木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年12月05日Flow 第百七十五回目「拓哉キャプテン × 平井大」Part1

今月12月のマンスリーゲストは、シンガーソングライターの平井大さんをお迎えしました!
どんなトークになるのか、お楽しみに!


木村:実際にこうやってお会いして、お話しさせていただくっていうのは初めてですね。

平井:初めてですね。

木村:僕、以前から平井さんの楽曲は色々聴いていたので、あと、いろんな歌番組でパフォーマンスされている映像とかもずっと見てたので、なんか“知らない人”っていう感覚がないんですよ。

平井:そうですか! 嬉しいですね。

木村:ファッションだったり紡ぎ出す音楽だったり、“きっと海に入ってるんだろうな”っていう感覚だったり、そういうのが自分の中で“全然遠い立ち位置の人じゃない”っていうイメージが勝手にあって。だから、今日初めてお会いして話をするってなっても、全然ナーバスにならないというか。

平井:僕、すごいナーバスですよ。

木村:マジで!?

平井:もうね、人見知りだから。

木村:そんなに日に焼けた人見知りの人っています?(笑)

平井:(笑)。くよくよするの。初めて会う人がいる時とかね。だから、昨日の夜すごいくよくよしてましたよ。どんなテンションで話そうかなって。

木村:いやいや、その“くよくよ”は即効なくしていただくためにもいろんなお話をしていきたいなと思うんですが、今回、平井さんにですね、来年1月の19日にリリースされます私のセカンドアルバム『Next Destination』に楽曲提供をしていただいたんですよ。

平井:ありがとうございました!

木村:いやいや、それを言うのは俺ですよ!

平井:僕、歌ってもらえると思ってなかったですから。1回、どこかのラジオで「Slow & Easy」を拓哉さんが流してくれたっていうのを聞いて、“うわ、嬉しいな〜!”と思いまして。そこからの流れだったんですよね。

木村:へぇ〜! 全然知らなんだ。

平井:僕、「Slow & Easy」より全然良い曲を作れるなと思って(笑)。

木村・平井:(笑)。

木村:さっきちらっと冒頭に話が出ましたけど、あんまり遠い立ち位置じゃないんじゃないかなって思ってた感覚が、そのまんま…。楽曲提供をしてもらった歌の中身を拝見したりすると、めちゃくちゃそれが具体的に感じられて、すごい好きな曲です。

平井:本当ですか。(楽曲の提供が)決定したってなる前に、もう僕、作り始めてたんですよ。だから、歌っていただけるかわかんないのに作っちゃってるっていうね(笑)。

木村:(笑)。どういうフィーリングというか、どういう思いで作り始めちゃったんですか?

平井:なんかね、勝手にギターを持って、“こういう感じかな?”っていうね。

木村:だって、まだ何も決まってなかったんですよね?

平井:何も決まってないです。だから、多分、この時間は無駄になるんだろうなって(笑)。

木村:ウソ! でも、最終的にすごくあったかくてハートフルな曲を作っていただいて、それを僕がレコーディングさせていただいたっていう形なんですけど。すごく、なんだろうなぁ…本当にあったかいんですよ。

平井:本当ですか。ここ最近の僕の曲の中で一番いい曲なんじゃないかなと思って。

木村・平井:(笑)。

木村:いやでも、すごい嬉しかったです。ありがとうございます。
さっきもちらっと、番組を始める前に、平井さんと「マジで!?」っていう話をしてたんですけど、東京生まれなんですね。

平井:そうなんですよ。どこに行っても「ハワイ出身ですか?」とか。

木村:自分もそう思い込んでた。

平井:そうですよね。東京なんですよ。江戸っ子ですよ。シティボーイなんですけどね。

木村:シティボーイなんだけども、やっぱりああいうCDのジャケットのイメージだったり、曲と曲の間に入っている波打ち際のサウンドだったりがあったりすると、聴いてる人たちからすると、(イメージが)どんどんそっちに持ってかれるのかもしれないね。

平井:海のそばかな〜っていうようなね(笑)。

木村:で、ギターとサーフィンが趣味のお父さんの影響で、幼少の頃より海にも親しみ、祖母から3歳の時にもらったウクレレがきっかけで、音楽に興味を持つと。
おばあちゃんは何でウクレレを選んだんですか?

平井:何でですかね。年齢的には、ハワイアンミュージックのムーブメントがあったぐらいの感じなんですよ。ちょっと若い時にね。だからやっぱり、「男は楽器ができた方がいいんじゃないか」っていう考えだったらしいです。

木村:お父さんもギターをやってて。でも、おばあちゃんのその信念がなかったら、かなり可能性は変わってたよね。

平井:本当によくプレゼントしてくれたなと思いますよね。

木村:すごいな。で、初めて手にしたのがウクレレで。え、ギターは?

平井:ギターは、手、痛いじゃないですか。

木村:(笑)。左手ね。

平井:痛いから、ちょっと遠ざけてたんですけど、小学校ぐらいの時にやってみたいなと思ったんですよ。

木村:そしたらお父さんが教えてくれた感じ?

平井:そうですね。「これどうやってればいいの?」とか聞くと、たまに教えてくれるっていう。

木村:一番最初に“この曲弾けるようになりたいな”って思った曲って何ですか?

平井:そういうのがないんですよ。“この曲を弾こう”とかが全然なくて、バッキングに対してメロディを作るっていうのが好きだったんですよ。

木村:じゃあ、もうその時点で“ギターを弾く”っていう感覚じゃないんだ。もう、クリエイティブのスイッチが小学校の頃に入ってたのかもね。

平井:そうかもしれないですね。だから、そのぐらいの時に、音楽編集ソフトの「Logic」とかもやってました。

木村:小学校の時に?

平井:そうそうそう。積み木みたいに音を重ねて。それまで、ウクレレやギター1本で作らなきゃいけないからソロの音しか出せなかったけども、音楽編集ソフトを使うと、自分のバッキングに対して自分でソロを弾けるっていう。その感覚はすごい楽しかったですね。

木村:もう作ってたんだね。小学校の頃にはもう、“俺、でっかくなったらこういうことやりたいな”っていう選択肢にも、音楽は入ってた?

平井:どうだろうなぁ。けどね、そんなに考えてなかったですよ。小学校の頃は、音楽で食べていくってあんまり考えてなかったですね。

木村:じゃあ、いつスイッチが入ったの?

平井:いつなんだろう。「ここ!」っていう区切りがないんですよ。だから今、「将来の夢は何ですか?」って言われると、考古学者とかかっこいいなと思うし。今でもちょっとなってみたいもん(笑)。

木村:今からちょっと路線変更して考古学者に(笑)。

平井:そうそう。ピラミッドを調べに行ったりとかね。

木村:でも、ピラミッドはめちゃくちゃいろんな人がすでに調べてるよ。

平井:そうなんですけどね。やっぱり、宇宙人が作ったんじゃないかなとかね、ありますから。

木村:そっちまでいっちゃう?(笑) じゃあ、平井大っていうシンガーソングライターは、まだ途中なんだ?

平井:途中ですよ。全然。

木村:平井大の中で「これは一体何なんだ!?」っていうものがボコって見つかったりしたら、シンガーソングライターでもあり…。

平井:(他のことも)やっちゃうかもしれないですよね。

木村:お芝居とかは?

平井:お芝居は無理ですよね! 僕、嘘つけないから。やっぱ演じなきゃいけないじゃないですか。そもそも、セリフも覚えられない。

木村:歌詞と一緒じゃないですか。

平井:歌詞も覚えられないんですよ!

木村:(笑)。そうですか?

平井:本当に。僕がちょくちょく間違えるじゃないですか。そうすると怒られるんですよ。怒られるというか、テレビとかで歌った後に、レーベルのディレクターの方だったりとかが「ここ違うよ」って言うんですけども、「違う」って言われるとどんどんわかんなくなっちゃうから。で、どんどん違うの歌っちゃうんですよね。

木村:(笑)。

平井:そうなってくると、間違っても何も言わなくなりました(笑)。

木村:そのレーベルの人も(笑)。

平井:だけど、ステージで起きたことが正解ですから。その感じでいいかなっていうね。

木村:デビューのきっかけは…一応ここに記されてはいるんですけど、2011年に「ONE LOVE 〜Pacific Harmony〜」がホノルルフェスティバルの公式イメージソングに採用されて、そして同じ年の5月にデビューミニアルバム『OHANA』を発表…ということで。
なぜホノルルフェスティバルのイメージソングになったんですか?

平井:ハワイの知り合いの方づてに、「ウクレレを持ってる子がいるよ」っていうところでお話をいただいたんですけど。でも、それまで僕、歌を歌ったことがなかったですから。お客様の前で歌うとか、自分の曲を作って歌うということもなかったんですよ。だから、てっきり僕はインストゥルメンタルの曲だと思ってたんですよ。で、よくよく内容を聞いてみると、「歌を歌ってくれ」っていうことで、“歌、歌ったことないよ!”と思って。もうそこからてんやわんやですよね。

木村:それ、歌わせた人たち、すごい決断をしたね。

平井:そう。で、その頃のプロデューサーと今もずっと一緒ですから。その時に、「やっぱ大は歌わないと金になんないよ」と言われて(笑)。

木村:すごいな(笑)。そこで歌ったんだ?

平井:“じゃあ、歌わなきゃダメかぁ”と思って。それまで、楽曲を提供したりとか、あと、その当時はバックのミュージシャンとかスタジオミュージシャンになりたいなと思ってたんですよ。だから、フロントマンになろうと思ってなかったから…。人がいっぱいいると怖いじゃないですか。

木村:(笑)。確かに。ステージって緊張するよね。

平井:そうそうそう。そういうのがすごいストレスだなと思ったから、フロントマンに隠れてちょっとギター弾いて楽しむっていうのがいいなと思ってたんですよ。そうしたらこれで歌うことになっちゃったから。

木村:なっちゃったから(笑)。

平井:僕も二つ返事だったんですよね。ホノルルフェスティバルというのはけっこう大きいフェスティバルなんだっていうことは知ってたんで、「ぜひぜひ」とか言ったらば、決まってしまったという。

木村:で、歌うことになって。

平井:だから、歌詞とかも大変ですよね。「1番は英語、2番は日本語でお願いします」とか(笑)。それで頑張ってやりましたけども、そこで思ったのは、やっぱり楽器だけのメロディで何かを伝えるよりも、「言葉」っていうのは強いなって、ここですごく勉強になりましたね。

M.Slow & Easy/平井大

(後TM:MOJO DRIVE/木村拓哉)

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