人はいないと思う。まぁ、初日は確かに緊張もしたし不安もあったけど、準備はしたから。その準備を100で出そうって思ってバンドメンバーともダンサーメンバーとも円陣を組みました。
僕担当のユキっていうスタッフがいるんですけど、彼が昔からその円陣のことを“気合い入れ”って言っているんですよ。
「気合入れ、何分前にします?」 って言われて、「5分前でいいんじゃん?」って言って気合入れして、各々のスタンバイ場所に散っていったね。

さんまさんも来てくれたし、やりなよって言ってくれた張本人だったり、一緒にドラマを作っていた共演者のみんなが来てくれたっていうのはすごく支えになったな。実際、やり終えてもちろん達成感もあるし、できたっていう結果は感じることができたんだけど、改めて感謝でしたね。
ライブをただやって、気持ちよかった。楽しかったっていうことより、それ以上のものがあった感じはあります。

あと、Flowだから話せるんですけど、山下達郎夫妻が観に来てくださいまして。
“そういう見方をしてくださるんだな。”って思ったんですけど、「木村くんの声って可愛い声してるんだね。ロックが好きだからどうしてもハイトーンにいきたいのかもしれないけ、木村くんの声はバリトンなんだよ」っていう感想もいただいたりとか。
だったらそういう音楽も作ってみたいな、って気持ちにもなったし。自分自身やるまではわからなかったけど、やってみていろんなことを考えることができたし、見えたし感じることができたっていうのが実際にあったので、何よりも来てくれた方たちがメッセージをくれたり、応援歌になったという事実がすごく嬉しいです。
客席の笑顔もね。あれを経験したら“もういいや。”って思える人いないと思いますよ。なので、そういう機会があったらまた騒ぎたいなと思います。


続いては、これについてのメッセージも多かったですね!

広島県 よっこんさん 39歳 女性
ドラえもん映画の公開アフレコの様子を拝見しました。
公開アフレコと通常のアフレコは気持ちとしては心構えというか
何か違う部分はあるのでしょうか? それともいつもとかわりませんか?
約30年ぶりに見るドラえもん映画が今から楽しみです♪


木村:このお話をいただいたとき、最初は「あー、なるほどね。ついにテレビ朝日さんもモニタリング系のそういう番組を始めるんですか」って思ったんです。マジで最初はそういう思いでしたよ。
これ、ハメに来てんのか?っていうのはすごい疑いましたね(笑)。でも、「これが台本です」って渡されたときに、“これ、ガチだ……。”って思って。
だって50周年ですよ。自分の人生より先輩ですからね。自分が物心ついたときには存在していたドラえもんの世界観に自分がお邪魔するっていうのはすごく不思議な気持ちでした。
メールには、『公開アフレコと通常のアフレコで気持ちとして違う部分ありますか?』って書いてあるけど、そりゃあ人が見てる前でやるっていうのはまずないことなのでね。

ジルっていう謎の男をやらせてもらってはいるんですけど、アフレコをやっていくと自分が関係しているシーンを観るわけですよ。
そこにはのび太の声が入っていたり、ドラえもんの声がすでに入っていたり、ジャイアンやスネ夫だったりが叫んでるわけですよ。
冷静に考えるとみんな驚くと思うんですけど、ドラえもんが50周年を迎えるにあたって50年間のび太はずっと10才なんです。すごくないですか?のび太でい続けてくれるから僕らはドラえもんを寄りかかる場所として観ることができてきたんだな、っていうのが作業をしていて冷静に思って。

映画の中でも50周年にも関わらず、のび太がのび太らしいわがままを言うわけですよ。「そんなことしちゃダメだ」って言われても「僕はやる!」って言って走り出すんですけど、そのときのカット割りが“待ってました!”っていう感じのカット割りでした。
自分がどういうアレンジを加えられたかどうかはわからないですけど、声優というお仕事は表情で伝えるわけでもないし、声のみでそのシーンを成立させないといけないので、改めて声優さんってすごいなってリスペクトしますよね。
『木村さ〜〜ん!』でちょっとお邪魔した学校あったじゃん。ああいうところのみんなも頑張って欲しいよね。現場でお会いする日がいつの日かあったらいいなと思います。

M1.One and Only/木村拓哉

2020年02月16日Flow 第八十一回目「拓哉キャプテン × 蜷川実花」Part3

今月のゲストは、写真家、映画監督の蜷川実花さんです。

今週は、リスナー皆さんからいただいたメールをもとに、トークをしました。

神奈川県 かほこさん 20歳 女性
キャプテンこんにちは!???
私は人前で話すことが小さい頃からとても苦手です。クラスメイトの前でもとても緊張してしまい、
失敗することを考えると本当に怖くなってしまいます。
4月から社会人になったら、もっと沢山の方の前で話す機会が増えると思います。
そのために、人前で失敗することを恐れずに、堂々と話せるようになりたいです。
また、自分の考えを自信を持って言えるようになりたいです。アドバイスよろしくお願いします!


蜷川:私は、人とこうやって話すのは平気なんだけど、人前で話すのは結構苦手で。
今でも覚えてるんですけど、初めて監督した映画「さくらん」の、オールスタッフ80人ぐらいいて、そこで「監督から一言」って振られるわけよね?

木村:撮影の前に?

蜷川:そう。初めてだから、そこにいる誰よりも私は経験値がないのに一番上に立たなきゃいけないプレッシャーとか凄かったんだけど。
話す時に、立って「どうもこんにちは、蜷川です」って言ったら、手がガタガタ震えちゃって(笑)。“震えてる監督やばいだろ”と思って、震える左手を右手で押さえつけて喋ったんですよ。
それがすごく印象的で、何を喋ったか覚えてないんだけど、誰でも得意なわけではなくて乗り越えていかないといけない瞬間ってあると思うんだよね。

木村:うんうん。

蜷川:そんな風にして最初は押さえてたけど、今だと全然余裕で話せるんだけど、やっぱり慣れもあると思うんだよね。
“失敗したらいけない”って思い過ぎなくて良くて、その中からしか生まれてこない事ってたくさんあるから。
とりあえずしんどいけど、震える手を押さえながらでも喋るっていう(笑)。

木村:「失敗が怖い」って書いてありますけど、失敗は実花ちゃんが言ってた筋トレに近いことだと僕は思うんだけど。
だから、失敗を経験したことのない人って、たぶん成長があんまりないのかなっていう気がするんですよ。

蜷川:でも、失敗したくない気持ちもよく分かるわ。

木村:それもすごく分かる。「自分の考えを自信を持って言えるようになりたい」って書いてありますけど、“なりたい”じゃなくてね、たぶん必然的になってきますよ。
自分の考えに自信を持つのではなくて、自分自身に“私これだったら自信あるんですけど”っていう、要はセールスポイント?
“ここは厳しいです”っていう、ウィークポイントっていうのを自覚しておくといいんじゃないかと思いますけどね。

蜷川:ウィークポイントとか、私はすごい父に言われていたんだけど、失恋したりとか、大学落ちたりとか、仕事が上手くいかなかった時に友達と飲みに行ったりとかするとさ、すんごい怒られたわけ。
「目の前の楽しいことで辛さを紛らわすな」って言われて。そうじゃなくて、そういう時にしか聴こえないメロディーがあったりとか、響かない言葉があるから、そういう時はじっと自分を見つめろって、すごく言われて。

木村:すごい父ちゃんだね。

蜷川:それが結構重要で、ついつい目の前の楽しいことで傷口をとりあえず止めたくなるけど。そうじゃなくて、ちゃんとそこと向き合えっていうことだったんだけどさ。そうしないと、せっかくイヤな思いしても何も前に進まないっていうか、“そうなんだなー”って大人になってからもよく思うね(笑)。

木村:蜷川さんの舞台だったというのがたまたまの話になっちゃうけど。“あの舞台ができたんだから、これができないわけないだろう”っていつも思います。自信の鎧になってますね。

蜷川:大変な経験というのはよく言われるけど、本当に宝物ですよね。

木村:そう思います。なので、大変な経験、怖かったり、失敗もするかもしれません、ですが、貴重です!
それだけ<かほこ>に伝わればいいかなと思います。

兵庫県 おしゅーさん 18歳 男性
こんにちは。現在高校3年生で受験を控えている者です。
受験勉強を今まで行ってきましたが、最近、疲れてきてしまい、
読書が好きなので本を読み始めてしまいました。
しかしここで人生について考え始めるきっかけになる本を読み、
なぜ人は生きるの?何のために生きているの?など
考えても答えなどないようなことを常に考えてしまいます。
木村さんは「人は何のために生きるのか?」と質問されたらどう答えますか?


木村:「実花さん、何のために生きてるんですか!?」って言われたら、どう答えますか?

蜷川:結果だけフォーカスしちゃうと結構しんどいと思うんですよね。
例えば、誰かと付き合っても“別れるかもしれないし”とか、“これやっても上手くいかないかもしれないし”とか、結果だけについついフォーカスしちゃうけど、そこに行くまでの道のりこそが重要なんじゃないかなって思ってて。
もちろん、結果も良くなきゃいけない勝負時もあるんだけど。

木村:勝負時ね(笑)。

蜷川:全部がそれだと息が詰まるというか、それこそ“だって最後死ぬじゃん”っていう話で、極論言うと“生きててもしょうがないじゃん”ってなっちゃうし。
そういうのは勝負所だけで、あとは基本的に全部繋がってることだから。今悩んでることも含めて、それが生きている事なんだというか(笑)。
結論とか結果とか、最終地点だけじゃなくて、そこに行くまでにいろんなことがあることを、大変なことも含めて楽しむことなのかなと思ったりしますね。

木村:降ってくる雨を全て受け取る事って出来ないと思うんだけど、雨粒一粒がすごく苦しいことだったり、すごく楽しいことだったり、辛い事だったり、めちゃくちゃ気持ちいいことだったり、悔しいことだったりするんだけど。
X-MENみたいな特殊な能力があれば、めちゃくちゃな能力でよけられるんだけど。それもひっくるめて、自分で受けられる粒、それが結果LIVEっていうか…それかな。

蜷川:何事も起きないで凪いだような状態のシーズンってあるじゃない? 何も起こらないみたいな事より、いろんな人に否定されたりとか、何か言われたりとかしても、すごくやりたい事だったり、とてつもない幸福な瞬間があったりとかするのが好きかな。

木村:凪っているのって、状態としては“ワオ!”って感じなんだけど、瞬間だからいいんだよね。

蜷川:そうだよね。

木村:それが一週間続いても気持ち悪いと思う。一日の一瞬、その一瞬凪ってて、波ひとつない、風も何も吹いてない、海の上なのに蝶が飛んでるっていう瞬間がモーメントとしてあるから“ワオ!”ってなるんだけど、それを常に求めちゃうと“つまんねーかな”って。

蜷川:めっちゃ風吹いてて、バサバサ水かぶってる時は“もうほんと無理”って思う(笑)。
たぶん、よくよく考えるとそういうところにいるのが好きなんだろうなって思う。

木村:でも、そういう時って“自分のみ”っていうことはそんなに無いじゃないですか?

蜷川:そうね。そんなつもりでいても、振り返ったらすごくいろんな人に助けてもらってたとか、こんなにいろんな人が支えてくれてたんだなっていうのはけっこうあるよね。

木村:そんなのばっかりですね。

蜷川:日本で一番風圧高いところにいるぐらいの勢いじゃん(笑)。

木村:その風圧使って発電しないとね。

蜷川:本当だよね。

木村:風に耐えるだけだと保たないなと思って、これ発電できるなって(笑)最近発電に変えてますけど。

蜷川:光り輝いてますよ(笑)。

木村:やめてください(笑)。
ぜひ試してみてください。

M1.蛹化の女/戸川純

2020年02月09日Flow 第八十回目「拓哉キャプテン × 蜷川実花」Part2

今月のゲストは、写真家、映画監督の蜷川実花さんです。

今週は「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事」の

お仕事についても伺いました。


木村:2020年、「東京オリンピック・パラリンピックの競技大会組織委員会理事」になられたんですね。

蜷川:だから、偉いんですよ〜(笑)本当にすごい会議で…。

木村:それで、実花ちゃんからのアイデアも?

蜷川:そういうこともあるんだけど、本当にすごいところにうっかり入れて頂いちゃってて、なんか「意義な〜し」みたいな(笑)。

木村:でも、写真撮ってなかったっけ?

蜷川:それはまた別枠というか、理事だからとかじゃなくて、いろんなアーティストがオリンピックとパラリンピックのポスターを撮るのにも選んでもらって撮ったんです。

木村:パラリンピックの、ウィルチェアーのバスケットボールの写真って実花ちゃんの写真だよね? あれ、かっこいいんだよね。

蜷川:鳥海選手っていう方で、あれは合成とかじゃなくてスタジオなのよ。
スタジオで撮ってて、ボールを投げたところ鳥海選手がピョンって車椅子ごと飛ぶんだよね。

木村:あれ、スタジオで撮ったの!?

蜷川:ちょっと宇宙空間みたいでしょ? 違うの、スタジオの一発撮りなの。

木村:さすがっすね!(笑)

蜷川:意外と写真上手いんですよ〜(笑)。いろいろ合成してったらさ、いろんなのができるけどそうじゃないんですよね。
選手の持っている力というか、その場のライブの写真みたいな、これ、あんまりどこにも言ってないかも? みんなゴリゴリに合成してると思ってると思う。

木村:小さい頃から写真を撮ってたって言ってたけど、最初は僕らの世代ってフイルムじゃん?
フイルムで撮ってて、ある時、誰でもコンビニでも買える「写ルンです」みたいなのが出て…。

蜷川:私、今めっちゃ「写ルンです」使ってる!

木村:マジで? それは現像どうするの?

蜷川:今はデータにしてくれるの。長いことやってると、技術でねじ伏せれちゃう時って無いとは言えなくて。
この仕事って、気持ちが入ってないと全然ダメで、側だけ蜷川実花っぽくしてもすぐバレちゃうから、そうじゃいけないなと思っていて。
「写ルンです」って、「写ルンです」に合わせないといけないじゃん? 「写ルンです」で写る範囲で撮るしかないから。
ある一定の「ここで撮ってね」っていう範囲に自分が入らないといけないから、得意技が一切使えないじゃない? だから、武器が気持ちだけしか無いわけなんですよ。

木村:うんうん。

蜷川:「それで何ができるか?」みたいなことを、勝手にやってて(笑)。筋トレみたいな感じだね。
得意技を全部封じたときに何が残るか? みたいなのをいつもやってるの(笑)。

木村:上がってきた写真を見たときに、自分の今の筋力が分かる?

蜷川:分かるし…やっぱりどうにもならないから、新しい技が出てきたりとかさ(笑)。
“こういう画角で撮ったことなかったな〜”みたいなのとか、カメラが軽やかだから私の気持ちも軽いし、撮られる側も軽いし、思わず笑っちゃうじゃないけど“蜷川実花、写ルンです持ってきた”みたいな感じもあるし(笑)。
けっこう面白い効果があって、2年ぐらいやってるかな。


M1.Girl On Fire [Main Version]/Alicia Keys

2020年02月02日Flow 第七十九回目「拓哉キャプテン × 蜷川実花」Part1

今月のゲストは、写真家、映画監督の蜷川実花さんです。

について伺いました。


木村:資料を見て思ったんだけど、出会いって20年ほど前なんですか?

蜷川:そんなことないと思う、会ったっけ?(笑)

木村:(笑)

蜷川:もちろん父の舞台に出てたし、同じ空間にはいたけどご挨拶してないと思うし…もちろんずっと超見てるけど。
会ったのは、たぶん父のお葬式じゃない?

木村:たぶん、その時が初めてだと思う。

蜷川:散々うちの父から話しを聞いていて、なんか「キムタクにもらったデニム」とか、超自慢されたりとかして(笑)。
でも、父は太っちゃったから穿けなくてキムタクのデニムは私が穿いていました(笑)。

木村:マジっすか(笑)。それで、「いつか一緒にお仕事できたらいいね」っていう会話をお葬式の席でして。

蜷川:ご挨拶に来てくれて、「はじめまして、今日はありがとうございます」っていうところで、私が言ったんだと思うんだよね(笑)。
「いつか一緒に仕事したいと思ってて、やっと会えました」って言ったんです。

木村:それで、実際に「話してたら叶いましたね」っていう現場が…。

蜷川:一週間後ぐらいに撮影の依頼が来て、“超かっこいい!”と思って。それから結構撮影してるよね。

木村:ああいう時ってどうなんですか? 僕は写真を撮るのも好きなんだけど、見るのも好きだし、いろんな人の写真集も見てたりするんですけど。
写真家、フォトグラファーからすると“こいつ撮りやすいな”っていう日と、“なんだよ!”っていう日って、正直あるんですか?(笑)

蜷川:あるよ。その日もあるし、もちろん人との相性もあるし「どこからでも撮ってください」っていう協力的な人が、必ずしもいつでも面白いかっていったらそうでもない場合もあるし。“なんか閉じてるな〜っていう感じの人を、どうする?”みたいな感じで、にじり寄っていくのも楽しいし。

木村:“閉じてる”っていうのは、ファインダー越しに分かるんだ。

蜷川:ラジオとかでもさ、人と会ったりしても分かるじゃない? “開いてる、閉じてる”みたいなのって。
それがより撮影すると分かるから。

木村:“閉じてるな”っていう人でも、実花ちゃんなりのアプローチで最後は開けるの?

蜷川:開かないままの人もいるかな(笑)。それはそれで、閉じ切ってる感じは感じで、またカッコよかったりとかさ。開けば必ずいいものでもない場合もあるし。
お互いの関係性だったり、距離感みたいなものがちゃんと映るのがいいかなと思って。
あまり言葉で「いいね、いいね」とか、「かっこいいね〜」みたいなことは恥ずかしくて出来なくて。

木村:そうですか?(笑)

蜷川:それはいつも言われてるからでしょ? 本当に思ってるから言ってるんだよね。言葉で乗せるっていう好意が恥ずかしくて(笑)。

木村:恥ずかしいと言っていますけど、僕を撮ってくれてる時は、“カシャ、カシャ、カシャ、えへへへ〜”とか言って(笑)。

蜷川:だって無理なんだもん、カメラで目が合うからさ。そんな破壊力で来たら“えへへへ〜”ってなるじゃん。

木村:実花ちゃんの撮る写真って、“パカン! パカン! パカン!”のタイミングが、すごく気持ちいいところでくるんですよね。

蜷川:良かった、私、餅つきの餅をひっくり返す人いるじゃん? ああいう感じで呼吸を合わせようと思っていて。
あまり、“私に着いてきて”っていうタイプではなくて、あれだけ写真の個性が強いからオラオラしてるように思われがちなんだけど、そんなことなくて。

木村:写真がオラオラしてるように感じさせるよね。

蜷川:親の風評被害かなとも思うんだけど、すごく怖い人って思われるんだよね。みんな会うと「思ったより全然いい人ですね」って言われるんだけど(笑)どんなキャラ設定なんだと。お酒もすごく弱いんだけど、ものすごい酒豪だと思われてたりするし、すぐ怒ると思われてたり、そんなことないんだけど。
むしろリードしていただきたくて、相手の呼吸に合わせてシャッターを押してく、みたいなことを心がけているんだけど。それが気持ちいいタイミングでいってるんだったら、それは超褒め言葉、すごく嬉しい。

木村:色っていうのが、凄いじゃないですか? 代名詞というか“蜷川実花=原色ボーーン!”みたいな(笑)。

蜷川:原色ボーーン!だよね(笑)。

M1.Family Affair/Sly & The Family Stone


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