2020年10月11日Flow 第百十五回目「拓哉キャプテン × 鈴木京香」Part2
今月、10月のゲストは女優の鈴木京香さんです。
今回も、ここでしか聴けないトークをお楽しみに!!
木村:僕らの初対面。ラジオをお聴きの皆さんはあまり想像しがたいとは思うんですけど、何年前ですか? あれ、『ギフト』ですよね!
鈴木:ドラマ『ギフト』が、初めてご一緒した作品ですけど。木村さんは覚えてらっしゃらないかと思うけど、そのちょっと前に、木村さんが石原裕次郎賞っていうスポーツ新聞社が映画賞と一緒にやってる賞をお取りになった時に、実は同じテーブルにいたんですよ。言ってなかったかしら?
木村:言ってないです(笑)。なんで今まで温めるんですか、そういうことを(笑)。
鈴木:あれ、言ってなかったかしら(笑)。
木村:そうやって、いつもの。今日もね、早速いつもの京ちゃんポーズを決めてくれたんですよ。
鈴木:そうだ(笑)。
木村:必ず僕と話をするとき、あのね、前室にいる時はわりと京ちゃんが椅子に座り、足を組まれ、そこに肘をつき、片方のほっぺたに頬杖をついて僕らとずーっとお話をしてくれるんですけど。今もマイクで向かい合った状態で、これがね〜、もう正直たまんないんですよね。
『華麗なる一族』の時はもう、劇中の中では憎ったらしい父親の愛人役でいたので、現場では一言も口を利かないみたいな。朝一の挨拶一発、「あ、おはようございます。」っていう、ぐらいでしたもんね。
鈴木:そうですよね〜。
木村:で、終わって先に帰るってなったら、「あ、すいません。お先に失礼します。」「お疲れ様です。」っていう、不愛想な状況をずっと保ってましたけど。
『グランメゾン東京』でもう一回、ご一緒することが出来て、ほんと良かったですね!
鈴木:ねー! 本当に良かったです。
木村: (笑)。
鈴木:でも私は、毎回毎回、違う役でご一緒できるのはやっぱり、すごく嬉しいことだったし。木村さんもその都度、役は全部違いましたでしょ。だからね、すごいなと毎回思いましたよ。
木村:何が凄いんですか? 全然すごくないですよ。
鈴木:木村さんの、役と自分との変わり方。現場にいるときから変わってて、集中しててピリピリしてるような入り方をなさる方もいるけど、木村さんは普段は本当に誰にでも優しく、主役として現場を引っ張ってってくれるじゃない。
木村:いやいや、そんなことないっす。
鈴木:だけど、役に入ったら、その時は鉄平さんになってたわけですよ。ほんとに仲の悪い二人になれたし、何の遠慮もなくなれる感じにスッとなれるし。で、ギフトの時は、昔の恋人同士っていう感じで。そういう役でしたから。
木村:そうなんですよ〜。そういう役なのにね、すごい現場が少なかったんですよ(笑)。
鈴木:私2話ぐらいしか出てないのかな。
木村:そうです。回想的なシーンで来てくださったのをすっごい覚えてますね。つぶれたボーリング場みたいなところに。
鈴木:ボーリング場でしたっけ? なんかちょっと廃墟っぽいところに行ったなーっていうのは覚えてるんですよね。でも素敵な話だったから、何かこう、あの時のテーマ曲が流れてきたりすると胸が躍るんですよね。いまだに。だから、すごくいい想い出が二本ともあるんですよね。華麗なる一族も憎しみ合う役柄だったけれど、私はほんとにあのドラマも、自分があの役をやれたことが “自分にとってすごくいいタイミングにいい役をやれた” と思ってて好きなんですよね。
木村:あー、ほんとですか。
鈴木:あのすっごい嫌われ役が私はすごく好きで。
木村:嫌われ役なのに綺麗っていうのはズルイっすよね。
鈴木:『教場』はいつまで撮影なんですか?
木村:スケジュールは、ある程度の決まりはあると思うんですけど。大抵、撮りこぼししてるので。
鈴木:う〜ん。大変なんですね。
木村:どっか行くと、だいだい2シーンぐらい残した状態で帰ってくるので。
鈴木:じゃー、後半にもう一度出かけていく感じなんですかね。
木村:そうなんですよ。で、撮影のロケ場所も仙台だったりとか。
鈴木:えー、仙台に。私、地元だから。仙台行ってくれてるんだ、嬉しいな。
木村:そうですよね。仙台にお邪魔してます。東北学院大学さん。
鈴木:えーっ!!私、東北学院大学経済学部商学科卒なんで。
木村:えっ!OGなんですか?マジですか?
鈴木:はい。ビックリ!土樋キャンパスですか? どちらのキャンパスに行ってるんだろ?マンモス学校なので、いっぱいあるんです。キャンパスが。
木村:えっと、グランドだったりとか。野球場があって。野球グランドとか。
鈴木:あー。あの、仙台駅からちょっと北に進んで山の方。
木村:山の方です。
鈴木:はい。えっと、そこは榴ヶ岡ってとこかな。
木村:ぐーっと坂上がってって。
鈴木:1、2年生の時はそこに通うんですよ。私もそこに。
木村:ヤベ!今、なんか体中がゾワゾワしてるんですけど。なんすか、これ!?
鈴木:懐かしいです。あの坂がね、遅刻しそうになるとね、みんな焦ってバイクで転んだりとかしてね。私のお友達が原付バイクで転んで、ストッキングをビリビリにした坂なんですよ(笑)。
木村:こんな偶然ってあるんですね。
鈴木:私も、入ってすぐに。“あ〜、もう尾花夏樹ヘアじゃない” と思ったんですよね(笑)。教場の教官ヘアになってると思って。でも、やっぱりすごいなと思って。“自然に白く見せるためには、自分の毛をそれぐらい色を抜かないといけないんだな” とか、そういうことを入ってすぐ見てたんですよね。
木村: (笑)。そうです、そうです。この状態に、朝「おはようございま〜す!」って入ってったあとにメイクのスタッフが、この僕の今の状態にプラスアルファ、白と銀の発色をするカラーを上からバーッてコーミングしながらかけていただいて、教場バージョンになってます。
鈴木:もちろん前回も観ているので、今回も楽しみです。しかも、もう!東北学院大学(笑)。嬉しいです。私、ほんとに嬉しいです。
木村:ゾワ〜っとした。
大学生の時に、今のお仕事を初めてやったんですか?
鈴木:高校の時にモデルを始めてたんですけど。大学に入って、時間ができるようになって、自分で調整ができるじゃないですか。(大学生に)なって、初めて東京の方の仕事も受けるようになって、東京に行くようになったんですよね。高校の時は東京の仕事してなかったけど、大学生になってから東京の仕事をし始めて。
それで、オーディションにも呼んでもらったりして行くようになって、カネボウの水着のキャンペンガールに選ばれたのがきっかけで、どんどん東京の仕事が増えていって、女優に繋がっていったと思っているので。
みんなが就職活動始めた時にも、まだ私仙台に住んでて。3年生ぐらいの時から、もうだんだんみんな(就職活動を)し始めるんだけど、私は進路が決められなくて色んな事を考えながら土樋キャンパスに通ってたなっていうのはあるので。確実に変わった、変わり目というか、みんなが就職していくときに、何をやるんだっていう希望と目的を持ち始めたときに、“自分はどうしたらいいだろう” って思いながらいたのが、だんだん少しずつ仕事を続けていくことによって、だんだんそれが見えてきたって言うのかな。だから自分で決めて邁進したというより、やっぱりその、Flow、流れに乗って今やることを一生懸命やってたら、なんとなくもっとしてみたいことが出来てきたっていう感じで女優の仕事になったっていう感じなのかなと思いますけど。
木村:去年、芸能生活30周年を迎えて。そしてですね、これちょっと意外かもしれないですけど、記念でCD出してるんですね。
鈴木: (笑)。はい。ありがとうございます。
木村:CD出してます。シングルCDをですね、これビックリしたのが作詞もしてるんですね。
鈴木:作詞もしました。
木村:で、プロデュースが藤井隆ということで。
鈴木:藤井さんにやっていただいたんですよ〜。
木村:すごいな!
鈴木:すごいです。あの〜。
木村:3曲とも作詞してるんですね。
鈴木:はい。あの、「水星」っていうtofubeatsさんの曲は元々、作詞も作曲も完成形があるのですけれど、私はそのサビの部分以外の作詞という感じで、ちょっとリーディングみたいな感じですけれど、その部分は自分で作ったものを、このCDには入れさせてもらって。でも、実はあれなんですよ。ほんとに照れくさいので、あまりみなさんには言わない(笑)。
木村:いやいや。記念して作ったCDを言わないってなんか、本人が(笑)。
M1.水星/鈴木京香