木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2019年07月07日Flow 第四十九回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part1

今週は、糸井重里さんをゲストにお迎えしました!

木村:いつぶりですかね?

糸井:いつぶりだろうね(笑)。

木村:さっき考えていたんですけど、1年ぶり、2年ぶりとか、そういう次元じゃないんですよね。
お会いして話すっていうことが15年以上ぶりですよね。

糸井:偶然っていうのもないからね、昔だとテレビ局の廊下とか、そういうところにいたりしたけど。
僕、テレビ行かなくなったから。

木村:「ほぼ日」を始めてから、出ないですよね。

糸井:そうだね(笑)、出る理由がある時は出ますけどね。

木村:ゲストにお迎えするということで、改めてプロフィールに目を落とした時に「1948年生まれ」っていうの目が留まり
「1948年生まれということは……え、待てよ!?」っていう(笑)。

糸井:「親父と同い年ですよ!」っていうね(笑)。

木村:そういう話を表参道でさせていただいたのも、すごく覚えているんですよ。

糸井:よく会ってたよね。

木村:きっと、俺がよく行ってたんじゃないですかね(笑)。

糸井:釣りとかはしていたけどね。

木村:そうですね。僕が先輩のことを連れ出して、当時、糸井さんに「木村くん、すごい好きらしいけど何が面白いの?」って聞かれて、
「説明は難しいですね、一度来てもらっていいですか?」って言って、糸井さんを無理やり連れ出してやらせたっていうのが実際のところでしたね(笑)。

糸井:俺は喜んでやっていたんだよ、“年とったら釣りやろう”っていうのは心には決めていたから。
あのとき、僕は40半ばくらいだったと思うね。19、20歳ぐらいの男の子がすごく夢中になって釣りをしている、なんかものすごく面白そうに思えたのよ。
その前まで稽古してて、夜の2時ぐらいに仕事が終わって準備して朝出かける話とか聞いて、そんなに夢中になれるものってやっぱり羨ましいのよ。
言ってる男の子自体がめちゃくちゃおかしかったんだけど(笑)、“こいつ何なんだ?”と思っていたんだけど、俺は“今だ!”と思って釣りを始めたんだよね。

木村:軽くおさらうっていう形ではなく、けっこうどっぷりいってくれましたよね(笑)。

糸井:そうだね、僕の方がやったね(笑)。
忙しさの種類が違うし、僕が多分、ちょっと行き詰ってた時なんですよ。

木村:そうなんですか?

糸井:木村くんからどう見えたか知らないけど、僕は“このまま何するんだろう?”っていうところで、ちょっと偉そうにしてるおじいさんになっちゃうのが嫌で。
ちょうどその時に会った木村君がめちゃくちゃに負けず嫌いで、何に対しても競争しているのがよく分かったわけよ。
で、“こういう気分やってみたいな”って思うんけど、40いくつじゃできないんだけど(笑)。

木村:いやいや、そんなことないと思いますよ。

糸井:だって木村くんと歩いていた時にさ、ガラスに向かって踊りの練習してる若い男の子がいたら、木村君が立ち止まってじっと怖い顔して見てるんだよ。
「何見てるの?」って言ったら、「どのくらいやれるかと思って」って(笑)。
「お前さ、プロだろう? なんで街の兄ちゃんが練習してるのをガン飛ばしてるんだよ」って(笑)。

木村:ガン飛ばしてはいないんですよ、街でストリートダンスをしている子たちのスタイルはスタイルで、やっぱり僕から見たら凄い格好良かったんですよ。
かっこいいものに対して自分も敏感になっていたというか、自分たちがやっていることはひとつやってるんですけど。
ストリートで、振り付けの先生とか、ダンスのレッスンの先生がいるわけでもなしに、自分達だけでガラスに向かってみんなで踊ってる、彼らだけでクリエイトしているっていうのが、非常にカッコよく見えて真剣に見ちゃいましたね。

糸井:その説明もしてくれたのよ、「俺にとって、あれはやっぱり見たいものなんだ」って言って。
“こいつすげーな!”って思ったのよ、そういう心が。ありとあらゆるものを自分が取り入れたいとかさ、触れたい、見たいと思ってるから。
そういう例はいっぱいあったよ。

木村:それこそ糸井さんの家にお邪魔してる時に、糸井さんが某ビール会社のCMの企画中で、ちょうどシンキングタイムに入ってた時に「木村君だったらどうする?」っていう振りを急にされて。
「俺だったらどうすかねー、球場の売り子になりますね」みたいな話をして、その時に糸井さんに鉛筆投げられたのよ「それだよ!」とか言われて(笑)。
それで、あーでもない、こーでもないっていう、僕もそういう経験なかったですし、コマーシャルの中身を自分たちの頭の中で想像する…CMを考えるごっこ、みたいなのを糸井さんと色々させてもらって。

糸井:俺はけっこう感心してたんだよ。人前に晒されてる人の発想っていうのは並じゃないんだよ、普通に企画で入った子とかよりも、木村くんが考えるものが面白いというのは言ったはずで。のちに“2年ぐらい休めばいいのに”って、本気でいつも思っていたのは、そこを育てればいいのにと思っていたの(笑)。

木村:要所要所で糸井さんが「ちょっと休めば」って言ってくれるんですよ。
その時はバリバリくるくる回ってた時代だったので、「いま休んだら、相当色んな所に迷惑かけると思うんですけど」って言ったら、「そうなんだ、迷惑かけるのは良くないね」って言って、わりと続けたんですけど(笑)。


M1. パパの歌 / 忌野清志郎

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