木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年09月19日Flow 第百六十四回目「拓哉キャプテン × 中村アン」Part3

今月9月のゲストは、9月17日から公開となる映画『マスカレード・ナイト』でも共演している、中村アンさん。
アンさんとのトークも今週で最後ですね。今日は皆さんからいただいたメッセージを元にトークしたいと思います。そして、中村アンさんの「人生の1曲」も伺います。最後までよろしく!


木村:ここからは、アンちゃんに、この番組に届いているリスナーからのメッセージにもお付き合いをしてもらいたいと思います。まずは、こんなメッセージから。

【東京都 みみ 15歳 女性】
拓哉キャプテン、こんにちは!
私は学校で吹奏楽部に所属しています。
最近は後輩を指導することが多くなったのですが、練習して欲しいことをやってくれなかったり、出欠の連絡をくれなかったり、直してほしいと何度言っても変わってくれません...
私自身、昔先輩に優しく注意されただけで、その先輩をすごく怖がってしまったこともあって、注意するより自分から変わって欲しいなと思っています。
どうしたら後輩が変わってくれると思いますか?


中村:わぁ…難しいですね。

木村:チアの時、怖い先輩とかいました?

中村:あ〜、いました。いましたというか、先輩はみんな怖い。

木村:でも、(必ず怖い先輩が)いないとダメな感じしますよね。チアとか。

中村:そうですね、私たちは、なんか先輩の言うことは絶対っていう感じの(縦社会)集団だったので。でも、こういう気持ちはすごくわかります。(後輩が)変わってほしいけどね。「変わってほしいなら自分が変われ」ってよく言われましたけど。

木村:先輩から?

中村:そう(笑)。下に(後輩に)言うんだったら…でも、内容にもよりますよね。うーん…それか、超ブチ切れるか(笑)。

木村・中村:(笑)。

木村:東京都のみみが、「何回言ったらわかるんだゴルァ〜!」っていう(笑)。吹奏楽部にも関わらず(笑)。

中村:それはでも、効くかもしれないですよ(笑)。

木村:え? ブチ切れる?(笑)

中村:でも、出欠の連絡をくれなかったりということは、本当に“どういうこと?”みたいになりますよね。普通、最低限のことですよね。

木村:そうかもね。ちょっと下の子たちから、みみちゃんが、「あ、言わなくてもいんじゃね?」って思われちゃってる部分があるかもしれない。

中村:(笑)。(みみちゃんが)優しいのかもしれないですね。だから、もう少し言ってみてもいいのかもしれない。

木村:変わるって、相手に変化を求めるって難しいから。さっきの、アンちゃんがアンちゃんの先輩に言われた通り、「変わってほしいんだったら自分が変われ」っていうのは、僕も思うし。

中村:ですね。

木村:みみちゃんから後輩のみんなに直してほしいこと、言いたいことを段階的に分けておいて、まず、(注意する項目を)下から言っていくというのはどうかな?

中村:ですね。

木村:でも、ね…。

中村:難しいですよね。

木村:間合いがね…タイミングとかね。

中村:リアルですね。すごい(自分がチア部だった時のことを)思い出します。練習してほしいことをやってくれないと、吹奏楽ってみんなで創り上げるから、やっぱり気になっちゃいますよね。やってくれないと。

木村:気になるでしょ。めちゃくちゃ気になると思うよ!

中村:(笑)。「またそこ躓いてるじゃん!」みたいな。「もう何回か練習して!」って思いますよね。

木村:思うね。

中村:「(練習が)進まないけど!」みたいな。

木村:そういう時って、女子ってどうすんの?

中村:いや〜、うちは、もう本当に…私語厳禁みたいな感じでした。人を持ち上げるのに、先輩と4人1組で組むんですけど、基本はもう「はい!」「はい!」で、(先輩と)あんまり喋ったことがないんです。「はい!」みたいな感じで。

木村:部活中?

中村:そうですね。(先輩に対して)言葉をかなり選ぶ感じでした。

木村:じゃぁ、逆にアンちゃんが先輩になった時はどうだった?

中村:(先輩になった)時も…なんか、(部活が)終わった後はいいんですけど、部活で練習してる時っていうのは、ほぼ、「ここもうちょっと高くして」とか「ここもうちょっと速くアップして」とか、なんかそういう(笑)。

木村:業務連絡(笑)。

中村:業務連絡(笑)。1つの組体操みたいな(動きを)“スタンツ”って言うんですけど、「今日はこのスタンツのここまでを仕上げるから、その為にはどういう練習をするか」とか。そうですねぇ…。でも、(練習が)まったりしてきちゃったりすると”喝”を入れなきゃいけないので。

木村:その時は、”喝”はどうしたの?

中村:なんて言ってたんだろう? でも私、キャプテンだったんで…。

木村:え!?

中村:(笑)。そうなんですよ。中学2年の時、(通っていた中高一貫校の高校のチア部が)日本一になっていて、それを見て“入りたいな”って思ったのもあって(入部した)。
強豪校だったので、日本一になる為に日々何をするかっていう…強いだけじゃダメだから、校則を全部守るということで、メイクしちゃダメ、携帯もダメ、スカートの長さは校則のまま。

木村:うんうん。

中村:電車で先輩に会ったら「おはようございます!」。(道などで先輩を)抜かす時も、「おはようございます!」って(笑)。

木村:(笑)。

中村:そういうレベルの感じだったんですよ。

木村:そこのキャプテンだったんでしょ?

中村:そうなんですよ。高3の時に。それまで(リーダーは)2人体制なんですよ。先生がどっちかを(キャプテンに)選ぶんですけど、「キャプテンは別に上手くなくても良いから、周りが見れる、バランスの取れた人がいい」っていうことで。
だから、ちょっと言い辛いこともバスッと言うのは言えるんですよ。「ちょっとやってよ!」みたいな(笑)。

木村:(笑)。

中村:(部活で)同じ学年の女の子10人とかで、ミーティングで話し合うじゃないですか。「思うことがある人〜?」って聞いてもシーン…。「帰り道で絶対に言うじゃん。だったら今言ってよ!」みたいな(笑)。「帰り道バラけて、電車では悪口言うのに、何で今ここで言わないの?」とか言って。

木村:へぇ〜!

中村:じゃないと、それこそタンゴと一緒で、触れ合って1つのものを完成させているのに、信頼関係がないとできないから。そういうのはありましたね。
だから、“強いだけじゃダメなんだ”というのを知る、というか、成績だけ1位を取る為にやってるというよりは、普段の姿勢。人に会ったら挨拶をするとか、そういうことを15、6歳の頃にやってました。

木村:いや、全く同世代じゃないですか。東京都のみみと。

中村:そうなんですよ。だから、言いたいことがあるなら言った方がいいですよ、と思います。結果、仲良くなれるから。言わない方が、なんかこう愛がないというか…な、気がする(笑)。

木村:いや、でも、そういう時間を過ごした人って貴重だよね。さっきのミーティングのさ、「帰り道に絶対悪口いうじゃん、なんで今言えないの?」って。それ、多いと思うよ、今。

中村:そう。今なんてスマホでLINEもあるし、もっと…ね。

木村:ありそうだよね。じゃあ、みみちゃん的には、アンちゃんのアドバイスで、「言いたいことはちゃんと言った方がいいよ」っていうのもあるし、僕からは「レベル分けして低いレベルから一歩ずつ詰めていくのはどうかな?」という。それをちょっとミックスした状態で、ぜひやってみてほしいなと思います。また何かわからないことがあったら、すぐメール下さい。

中村:はい。

木村:こんなのも届いております。

【愛知県 まさる 33歳 男性】
キャプテン、こんにちバン!
私の会社もコロナの影響でパソコンでの打ち合わせや会議が続いていますが、毎日パソコンの画面に映る自分の顔を見ていて、気づいたコトがあります。
自分の中では、さわやかに笑っているつもりでも、なにかニヤけた感じになっているのです。
画面を意識すればするほど、どう笑顔を作れば良いのか分からなくなってきました。
キャプテンは普段撮影などの時、どんな風に表情を作っているのですか?
またテレビに出演する時、モニターなどは意識しますか?


中村:うーん。

木村:意識する人はめっちゃ(意識)しますよね。

中村:うんうん。確かに。そうですね。

木村:う〜ん…どっちかに分かれるんじゃない? でも、“表情を作る”っていう感覚はそんなにないけどなぁ。

中村:そうですね。“作る”っていうのはないですよね。でも、「みんな笑って下さい」で「笑えません!」とか多くないですか?

木村:多い!

中村:なんか「自然な笑顔ってどう?」って確かに聞かれますけど…うーん。私はチアリーディングがあったので。チアって相手を元気付けるスポーツでもあるから、笑顔の練習もありましたもん。

木村:それ、どういう練習だったの? 笑顔の練習って(笑)。

中村:初めはやっぱり笑えないんですよ。あと、“コール”と言って、「ブルー! ホワイト!」とか言ってる時も、笑ってなきゃいけない。真顔で言っちゃいけないから(笑)。

木村:真顔のチアあんま見たくないけどね(笑)。

中村:初めって、笑えないんですよ〜。先輩の前で笑うっていう練習もありました。笑顔は、ぶっちゃけ初めは練習で、そのうち自然になってくる、みたいな(笑)。

木村:じゃぁ、まさるもやった方がいいっすかね? 練習。

中村:あとは、やっぱり笑顔がどんな顔より一番良いじゃないですか。だから自信を持って笑うといいと思います(笑)。

木村:自撮りで、まさるの思う「自分のベストスマイル」を認識しておくといいかも。

中村:そうそうそう、そうですね!

木村:知っておく。自分を知るっていう。

中村:いいと思います!

木村:…ということをやっていただかないと。

中村:ニヤケちゃった感じになる。確かに!

木村:特に会議の中に綺麗な女性がいたりとかした場合、余計、「またニヤつきそうだ俺!」とか。

中村:でも(リモート会議で)MAXの笑顔でも困りますよね、ちょっと(笑)。“すっごい笑ってるあの人!”って(笑)。

木村:(笑)。

中村:でも、“無”よりいいですよね。

木村:無だったり、ニヤつきよりかはいいかなと思うけど。でも、その人によってその人の魅力が全然変わってくると思うし。

中村:そうですね。今はマスクをしてるから、あんまり顔を作らなくても良くなっちゃってますもんね。だから、笑ってないと、確かに口角も下がるし…。

木村:いや、ほんと良くないと思いますね。ちゃんと、表情は豊かにしておかないと。

中村:そうですね。自信を持って笑って下さい(笑)。

木村:ぜひぜひ、自分を知って下さい。

中村:はい。

木村:最後になっちゃいましたけど、今公開中の、『マスカレード・ナイト』。

中村:観てほしいですね〜。

木村:『マスカレード・ナイト』はどうですか? アンちゃんにとってどんな作品になりましたか?

中村:私も映画自体(の仕事が)がそんなにないので、そこも嬉しいですし、やっぱりちょっと時間を掛けて、思い入れのある…本当にそこの部分に対して集中して挑んだので、すごいドキドキしてます(笑)。どう、皆さんに伝わるのでしょうか。

木村:まぁ、それも観ていただくと、僕らがどういう表現をしてみたのか、よくわかっていただけると思うので、ぜひ観てほしいなぁと思います。
ということで、今月は中村アンちゃんとお送りしていますが、この番組では毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど、アンちゃんにとっての「人生の1曲」はどんな曲でしょうか?

中村:スティービー・ワンダーの「To Feel The Fire」。

木村:へぇー。

中村:このお仕事をして、なんかこうスイッチを入れたい時とか、自分に情熱がない時に聴くと、すごいやる気が出るんですよね。

木村:そのスティービー・ワンダーの曲を聴くと?

中村:結局、なんかこう停滞したり上手くいかない時って、多分自分に原因があるんですけど…(この曲を聴くと)やる気がなくなっていたり、結果、自分にいつも原因があるってことを気付かされる。

木村:ほ〜ぅ。

中村:なんか“人のせい”というか、“なんか上手くいかない”とか、“こうだ”ってなってる時に、結局自分が行動してないとか。そういう時に力をもらっている曲です。

木村:にゃるほど! スティービー・ワンダーさんは相当みんなに力を与えている人ですよね。

中村:そうですね(笑)。

木村:ということで、9月のゲストは中村アンさんでした! ありがとうございました!

中村:ありがとうございました!

M1.To Feel The Fire/Stevie Wonder

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