木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2020年09月13日Flow 第百十一回目「拓哉キャプテン × 伊藤健太郎」Part2

今月のゲストは俳優の伊藤健太郎さん。
今回も、ここでしか聴けないトーク、お楽しみに!!


木村:そのピックアップトラックの、ちょっと年代が古めで、ベンチシートになってて、ステーキを買い、モーテルで焼き、犬に分け。

伊藤:ずっとその夢は、モデルやっててもあったんですよ。モデルは言い方悪いんですけど、ちょっとバイト感覚じゃないですけど、あんまりこうしっかりっていう感じじゃなくて。

(モデルを)続けてたら、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』のオーディションがありますって言われて。お芝居なんて右も左も分からない状態だったんですけど。あ、昼顔の前に蜷川さんの舞台のオーディションがあったんですよ。それは落ちたんですけど、その時も何も準備もせず、ただセリフを覚えるだけで行って。
初めて自分の世界の外の同世代の子たちが集まってくるじゃないですか、地方だったりとか。そこで初めて本気でやってるのを目の当たりにして、別にお芝居好きじゃなかったですし、やりたいとも思ってなかったんですけど、むちゃくちゃ悔しかったんですよ、その状況が。“自分は何で、こんな何もやってないんだろうな” みたいなのが悔しくて。

もちろん、そのオーディションは落ちたんですけど、いろんなオーディションを受けてるうちに昼顔のオーディションがあって。8回だったんですよ、オーディションが。で、受かって受かってって進んでいくうちに、そのアメリカに行く手続きも両方進めてたんですよ。

木村:えっ!!

伊藤:もう、高校辞めて。学校にも、「体育祭が終わったら学校辞めます」って言って。

木村:じゃーもう、『今日から俺は!!』じゃなくて、体育祭終わったら俺はっていう事だったんだ!

伊藤:そうです(笑)。それで進めてたんですけど、昼顔に受かっていくにつれて、どんどん気持ちというか矛先がお芝居になってたんです。アメリカより。で、進んでいくに連れて、アメリカを諦めようって思えて。
“こんだけ行きたいって思ってたのに諦めたってことは、自分の中でお芝居に何かしらかの、やりたいなのか、魅力なのかを感じてるんだろうな” っていう風に感じて。ガソリンとなってる悔しい気持ちって言うのを持ちつつ今に至るっていう感じですかね。

木村:へー。で、今はいろんな作品に参加するようになり、好きになれました?

伊藤:いやーもう大好きですね! やっぱり自分がやったことで良くも悪くも反応してくれる方々がいるじゃないですか。そういうのってすごい事なんだなっていうのを、改めて感じることが最近特に多いですかね。

話題は、2人が共演したドラマ『教場』へ。

木村:台本に教場って書いてあって、数字のうすーい「2」が書いてあるんですけど。「1」の時ですよね。

伊藤:そうですね。

木村:1の時、199期の彼らが教室にいて、風間が自己紹介して授業を始めるってところでバン!って作品が終わったんですけど。あの時、今振り返っても、あんまり無いか。

伊藤:いや!ドッキリというか、僕ホントにパニクって。初めてなんですよ、芝居中にパニクるっていう感覚が。

木村: (笑)。

伊藤:だいたい、何されてもある程度こう、対応というか、しなきゃなってのがあったんですけど。その役柄でいるっていう事を大事にするんですけど。初めてもう、“あ、自分になっちゃった。ヤッベー!” と思って、すっげー後悔しちゃって。すっげー嬉しかったんですけど。

台本上では終わった後でカットがかからなくて。風間教官に「伊藤!」って呼ばれて、僕が「えっ!?」ってなって、とりあえず「はい」って立ち上がって、「前に来い!」って教壇の横に僕を呼んでくださって、僕が行ったんですけど。そしたら急に木村さんが、「胸ぐらをつかめ!」って、“訳わかんない事言ってる、この人” と思っちゃって。“何それ!?” と思って。で、僕がドギマギしてたら、木村さんが「こうやって、つかむんだよ!」って、僕の胸ぐらをグッとつかまれて、僕もつかみ返して、「カット!」ってなったんですよね。
あれ、何だったんですか?

木村:いや、あれは単純に、教員っていうのは生徒を送りだしたら、またスタートを0から始まるっていう。“振り出しに戻った感じでいいのかな” と思って、あの冒頭の、要は教場が始まり、風間公親だっていう自己紹介があった後やった作業っていうのが、胸ぐらをつかめっていう、生徒のみんなにアプローチする。最初のアプローチがそうだったんで、またきっとこれ、“振り出しに戻っていいんじゃないかな” と思って。

で、誰がいいかなと思って、パーって見渡していたら健太郎が壁際の席から、意志をしっかり持った、「どんなことがあっても絶対、俺は卒業してやるよ!」みたいな目をして、こっちを見てたんですよ。“あ、こいつ強い目をしてるな” と思ったから、試しに「伊藤!」って呼んだら、「えっ!?」ていう感じで、“いやいやいや、さっきの目はどうした!” って思ったんですけど。そしたら、「あ、あぁ、はい」って立ち上がったんで、「悪いが前に来てくれ」って言って呼び出して、その一連の流れにしてみたっていう。
オンエア上は一切、そこ使われてないんですけど。中江監督って結構ね、そういう使わない使うっていうのは編集で決める人なんで。

木村:そうそうそう。「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティっていうのは、ラジオっていうのは結構好きだったカテゴリーではあるんですか?

伊藤:そうですね。車に乗ってたりする時に、曲ももちろんすごい好きで、基本は曲を流しますけど、曲にちょっと飽きたなって時にラジオ流したりとか。父親が絶対ラジオだったんですよ、車の中では。っていうのを聴いてたので、やっぱりすごく馴染みがあったというか。やらせてもらえるってなった時は、すごく嬉しかったですし。

木村:でも、週に一回、深夜の時間帯の生放送。あとその、生放送って言う緊張感とかどんな感じですか?

伊藤:最初はあったんですけど、だんだんすごい楽しくなってきて。直にリアルタイムに、聴いてくれるリスナーの人とやり取りができるじゃないですか。“そういう環境ってなかなかないな” と思って。自分の声で直接言いたいことが言えたりだとか。っていうのも好きな環境でしたね。

木村:好きって言えるのは一番強いよね。うん。好きでやってないとね。無理やり「仕事だから」、「スケジュールだから」っていうのでやってるのって、聴いてくれてる人に失礼だもんね。好きでやってるっていうのはいいですね。
あと、車に乗ってる時に音楽もしくはラジオって言ってたけど。音楽は何を聴いて育ったっていうのはありますか?

伊藤:育ったでいうと、ほんとにSMAPさんですね。

木村:へー。バンドとかではなかったの?

伊藤:バンドはもうちょっと、中学高校とかになって。基本、ベースはずっとSMAPさん。ずっと聴いてるんですよ、いまだに。いまだにずっと聴いてて、その中で違う何かを聴くってなった時にはレッチリとか。ジャンル結構色々なんですけど、ロック聴いたりっていうのはありますね。

木村:だから、夢はアメリカでアメ車に乗って砂漠、ステーキ焼き、犬に分ける。

伊藤:そん時はカントリーミュージック流したいですね。

木村:カントリー。

伊藤:カントリーも好きなんですよ。乾いた音というか、フロリダ・ジョージア・ラインってアーティストがいるんですけど、すごい好きでよく流すんですけど。そういうカントリー系のミュージックを聴きながら砂漠を走りたい。

木村:へー。ちゃんとコーディネートしてあるな。

2人: (笑)。

M1.Cruise/Florida Georgia Line

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