木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2019年07月21日Flow 第五十一回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part3

今月は、糸井重里さんをゲストにお迎えしています!

今週は、リスナーからのメールに、一緒に答えていただきました!


木村:「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めたのは、昭和? 平成?

糸井:平成ですね、50になるっていう時に始めたの。その頃から木村くんに会わなくなったのかな。

木村:言い方変ですけど、表舞台的な…テレビだったりとか、糸井さんご本人が何かに出るという形がなくなりましたよね。

糸井:「始めますよ」って言う寸前に「いいとも!」とか、ご挨拶みたいな気分で出て大体終わりになりましたね。
そのとき、僕は多分文化人じゃなくなったんじゃないの? テレビ世界には文化人って枠があって、コメンテーターをやったり、ゲーム番組だったり…。

木村:でも、ゲームも作ったじゃないですか?

糸井:そういうのもした、やって悪かった事はないですけど、ゲームは無理ですね(笑)。

木村:はっきり(笑)。

糸井:「MOTHER2」のコマーシャル、木村くんにお願いしたんだもんね。

木村:はい、スカジャン作ってくれましたよね(笑)。
ここで、リスナーからのメッセージにお付き合いをしてもらいます。

沖縄県 ななさん 18歳 女性
キャプテンに相談したいことがあります。この春大学生になり、
急に自分を成長させたいと思い始め、海外に留学に行きたいと思い始めました。
でも、英語もしゃべれないし、初めての海外なので怖いです。
それでも人生一度きりなので後悔はしたくないと思っていますが、なかなか一歩踏み出せません。
キャプテンはこういう時どうやって自分を奮い立たせていますか?


糸井:木村くんは何て言うの? 奮い立たせる方法を語るの?

木村:いや、「それでも人生一度きりなので」っていう<なな>ちゃんが、羨ましいなって、今このメールを読んで一番最初に思いました。
何にしても覚悟ですよね、国内、海外問わず、覚悟の持ち方次第というか、考え方次第。「自分を成長させたい」と、18歳が思っているんですよ。

糸井:海外に行けるお金はどうするんだろうね?

木村:リアル〜(笑)。

糸井:親だからさ(笑)。

木村:その頭も必要ですよね。

糸井:バイトするのか、親に出してもらうのか、借りるとか、方法は分からないけど、それをものにできるっていうのはすごく幸せなことですよね。

木村:前提としてね。

糸井:お金がなくて決意した人がいたら、もっと大変ですよね。助走に時間がかかりますよね。
助走を端折れちゃう分だけ、決意が鈍るんじゃないのかね。

木村:なるほど、その代わり負荷がかかると思うんですよ、急に飛び出さないといけないから。
だからGのかかり方はハンパないと思います。

糸井:いっぱい宝物を取って来ようって鬼ヶ島に行くのって大変じゃない?

木村:鬼ヶ島って、宝物目当てだったんですか? 鬼退治なんじゃないですか?(笑)

糸井:鬼退治だね。だから、宝物も欲しいって思ったら、もっと戦いも負ける可能性もあったんじゃないかなと思って(笑)。
つまり欲を出すと、さっき「後悔をしたくない」って言ったけど、俺は後悔したことないのよ。
たぶん、もともとそんなにしたい事じゃなかったからだと思うんだよ。

木村:うんうん。

糸井:“バトンが回ってきたから受け止めて走った”みたいな感じだったので、目標とか、獲物の大きさみたいなのを考えたことないので後悔ないんですよ。
この子も小さい決意っていうか、小さい目標をちゃんと果たそうと思ったら、すごく良いんじゃないかな。
例えば、行った先で必ず友達一人は作ろうとかさ、そんな小さいのがけっこう後で広がるじゃない?

木村:友達一人は大きいと思いますよ。

糸井:やればできることじゃない? 自分が何かを得ようじゃなくて、誰かのためにちょっとなれたらいいな、ぐらいに。
そういうことを考えると、総合的に友達一人分ぐらいのことを望んで行ったら必ず良い事だったと思うんじゃないかな。
そのぐらいの年齢だったら、間違っても大したことないしね。

木村:行けるんだったら、出た方がいいんじゃないかと?

糸井:行くことを反対するつもりは全然ないので、行ってみて風に当たって分かる事みたいなのは、今考えてることよりもずっと大きいから。

木村:もっとリアルだと思いますね。

糸井:“行けるんだったら、行けば”っていうことかな。

M1. The Times They Are A-Changin’ / Bob Dylan

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