木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年03月28日Flow 第百三十九回目

今週は皆さんから頂いたメッセージや、オススメのローカルDJも紹介します。
最後までよろしく!!

まずは、今月3月のマンスリーゲスト「EXIT」のお二人についてのメッセージから。

【東京都 あやちゃん 56歳 女性】
木村さん、EXITのトークとても素敵でした!
ジェンダー問題とか、ポロッと喋ったEXITの話を真面目に掘り下げて聞いて、アドバイスされてる木村さん、本当に素敵でした!
木村さん、そしてEXITの大ファンになりました! ありがとうございます。


木村:芸風的には「Pon! Pon! よろしく〜!」っていう彼らですけど、彼らの視線の先に過疎地ぶち上げツアーの構想があったりとか、ジェンダー問題だったりとか、そういうところに目線が行き届いてるなっていうのが、実際にお会いしてお話して、すごく好感が持てましたよね。
でも何だろう、EXIT最高顧問に勝手にさせられたのが、“これ、先行き大丈夫なんだろうか?” とは思ってるんですが、“最高顧問としては、しっかり彼らを今後もフォローしていこうかな” と思っています(笑)。なんかツイッター上で「トリオ漫才をやりたい」って言ってるらしいですけど、そういう事が出来るようになったら、ぜひ「木村さ〜〜ん!」の方でやってもいいかなって思ってます。

続いては、こんなメッセージが届いてます。

【広島県 ☆☆☆よっこん☆☆☆ 40歳 女性】
木村さん、こんにちは。毎週、楽しい時間をありがとうございます♪
先日、グラミー賞が発表されましたが、そのタイミングでノミネートされていたBTS のDynamiteを改めて聴く機会が増えました。
私はこの曲を聴くと木村さんの顔が浮かびます。
昨年の秋に、Flowで最近よく聴く曲としてDynamiteをかけてくださったことが曲を知るきっかけとなりました。
それ以降、何度と曲を聴きMVを再生しています。
そんなきっかけをくださった木村さん。2021年の春の曲、どんな曲を聴かれていますか?
ぜひ、また新たな曲との出会いをいただけたらなと思います。


木村:グラミー、無観客でやってましたよね。趣向を凝らして。もちろん、僕も観ましたけども。いや〜でも、どれだろうな〜。やっぱり、憎くてカッコイイなと思ったのはBruno Marsかな。あえてまたファッションもそっち行って、髪型、歌い方、サウンドもそっち…あ〜なるほどね! っていう風に感じたのはBruno Marsのパフォーマンスかな。カッコイイし、実際。

続いては、皆さんがオススメする地方のラジオDJとのトークセッションです。
たくさんのメッセージが届いています。

【栃木県 ワッツ・テンサイ 60歳 女性】
木村さん、こんにちは。栃木県にも素晴らしいDJがいるので、ぜひ紹介したいです。
FM栃木、レディオベリーで[B・E・A・T]という番組を担当されている永井塁さんという方で、その番組のなかに【スナックながーる】というコーナーがあり、永井さん演じるママと女の子がリスナーの悩みに答えるのですが、ママの栃木弁が最高に素晴らしいのです。それはもうU字工事さんを凌ぐほどです。
ぜひ木村さんに【スナックながーる】に来店して、ママの栃木弁に浸ってほしいです。


木村:永井塁さんていう方は男性なんですかね? でも、スナックのママっていう設定なんですね。不思議なコーナーをされてるんですね。
ということで、ワッツ・テンサイ 60歳 女性リスナーの方がご紹介してくれましたFM栃木、レディオベリーの永井塁さんとテレビ電話が繋がっています!
どーも! よろしくお願いします。

永井:よろしくお願い致しま〜す。レディオベリーの永井です。お世話になります。

木村:永井塁さんは男性でよろしいんですよね?

永井:はい、そうです。ママはまだ今、横にいる状態なので。今、僕は永井塁です。

木村:担当されてる[B・E・A・T]っていう番組は、どのような番組でしょうか?

永井:栃木県の人・物・事を取り上げて、リスナーさんのメールに力を借りながら月曜から木曜まで違う喋り手で3時間生放送でお届けしております。

木村:色んな形態に変化しながら生放送をお届けしてると。

永井:そうですね。形態というか、斎藤ひろ子さんというママが、宇都宮でスナックを営んでいる(という形式で)。フォレスト・ガンプが好きな女性です。

木村:映画が趣味なんですか?

永井:そうなんですよ。フォレスト・ガンプと平成狸合戦ぽんぽこが好きな60歳のママですね。

木村:60歳。現在?

永井:そうなんですよ。

木村:じゃー、その辺は永井さんがしっかりフォローしてあげてるってことですね。

永井:そうですね〜。ケアしながらですね。せっかくチャンスだったんですけど、斎藤ひろ子さんにほとんど今、大半を持っていかれてるので。

木村:いやいや、今実際にお話しさせていただいてるのは永井さんですか。

永井:永井塁なので。非常に嬉しいです、今。

木村:僕の興味は斎藤さんですけどね。

永井:木村さん、僕に興味を持ってください。

木村:はい(笑)。ちょっと頑張ってみます。メッセージにありました「スナックながーる」というのは。

永井:スナックながーるというお店で、ママが悩み事を聞いたり、世間の話を切ったりしているお店という感じですね。

木村:最近、どういった。

ママ(永井):やっぱり、私なんかは…。

木村:なんか急に。

ママ(永井):私、斎藤ひろ子です。

木村:あ、斎藤ひろ子さん。え、佐藤ひろ子さんじゃなかった?

ママ(永井):斎藤ひろ子さんですよ、私。拓ちゃん、間違えるから〜。

木村:急に今、現れましたよね。

ママ(永井):塁がトイレ行くって言うから変わったのよ。

木村:永井さん、お手洗いに行かれてるんですか。

ママ(永井):「ママが木村さんにハマるかどうか怖い」って言いながら行ったわよ。

木村:栃木弁のボリュームが、さっきと全然違いますね。

ママ(永井):そんなことないかんね。

木村: (笑)。そうですか?

ママ(永井):スタートからずっとこんな感じで喋ってなかったっけ? よそ行きの状態作っておかないと、都会になめられっから。

木村:いやいや、今の方が素敵ですよ。

ママ(永井):あら、ほんとに? じゃ濃くするよ〜。私は麦の水割りと栃木弁は濃い目が好きって言ってんだから。

木村:ひろ子さん、ちなみにお得意な料理とかあります?

ママ(永井):私? ひじきよ。

木村: (笑)。ひじきって。

ママ(永井):ひじき食べない?

木村:食べますよ。

ママ(永井):好きなの?

木村:わりと、はい。食べますね。

ママ(永井):お手元に届いてない?

木村:来てないですね。

ママ(永井):ひじき来てないの?

木村:今、手元に届いてるのは、栃木県産の「とちあいか」っていう真っ赤な(イチゴ)。

ママ(永井):あら、最高じゃない。私みたいな。

木村:これ、ひろ子さんみたいなんですか?

ママ(永井):とちあいかに関しては永井塁が丁寧にお伝えするって聞いてたんだわ。私がやんのね、このまま。

木村:出来たらお願いしたいんですけど。

ママ(永井):いいわよ、全然。

木村:うわ、今ちょっとフォークで割ってみたんですけど。

ママ(永井):ひっくり返してちょうだい。

木村:ひっくり返す?

ママ(永井):先っちょを下に向けてちょうだい。ハートになってるでしょ、断面が。

木村: (笑)。そうっすね。

ママ(永井):拓哉の割り方が悪かったんじゃないか、それ。

木村:いや、なってますよ。

ママ(永井):ちゃんとナイフでいかないからでしょうよ。

木村:ナイフないんですもん、ここに。

ママ(永井):女の子の扱いは丁寧にだかんね。そうやってフォークで二つにして。

木村:いやでも、ちゃんとハートになってますよ(笑)。

ママ(永井):ほんとになってる?

木村:なってます、ひろ子さん。

ママ(永井):ちょっと食べてごらん。

木村:じゃ、お言葉に甘えていただきます。

ママ(永井):黙ってた方がいい?

木村:はい。

ママ(永井):そんなすぐ「はい」って言われると思わなかったわ。

木村: (笑)。

ママ(永井):びっくりしちゃったわ。どうよ! 食感分かる? 梨とかリンゴぐらいシャキシャキ感があるのよ。甘味どうよ? 糖度が高いのよ、他のイチゴより。

木村:甘いですね〜。甘さはすごいあります。

ママ(永井):あら、良かった〜。そうなのよ。で、まだ作り始めてちょっとしか経ってないから農家さんも、「こっから先どのぐらい甘くなってくか分かんない」って言ってたわ。

木村:あ〜、でも美味しい!

ママ(永井):あら〜、嬉しいわ〜。

木村:どうですかね。これ糖度をあげられるんだったら、あげられるだけあげてみても面白いかも。

ママ(永井):私ぐらい熟してくると、また変わってくるけどね。

木村:ひろ子さんぐらい熟した場合は、ジャムにするしかないんじゃないですか。

ママ(永井):なんちゅうこと言ってんのよ、あんた。

木村:冗談ですよ。

ママ(永井):でれすけだね、大分。

木村:でれすけ?

ママ(永井):でれすけだんべな。

木村:でれすけってどういう意味なんですか?

ママ(永井):でれすけは栃木弁で、ふざけてるヤツみたいな意味だよ!

木村: (笑)。

ママ(永井):でれすけだかんねって言うんだかんね。

木村:なんか、あれですね。ひろ子さんの場合だと。

ママ(永井):ひろ子でいいよ。

木村:ひろ子の場合だと、すごいトークカジュアルでいいっすね。

ママ(永井):そうなの? 私の状態のがいいって事? あ、状態とか何も言ってないけど。

木村:今、状態って言っちゃいましたけどどういう事なんですか(笑)。

ママ(永井):私の方がいいってこと。塁いらないってことで。

木村:塁さんは塁さんで、しっかりされた方だなと思ったんですけど。

ママ(永井):それ言ってもらってチラッと下見たら、永井塁が喋ろうと思って持ってきたすごい量の原稿がすごく寂しく置いてあるわ。なんだかね、まじめなことを何行にも渡ってメモってたんだわ、あの子。

木村:じゃ、せっかくなんで、可哀想なんで、ひろ子さんが、その原稿をちょっと紹介してあげても。

ママ(永井):あんた、いじわるね。このまじめな原稿を私の口調で読むの?

木村:ちょっといくつかお願いします。

ママ(永井):あの子が言おうとしてたやつ、読むからね。ラジオパーソナリティのやりがいのとこね。自分の本質を出せる場所。芸人としてのボケだけ…咀嚼音が聞こえるわよ!

木村: (笑)。

ママ(永井):拓哉、バラエティ慣れしてんだから。こちとら、キー局初登場で結果出そうとしてんだからね。シャキシャキ言ってる場合じゃ…ちゃんとシャキシャキ音入ってるじゃない。

木村:とちあいか美味い!

ママ(永井):ボケだけじゃなく真剣な悩みに答えたり、人の幸せにおめでとうが言えたり、人の愚痴や欲や悪口とかに共感をしてみたり、喜怒哀楽全てを使って向き合える仕事って書いてあるわ。

木村:あーでも、悪口に共感しちゃうんですね〜、永井さんは。

ママ(永井):だから、そういうダメな部分も。これ、スナックと一緒よ、だから。やっぱ基本的にスナックに来た時に、悪口とかそういう部分も吸収するっていう方のが。あの子、まだ若いじゃない。30…4、5よね。永井、今日ラジオ出るときに、「このまじめな話したら、また仕事の幅広がるかもな〜」って、親に喋ってたらしいかんね。なのに一個もできない(笑)。びっくりしてるわ、多分、あの子。

木村:あ、そうなんですか。
ということで。

ママ(永井):どこで切ってるのよ、あんた!

木村: (笑)。

ママ(永井):そのぐらい綺麗に、とちあいかも切んなさいよ。終わり方は予想してなかったわ。

木村:オススメしてくださいました永井塁さんだったんですけども、永井さんは戻ってこれなかったので、スナックながーるの斎藤ひろ子ママで。

ママ(永井):終わりなのね、どうやらね。ありがとう。栃木来んなかんね!

木村: (笑)。どうもありがとうございました!

M1.Leave the Door Open/Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic

2021年03月21日Flow 第百三十八回目「拓哉キャプテン ×EXIT」Part3

今月3月のゲストは、お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。さん、兼近大樹さんをお迎えしています。二人とのトークも今週で最後!
今日は、みなさんから届いたメッセージを元に三人でトークします。
そして、兼近さんの人生の1曲も伺います。最後までよろしく!

【神奈川県 せっちゃん 18歳 女性】
キャプテンこんにちは。
私は現在高3なのですが、先日、塾のアルバイト説明会に行ってきました!
今まで全然バイトしたことないので4月から働くことに緊張しています。
キャプテンは中高からお仕事されていますが、最初はどんな感じでしたか?
エピソードとかあれば教えて欲しいです!


兼近:聞きたいっすね。中高、早いときから、この世界でやられてますもんね。

木村:この世界っていうか。でも、本腰は入れてなかったから。

EXIT:そうなんですか?

兼近:いつから入れだしたんですか?

木村:17の時に、蜷川幸雄さん演出の舞台をやらせていただいて、その時に初めて「うわ、すげー事やってんだ!」っていう。それを経験するまでは、ほんとにヤバかったよ!

兼近:チャラかったって事ですか? もう適当にみたいな。

木村:今で言うチャラい。適当。「何月何日にどこどこ行ってね。」って言われて、一度行くんだけど、「つまんねー!」って思ったら、「じゃ、また明日も行ってね。」って言われたら、いや、つまんねーじゃん。普通に渋谷で遊んでましたよ。

兼近:チャレ〜(笑)。

りんたろー。:スゲー(笑)。

兼近:そこで一気に変わったんですね。17歳の舞台で。

木村:その舞台を経験して初めて、「あ、すごい事やってるんだ!」って思えて、そっからかな。

EXIT:へー。

木村:バイトはどうですか? 二人は。

りんたろー。:僕らは色々やりましたよ。ファミレス、焼肉、パチンコ屋もやって、居酒屋やって、介護ですね、僕は。

木村:結構やったね。

りんたろー。:そうっすね。大学の時とかはやってましたね。

兼近:僕はパン屋さんとかもありますし。飲食店はあらゆるところをやって。力仕事というか建築関係もいろんな職種やりましたし。ほんと、いろんなことしましたね。

木村:ベビーシッターもやってたんでしょ。

兼近:そうですね、ベビーシッターは芸人になってから始めて。もう最高でしたね。子供がずっと好きで。小2ぐらいから「子供欲しい」って言ってたんで(笑)。

木村:え? 小2で? それは、システムが分かってない状態で言ってたんだよね?

兼近:そうです、そうです、そうです。

りんたろー。:システム(笑)。

木村:システムでしょ!

兼近:システム存じ上げてない状態で、どうやったら出来るかすらも分からないまま。

木村:小2の頃から「子供欲しいな!」って。

兼近:「欲しいな!」って、ずっと言ってて。子供好きのまま大人になって、芸人になって “自分がやりたかった事ってなんだろう?” って過去を振り返った時に、“子供と接する職業をずっとやりたかったんだよ!” っていうのを思い出して始めたんですよね。

木村:バイト経験が、“実際にこれやってみた事があるから今こうかな” ってある?

兼近:僕は建築関係を15の終わりから始めたんですけど、その時に受けた大人の人たちからのキツイ言葉とか、教え方とか、嫌だったことがめちゃくちゃ自分の中に入ってて。だから、“これをやらないようにしよう” と思って大人になったんで、“後輩とかに優しくなれるな” っていうのはあります。

木村:どんな言葉を言われたの?

兼近:いや、もう、教え方とかも「見て覚えろ」ってところだったんで。「なんで出来ねーんだよ。この前、俺やってただろ!」みたいなので行かれちゃうんで。そういうのを経験すると “いや、見て覚えろってすごい効率悪いだろ!” っていうのがあったんで、“ちゃんと教えた方が一撃で出来るようになるだろ!” っていうのがあったので、今だとちゃんとゼロから、「こうするからこうなって、こうなるからこうだよ。」っていうのを教えられるというか、“それが出来ないっていうのは、多分仕事ができない人” だと思うんですよ。

木村: (笑)。どうなんだろうね。でも、わりとスポーツでも多くない?実際、言葉で教えるのはもちろん出来るんだけど、運動とかああいうことって。

兼近:確かに、動かないと分からない事もありますね。

木村:実際に、その速さを体感しないと分からない事もあるだろうし。

兼近:それは何度もトライさせたいですよね、怒らずに。「あー、そうじゃないかも。もう一回やってみよう!」とか、そういう優しさみたいなのが身に着いたかもしれないです。

木村:う〜ん。あ、でも、そう考えるといい経験をしてるんだな、バイトで。

兼近:かもしれないですね。りんたろー。さんは?

りんたろー。:僕は介護をやってたんで、すごいしんどい事がめっちゃ起こるんですよ。例えば、ご飯食べたのに「ご飯くれ」って言われたりとか。おばあちゃんが、ボケてるおばあちゃんに対して、「そんなボケてるばあちゃんのは後回しにして、こっちのおむつを替えてくれよ!」とか言われたりするんで、最初の頃はそれを全部くらっちゃってたんですよ。“うわ、しんどいな。なんで昼間はすごい優しい人なのに、夜になるとこんなに人が変わったたようになっちゃうんだろう” とか色々考えてたんですけど、それをつっこんで受け流せるようになったというか。ご飯の事とかも、「いやいや、さっき食べた。2回目、2回目!」とかってつっこんだりとか。「そんな事言わないの。」って言って、「順番があるからね。」ってつっこんで流せるようになって、介護も仕事も楽しくできるようになったんですけど。嫌なことあったら自分の中で受け流せるようになったんですよね。

兼近:ある企画で、「りんたろー。さんが働いてた介護の職場に行こう」ってなったんですよ。僕も、りんたろー。さんが介護をやってたって事を話でしか知らなかったから、「実際に現場行ってみましょう、見せてくださいよ。」みたいな。

りんたろー。:毎日それこそ送り迎えしたり、お風呂入れたり、おむつ替えたりしてたんで。

兼近:って言ってるんですよ。

りんたろー。:「もう、相当フレンドだよ。来いよ。」って。

兼近:実際に、りんたろー。さんが働いてた職場に許可取って、りんたろー。さんが「ウェイ、みんな久しぶり〜。」って入っていったら、「誰だよ!」って言われてるんですよ(笑)。そこに居る全員から「知らないよ、何だよ。」って言われてるんですよ(笑)。「俺、俺。覚えてるでしょ。」って言ってるんだけど、全員「誰だよ、知らないんだよ、やめろよ!」とか言われて。ちゃんと全員から忘れられてて。こいつ、全部嘘ついてんじゃねーか。

りんたろー。:嘘じゃねーわ。ちゃんとやってたんだよ!

木村:フリ、フリ、フリだよ! 自分でちゃんとパス出してんの! センタリング上げてんの! 自分で上げたセンタリングを、ちゃんと頭合わせに行ってんの!

りんたろー。:相当っすね、俺(笑)。

木村:という事で今月は、お笑いコンビ「EXIT」の、りんたろー。そして兼近をお迎えしてお送りしてきましたが、先週は、りんたろー。の人生の1曲を伺ったので、今週は兼近大樹の人生の1曲を伺いたいと思うんですが、どんな曲でしょうか?

兼近:はい。僕のは、B'zの…。

木村:お、またB'zだ!

EXIT: (笑)。

兼近:僕はもう、B'zに育てられてるんで。

りんたろー。:めっちゃ好きだもんね。

兼近:ほぼ全曲聴いてるんで。B'zの中でも…。

木村:どれだろ? どれを選ぶんだろう?

兼近:僕が、それこそ小学校2年生か3年生ぐらいから、母親が働いていたスナックで歌ってたんですよ。で、これを歌うとおじちゃんたちから小遣いをもらえて生活費にできたっていう、支えてもらった人生の曲になるんですよ。

木村:9歳ぐらいの時にB'zが歌えるっていうクオリティって結構高くないっすか?

兼近:でも、やっぱり子供の歌ですよ。ほんと童謡を歌ってるような感じの歌い方ではありましたけど。

木村:いや、B'zを童謡って捉えられるのはすごいよ。

兼近:いやいや、子供だし。その時の思い出の曲なんですけども、B'zの「LOVE PHANTOM」ですね。

木村:そりゃー、9歳の男の子がLOVE PHANTOM歌ってたら、おじちゃんたち喜ぶよ。

兼近:そうっすね。大盛り上がりだったんで。

木村:めちゃくちゃ盛り上がるよ。

兼近:俺のステージでした、完全に。テーブルの上に僕が立ち上がると、みんな喜んじゃって喜んじゃって。

木村:そういう事が出来るように、早くなったらいいね。

兼近:そうっすね。

木村:徐々に徐々に対応力っていうのが、みんなの中にちゃんとしっかり根付いて、またテーブルの上に兼近が乗っかってLOVE PHANTOMを歌える日を待ちたいなと思いますけども。これ、スナックで歌う時、イントロ中どうしてたの?

兼近:イントロ中が前口上みたいな感じで、「大樹が、また歌ってくれます。」みたいなスナックのママが「始まりましたよ、みなさん!」みたいにやってくれるんですよ。で、その気になって上がっていくんですよ。で、その時に手を振ったりするとワーッておじちゃんたちが盛り上がって(笑)。

木村:ここのラップは?

兼近:ここもやってました。ここは店の女の子と絡んだりする場所ですね(笑)。

木村:9歳で絡むな! でも、あれですね。今のコロナ禍がちゃんとしっかり収束して、いつの日かまたライブとかが出来るようになった暁には、B'zのライブに行きますか。

兼近:え〜っ!! マジっすか?

木村:みんなで!

兼近:行きたい!

木村:行きますか!

りんたろー。: (笑)。マジっすか? すごいじゃん、お前! 全て叶うじゃん!

兼近:俺もう、芸能界に未練なくなります。

りんたろー。:ヤバイ、ヤバイ!

木村:海外行っちゃう、海外行っちゃう!

りんたろー。:ちょっと、その日は何か仕事を入れて(笑)。

M1.LOVE PHANTOM/B'z

2021年03月14日Flow 第百三十七回目「拓哉キャプテン ×EXIT」Part2

今月3月のゲストは、お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。さん、兼近大樹さんをお迎えしています!
今週は、りんたろー。さんの人生の1曲もお伺いしています。今回はどんなトークになるのか、最後までよろしく!!


木村:アパレルブランドもやってるんでしょ?

りんたろー。:そうですね。「EXIEEE」っていう。

木村:これは、どっちがやりたくて始めたんですか?

兼近:これはもう完全にりんたろー。さんが。

りんたろー。:そうですね。服好きで、いつかこういうのもやってみたいなみたいなのがあって。

木村:自分が着たいものを作ってる感じ?

りんたろー。:近いですね、やっぱり。

兼近:いやいやいや、嘘ついてます。ほんとは彼が着たいのはハイブランドで、金持ちが身にまとうものしか興味ないんです。

りんたろー。:違います。(笑)。

兼近:ほんとにそういう人なんです。

木村:「おめぇ、余計なこと言うんじゃね〜よ!」っていう、今、無言の間があったよね。

りんたろー。: (笑)。

兼近:ありましたね。

りんたろー。:それ、ブレるじゃん!

木村: (笑)。ブレるじゃんって!

兼近:ほんとに、そういうお方なんで。それぐらいブランド志向が強いんですけど、やっぱりファン層とか日本受けというか、一般受けするためには価格も抑えなきゃいけないし。ある程度ポピュラーなみんなが着れるような服にしなきゃいけないんで、頑張ってすり合わせてます。りんたろー。さんは! どういうのが流行るかとか、こういうの着てほしいなとか、いろんなこと…。

りんたろー。:そんなことない(笑)。

木村:すごいよ、今。ラジオだから分からないだろうけど、今りんたろー。真っ赤です。

りんたろー。: (笑)ダメだよ、お前!

木村:「お前、それは言うなよ!」っていう顔をしてますね。

兼近:だから、ブランドの軸になってるの俺かもしれないですね。わりと。だって、現に僕が今着てる全ての服が、僕のブランドの服なんですよ。

木村:EXIEEEの。

兼近:EXIEEEの。彼、一つも身にまとってないんですよ。

3人: (笑)。

兼近:“見えないからいい” と思って。

木村:今日、このラジオでブレブレになりますね。

りんたろー。:まずいよ!

兼近:ずっとブレてるんで(笑)。

りんたろー。:兼近が、やっぱ木村さんに呼んでいただいたっていうので、いつも喋ってない事を喋ろうとしてるのか分からないですけど、ちょっとしゃべり過ぎですね、今日は。

兼近:今日は確かに、いつもより奮発してます。やっぱ、りんたろー。さんの憧れの大好きな方が目の前にいるから、より、“りんたろー。を知ってもらいたい” って俺もなってる。

りんたろー。:違うのよ、兼近。ちょっと、それは話さなくていい部分だから。

木村:また俺が放置されている(笑)。

兼近:やっぱ、知ってもらわないと。どんどん。

木村:知るためにもね、色んなお話を伺っていきたいんですけど。これ、すげーな! おもしれーな! と思ったのが、呼ばれたらどんな地域にも行くツアーっていう。

兼近:あーこれ、始めましたね。過疎化してる地域が、少子化もあって。すいません、まじめな話、急に(笑)。

木村:嫌いじゃないよ、そういう話。

兼近:少子化とかもあって、すぐ都内に出てきちゃうとか。やっぱり過疎化地域が増えてるんですよね。そういう所って、芸能人が来ないじゃないですか。

木村:行く可能性は低いよね。

兼近:低いですよね。だから、そういう(所の)方たちって、来ないまま地元に過ごしてるっていう方々が多いっていうのを聞いて。じゃー、絶対に来ないだろうっていう所にみんなの力でEXITを呼んで、お笑いライブをやってもらうっていうイベントを地域で作ってもらって、無料でEXITがそこに行くっていう。

木村:それは、今までどのぐらい行ったの?

兼近:今年からなんですよ。

りんたろー。:コロナで止まってて、夏ぐらいから動き出そうっていう。

兼近:6月7月から田舎を回って、ちょっと地元とグッズとかもコラボして作ったりとか。

木村:もうそれは、お声はかかってるの?

兼近:もう大分、決まってきて。過疎化地ぶちアゲツアーっていうのを。

木村:過疎化地ぶちアゲ! 過疎をもうちょっと緩和させて、それでぶちアゲないと、ちょっとした迷惑になる…。

兼近:息切れしますね。

木村:そうそう。おばあちゃんとかビックリしちゃうから。

兼近:一回かましたいな、花火ぶちアゲたいなみたいなので始めたツアーなんですよね。

木村:でも、そうだね。こういう思い切った行動力だったり、考えだったり、アイディアが実現できたら、すっごい簡潔だしストレートだよね!

兼近:そうっすね。もっと楽しもうぜって感じが、僕の中にはあります。

木村:楽しもうぜっていう。

兼近:はい。楽しんでほしい。で、実際に僕らが行って、例えば2公演とかにして、1公演目と2公演目の間にご飯食べに行く時間をお客さんたちに作ってあげる事で、地域のお店とかも盛り上がると思うんですよね。

木村:それは、「ご飯食べに行こうぜ!」っていうのも、二人で一緒に行くの?

兼近:そうですね。僕らも地域のどっかでご飯食べたりとかして。そういうのも、提携してもらって。みんながいろんな場所に食べに行くみたいのはしたいですよね。

木村:それでも、もったいなくない? EXITが行くんだったら、ちゃんと番組だったりとか。あ、でも二人の配信の映像で出来るか。

りんたろー。:そうですね、そこをまた聖地巡礼みたいな、後々も行ってくれるような感じで。

兼近:それを見た人が後から「あっ、ここ行ってるんだ!」っていうので行けるように。

木村:二人が来てくれたことによって、これぐらい笑わせてもらったんだっていう事実があれば、みんなが行きやすいもんね。

兼近:そうっすね。やっぱ「来るんだ」っていう、「うちの地元捨てたもんじゃないな」みたいなのも、若い世代に思っていただきたいですね。

木村:それがEXITだけじゃなくて、もっと例えば3チームだったりとか4チームで、最初はEXITだけかもしれないけど、それに賛同したみんながプラスされてってもいいよね。

りんたろー。:たしかに!

兼近:そうっすね。最終的には、芸人だけじゃなくアーティストの方とかも行くようになったら最高ですね。

木村:そしたら、相当いい土台を作ったことになるよね。

兼近:でも、その頃に僕が日本にいるかは分からないです。

木村:あ、そっか!

りんたろー。:ちょっと待ってください。

兼近:見届けられないかもしれない。

木村:そっかそっか。それがあったな。

りんたろー。:木村さん、定期的にゲストで呼んでもらっていいですか?

木村:定期的に(笑)。

りんたろー。:こいつが海外に行かないように。

木村:あっ、EXITキープとして!

兼近:仕事が埋まってたら、たしかに。

りんたろー。:EXITの顧問として。

兼近:木村さんに定期的に埋められてたら、絶対に行けないですもんね。

木村:今、簡単に普通に流れで “顧問” っていう言葉が出たけど。

EXIT: (笑)。最高顧問!

木村:もし、「俺、ほんとに行こうと思うんです。」っていう時は、連絡して!

兼近:「すいません」って。

木村:それで一回お話をしたうえで、兼近の本気度が自分も納得できたら、「りんたろー。しょうがねーよ!」って(笑)。

兼近:じゃーもう、相談役として。

りんたろー。:こっちは説得に!

木村:でも、それは逆のルートもあるかもしれないから。りんたろー。から、「ちょっと、あいつ本気らしいっす!」っていう。

兼近:りんたろー。からの相談も!

木村:それを僕は受けて、「兼近の本気、ちょっと見せてもらっていい?」って言って。

兼近:そんなめんどくさい役を引き受けてくれるんですか?

木村:うーん。顧問だったら、しょうがないよね!

EXIT: (笑)。

木村:この番組ですね、毎回ゲストの方に人生の1曲っていうのを伺ってるんですけど。今週は、“りんたろー。の人生の1曲を伺いたい” と思うんですが、どんな曲になるんでしょうか?

りんたろー。:やっぱり、木村さんのドラマの主題歌だったB'zの「今夜月の見える丘に」ちょっと、いいっすか!

木村:何でですか?

りんたろー。:俺、青春だったんで。あれ(ビューティフルライフ)が。ファッションから何から全て真似してたんで。あれが懐かしいっすねー。

木村:へー。

兼近:ちなみに僕は、今夜月の見える丘にをバンドでやってました。

木村:嘘!

兼近:B'zファンなんですよ、家族で。僕の部屋の壁には、B'zのデカい今夜月の見える丘にのポスターとか貼ってましたね。

3人: (笑)

木村:人がチョイスした曲なのに、全部自分のエピソードにしちゃう。

兼近:俺の方が、人生を変えた曲。

りんたろー。:ちょっとお前の方が濃いのやめてもらっていい!

木村:いま気づいたんだけど、りんたろー。このラジオのオンエアのタイミングの時とかって誕生日じゃない?

りんたろー。:そうっすね!

木村: 3月6日生まれだもんね。

りんたろー。:そうっす、そうっす。

木村:じゃーこの、一週目のオンエアが3月7日だから。

兼近:迎えたんだ!

りんたろー。:迎えてるわ!

木村:35?

りんたろー。:35っすね!

兼近:最高のプレゼントだ!

りんたろー。:最高のプレゼント(笑)。木村パイセンに会えた。

木村:そう思って!

りんたろー。:えーっ!?

木村:するかどうか知らないけど。

りんたろー。:マジで! いいんすか?

兼近:わーっ!!

りんたろー。:木村パイセンからレイバンのサングラスを。

EXIT:わーっ!!

りんたろー。:黄色味がかってる!

木村:今日たまたま、パッと見たら黄色のレンズのティアドロップを胸の所に差してたから。

兼近:うわ、いい! めちゃくちゃいい!!

りんたろー。:宝物だ! ありがとうございます!!

M1.今夜月の見える丘に/B'z

2021年03月07日Flow 第百三十六回目「拓哉キャプテン ×EXIT」Part1

今月3月のゲストは、お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。さん、兼近大樹さんをお迎えしました!
一体どんなトークになるのか、お楽しみに!!


木村:よろしくお願いします。

EXIT:よろしくお願いしま〜す!

木村:早速なんですが、こんなメールが届いております。

【東京都 なな 19歳 女性】
キャプテンこんにちBANG!
少し前ですが、『ネプリーグ』に教場チームとEXITとご出演されているのを観ました!
EXITのお2人とは初共演だったかと思うのですが、どうでしたか?
大好きなお笑い芸人さんです!!
ぜひ、FLOWでEXITのお2人とトークしているのを聴きたいです!!


木村:東京都のなな、EXITの大ファンだということで。ちゃんと、ななちゃんに向かって二人からメッセージを!

兼近: (笑)ちゃんななに。

りんたろー。: (笑)ちゃんなな、いつもありがとう。サンキュー!

兼近:ちゃんななあざまるこぽーろ東方見聞録〜!

木村:それは、どういう?

兼近:いやいや、ただの “ありがとう” です。

木村:“ありがとう” を、ちょっと遠回しに。

りんたろー。:遠回しに(笑)。

兼近:ちょっと回りくどい言い方で、“ありがとう” をかましちゃった感じです。

木村:それは照れ隠しですよね?

りんたろー。:そんなことない(笑)。

兼近:まーでも、確かに照れ隠しになりますよ。恥ずかしいときもチャラ語でごまかす時ありますもん。

木村:わりと僕、EXITのお2人の出演されてる番組とかを観てて思うのが、“ちょっと恥ずかしい” とか、“ちょっと照れくさいな” っていう時に、特にりんたろー。はギャル男スイッチ入りますよね(笑)。

兼近:やりますね、ほんとに。めちゃめちゃやる。

りんたろー。:徹底解析やめてください(笑)。

木村:普通にお話してる時の りんたろー。ってすごい優しいトーンで話すんだけど、恥ずかしさがレッドゾーンに入るといきなり「ウィー」とか始まって、「Pon! Pon! Pon!」とか。

りんたろー。:それ、すべった時もそうですから。

兼近:自分の発言で盛り上がらなかったときも、それ入りますね。

りんたろー。:恥ずかしいなぁ。

木村:この『FLOW』という番組はゲストの方がどう人生をFLOWしてきたかっていうお話を聞いていく番組なんですけど。そもそも、りんたろー。と兼近大樹がどう出会い、どう今に至った? 何で芸人さんになったんですか?

りんたろー。:僕はずっとサッカーをやってて、サッカー選手になろうと思ってたんですよ。大学で怪我して、もうサッカー選手無理だなって、投げやりに「じゃー、お笑い行っちゃえ!」みたいな感じで。

木村:そういう勢いで!?

りんたろー。:超適当に。自暴自棄になっててみたいな。

木村:へこんで、ちょっと腐りかけて。

りんたろー。:そうですね。「もう、どうでもいいや」みたいな感じで入りました。

木村:そんで成功してるっておかしくないですか?

兼近:雑ですよね。

りんたろー。:超ラッキー。

木村:超ラッキー(笑)。

兼近:こんな人あまりいないですよね。

木村:二人はどこで出会ったんですか?

兼近:これは、もちろん吉本(興業)に二人とも入って。りんたろー。さんは、芸歴5年先輩なんですよ。僕が卒業した時には、スーパー売れてるというか、お仕事いっぱいある…。

木村:スーパー売れてるって(笑)。もうちょっとボキャがあるだろ。

兼近:スーパー売れてたんです(笑)。

りんたろー。:世間的にはそんなだけどね。

兼近:やっぱ1年目の僕からしたら、もうスーパー売れてて。

木村:じゃー、1年目の時に、もう5年先輩だったの?

兼近:そうです。初めてその時に知って、見て。そっから、何年か経った時にお互いピン芸人になったんですよね。そのタイミングで、僕からろんたろー。さんに声かけた感じですね。

木村:その最初の一言は?

りんたろー。:僕がチャラ男漫談みたいなのをしてたんです。

木村:一人で? チャラ男漫談(笑)。

兼近:介護士の。介護士がチャラいっていう。

木村:でも実際に介護士をやってたんだよね?

りんたろー。:そうなんですよ。だから、バイト先で起きたことをまとめて喋ってて。そしたら喋ったことない後輩が、存在は知ってたんですけど。いきなり話しかけてきて、「M-1かき回しませんか!」って言ってきたんですよ(笑)。

木村:すげー!!

りんたろー。: “こいつ、ヤベー!” と思って、“いってー!” と思ったの。でも喋ったこともない5年先輩に話しかけるって相当な勇気じゃないですか。

兼近:特に吉本は縦社会なんで。

木村:そうだね。

りんたろー。:その勇気は評価しようと思って、仮コンビでM-1出たんですよ。そしたら、それが調子良くて。“あ、これは絶対に組まなきゃダメだ!” と思ったんですよ、僕は。で、「コンビいつ組む?」みたいな話をしたら、「いや、僕はもうM-1出たんで大丈夫です。」みたいな。

木村: (笑)うそ!!

りんたろー。:そうなんですよ。でも、俺は一回抱かれてますから付き合いたいわけですよ。

木村:あー、なるほど! すごい比喩を持ってくるんだね!

兼近:違うんですよ。僕のやりたい形でM-1を盛り上がって、自分のやったことが正しかったかどうかを証明したくて。実際にコンビ組んでM-1出たら、めちゃくちゃ盛り上がってウケたんで、もう満足したんですよ。“これイケるんだ!” と思って、“もういいや!” ってなったんですね。したら、思ったより熱量強くて、“うわ、だりー!” みたいな。

りんたろー。:それはダメよ。一回抱いてるんだから。

木村: (笑)先輩のスイッチ入れておきながら、先輩が「よーっし、やろうぜ!」って言ったら、「うわ、こいつだりー!」っていう(笑)。

りんたろー。:こいつはこいつで、「海外でスターになりたい」とか言ってて。「いや、ちょっと待てよ!」と、「まずは日本で俺がスターにするから!」って説得して。僕はこいつを逃がしたら、またピン芸人のヘボい人生が始まるんで、LINEでぶわ〜って恐ろしい長さの文章を送って。

兼近:短編小説みたいな(笑)。

りんたろー。:「1年だけ俺にくれ。1年でスターにする!」って言って、やってもらったんですよ。

兼近:そうなんです。

りんたろー。:で、今延長期間みたいな感じなんです。

木村:あっ、今延長なんだ!

兼近:「いつでも辞めるぞ!」って俺、言ってるんです。

りんたろー。:いろいろ忙しくさせておかないと、彼は海外に旅立ってしまうんで。

木村:あっ、そうなんだ。じゃー、EXITっていうのは、もうほんとにEXITのここまで。あと一歩でほんとの出口なんだね。

りんたろー。:出口を、今伸ばしてる状態なの(笑)。

兼近:JAPANからEXIT寸前なんですよ。

木村:そうなんだ!

りんたろー。:だから緊急工事でトンネルをどんどん伸ばしていって、彼が辞めないように(笑)。

木村:もし、「次の一歩で、EXITから一歩出ます。」ってなったら、ちなみに行先はどこだと思ってるの?

兼近:僕ですか? まー、二番煎じになるんですけどニューヨークですね。

りんたろー。:綾部さんが行ってますから。

木村:あー。二番というか、最近だと下手したら三番ぐらいかもね。ゆりやんがいるからね。

兼近:そうだ!

りんたろー。:直美さんもね。

兼近:それか、すでに発展してる国じゃなくて、まだ発展してない国に赴いて。笑いとかがない紛争地帯とかにも行きたいんですよ。

木村:紛争地帯に兼近大樹が赴き、ピンクの髪をし、何する?

兼近:盛り上げたいですよね。

りんたろー。:いやだから、「弾丸とか飛び交ってるところで人を笑かしたい!」って言ってて。「お前死んじゃうぞ!」って、「それはいったん待とう!」っていう話をしてるんですけど。

木村:でも、もしだよ。それが、もし成功したら戦争終わるからさ。

兼近:戦争終わる(笑)。そうっすね!

木村:デモ隊の前だったり、関係者の前で「Pon! Pon! Pon!」って(笑)。

りんたろー。:ほんとのパンパンが飛び交ってますけど(笑)。

木村:「ちょっと待って! ちょっと待って!」って「Pon! Pon! Pon!」ってやって、耳の横を弾丸がかすめて。「ガチ危ねーじゃん!」って言って。終わんねーな!

兼近:終わんないっすね。言葉も通じないっすからね。でも、それぐらいの事はしたいなっていうのは、ずっとあるんですよね。

木村:それは何で、ずっと思ってるの?

兼近:なんかずっと、途中からなんか変な夢みたいなの。最初はただ笑わすだけで良かったんですけど、笑わしてると欲がどんどん出てきて。じゃ、笑ったことないやつを笑わさないといけないなみたいな。変なあちぃ気持ちになっちゃって。

木村:何かもう、完全に兼近の構成がアニメだよね。

りんたろー。:そうなんですよ。『ONE PIECE』とかが教科書なんです。学校も行ってないんで。ジャンプの主人公みたいなやつなんですよ。女性の匂いも全くしないし。曲がるのも嫌だし、自分を貫き通すみたいな。

兼近:なんか変な風に育っちゃったんですよ。

木村:じゃー、恋愛の教科書は何になるの?

兼近:でも結構、少女漫画になっちゃいますね(笑)。少女漫画とか、ジャンプの中にあるちょっとした恋愛コメディみたいなのを読んでたんで。それこそ『I"s』とか『電影少女』とか『ニセコイ』とか『いちご100%』。

木村:その辺が恋愛の…。

兼近:教科書ですね。

木村:じゃー、実際好きな女性のタイプとかは今、なかったりするの?

兼近:芸能人だと見た目しか分からないんで、見た目だけで聞かれたら答えてますけど。実際はそれこそ、いちご100%の東城みたいな子が好きで。結構オタクですね。二次元がめちゃくちゃ好きですね。

木村:そっか。その状態というかクオリティで笑ったことない海外のやつを笑わすって、多分相当なアドベンチャーだと思うんだけど。

兼近:そうっすね(笑)。いやでも、冒険してなんぼかなみたいなとこもあるんで。

木村:あ、冒険っていう言葉好きだよね。ジャンプが教科書だったら絶対好きだよね。

兼近:めちゃくちゃ好きですね。挑戦とかめちゃくちゃ好きなんで。

りんたろー。:だから、僕が誘った時も「俺もう、多分日本で売れるの分かりました。」みたいな。「やんなくても売れるの分かったんで、分かんない世界に行ってみたいんですよ。」みたいな。「いや、確かめに行こうよ、それは。」って。「何か見えましたわ!」みたいな。

兼近:「なんとなく道筋が見えた!」ってほざき始めて。同期とかに「いや、そんなわけないだろ! そんな簡単に売れるんだったら、芸人みんな売れるわ!」って言われながらも、「いやもう、俺売れるからいい。海外に行く。」ってずっと言い続けてて。僕、芸人3人で住んでるんですよ。

木村:今も?

兼近:今もなんですけど。当時、全く売れてなかった3人で住んでたやつの1人が、「お前言い訳してるんだろ!」って急に熱くなり始めて。

木村:おっ、いいね!

兼近:「お前、日本で売れる自信がないから、そうやってすぐ海外に逃げようとしてるんだろ!」みたいな、熱くなり始めちゃって。俺もそこで熱くなって「分かった。一回日本で売れるとこ見せてやるよ!」とか喧嘩しちゃって。家の中で。それで、日本で一緒にやることを決めたんですよね。だから、あちぃ同期がいなかったら、りんたろー。さん無視して海外に行ってたかもしれない。

りんたろー。: (笑)。

M1.ウィーアー!/きただにひろし


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