木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2022年05月15日Flow 第百九十八回目「拓哉キャプテン × 藤原ヒロシ」Part2

5月のマンスリーゲストは、 藤原ヒロシさんです!
ここでしか聴けないトーク、お楽しみに!


木村:「DJを辞めます」(宣言をして)、で、プロデュースではなく、自分で歌を歌う…。

藤原:でも音楽はすごく好きなので、プロデュースみたいなことはやってたよ。“クラブでレコードをかける”ってことはやらなくなった、というか。

木村:歌うことも実際におやりになっている。そこに至った経緯ってどういうことなんですか?

藤原:なんだろうな…。ギターが好きだったんで、前から家ではギターを弾いたり歌ったりしていたのが、友達に誘われてライブをやるようになって、ライブに呼ばれたりして行く感じになったからかな?

木村:ギター、相当(所持数)ありますよね?

藤原:ギターありますね。でも、この前まとめて断捨離したんですよ(笑)。

木村:えっ!? ギターの断捨離ってどうやってやるんですか?

藤原:知り合いのギター屋さんに来てもらって「コレとコレ売りましょう」みたいに持って行ってもらって、10本くらい売ったかな。

木村:10本!

藤原:はい。けっこう売れました。でもけっこう無駄なギターを買ってたんですよね。

木村:マジですか!

藤原:そうなんですよ。やっぱり若い頃から買ってたんで、溜まってたんですよね。で、前に使ってた物とかを放出しました。

木村:10本のギターは…10本手放す時、喪失感はなかったですか?

藤原:10本くらいだった気がする。まだ全然ありますよ。そこまで(喪失感は)なかったんですよね。ずっと倉庫に溜めてて、”そういえば、コレあったな”くらいな物もけっこうあったんで。

木村:そうなんだ。

藤原:弾くギターって決まってきません?

木村:決まってきます! 何本かあっても、手に取りやすいものもあれば、毎回(ギターを)抱く度に「失礼します!」って感じのギターも、正直あります。
“ガシャガシャいけるやつ”と“大事にいこうかな”っていうのは、ギターによって若干フィーリングが違うのかなっていう気持ちはありますね。

藤原:そういうのも色々あって、”これは弾かないな”とか、そういうのを売っちゃいました。そろそろさ、終活に向かわないと(笑)。

木村:終活? まだ全然でしょ(笑)。
歌を歌う時は、オリジナルで詞を書くという作業も?

藤原:それもありますね。詞を書くの難しいですね。(木村も詞を)書いてるでしょ?

木村:いや、書くってところまでいかないですけど。何回か経験がある位で。どこで躓きます?

藤原:どこかなぁ。まず最初と、何かきっかけがあるとスラスラ行けるんですけど、そのきっかけと、最終で“やっぱりこの言葉は絶対使いたくない”って時に躓く。

木村:自分は、何か自分発信のモノをクリエイトしようってなった時に、世の中の状況とか、実際に自分たちがやるべきこと、そういうバランスに対して“今、自分は気持ちをどっちに持っていきたいんだろう?”っていう、自分自身の方向性をジャッジするところで躓きますね。詞を書くってなったら、“こっちは触れときたいよな”って思いが出てしまったりとか。

藤原:あと、「木村拓哉」って名前が難しいですよね。“その名前でそんなこと言えない!”みたいなのってない? 名前で…っていうのも変だけど、やっぱり「木村拓哉」って名前はメジャーだしさ。僕とかはマイナーだし、何やってもいいっていう。捻くったものがわりと好きなんで。

木村:いやいや、全然マイナーじゃないし、捻くったものって(笑)。でも、そういう捻くった感覚は、fragment(fragment design:藤原ヒロシによるデザインプロジェクト)では、それが当り前のようにメインになってると思うんですけど。
今ではfragmentがいろんなコラボレーションをしているということはみなさん良く知っていると思うんですけど、そのきっかけは何だったんですか?

藤原:きっかけは…元々「コラボレーション」って言葉じゃ無かったと思うんですけど。

木村:えっ、違ったんですか?

藤原:多分、そういう言葉がなかったと思うんだけど。
一番最初に僕がニューヨークへに行った時に、Tiffanyの店に行ったんですよ。1982年頃かな? Tiffanyとかで買うものもそんなにないんだけど、映画(「ティファニーで朝食を」)もあることだし、初めてのニューヨークだし…ということで、お店に行ったら、MONTBLANCのボールペンが売ってたんですよ。普通のTiffanyのペンもあるのにMONTBLANCも売っているから、“なんだろう?”と思って聞いたら、「うち(Tiffany)が認めた良いものを売ってるんだ」って言って。そこに“Tiffany"って刻印が入ってたんですよ。

木村: MONTBLANCのペンにTiffanyって。

藤原:その時に、ロレックスにも“Tiffany”って刻印が入ってるものがあったりとか。

木村:実際にありますね。

藤原:そこでMONTBLANCのペンを買って時計も買ったりしてたんですけど、その考え方は素晴らしいなと思って、自分たちが洋服を作るようになってカバンを作るようになった時に、「日本には”吉田カバン”って良いカバン屋さんがあるから、吉田カバンで作ってくれないのかな」と思って、頼んだのが(コラボ)初めてです。

木村:え〜!

藤原:それがGOOD ENOUGH(藤原ヒロシプロデュースの日本のストリートブランド)をやってる時なんで、90年頃とかかな。

木村:あの位の時にすごい(藤原ヒロシの事務所に)お邪魔してたんですよ。

藤原:そうですね。

木村:ああ、そういうことだったんだ。

藤原:そうですよ。よく(木村が)来てくれた時のお店は「READY MADE」だったと思うんですけど、「fragment」というものはなかったんで、コラボレーションのものしかなかったんですよ。
「UNDERCOVERで去年作ったこの靴はすごい良かったね。じゃあ、もう1回色を変えて作りませんか?」とか。「APE(A BATHING APE)のTシャツのこのベースが良かったんで作りましょう」とか、そういう他のブランドと一緒にやってるのだけしか売ってなかったんですよ。

木村:へぇ〜。

藤原:90年代後半くらいですかね。97年とか。

木村:今はもう、fragment designがメイン?

藤原:今はもうfragmentでは洋服も何も作ってないので、コラボものしかないというか。

木村:でもNIKEだったり、LEVI'Sだったり、Louis Vuittonとか。

藤原:そういう(ブランド)ところとやってる。

木村:すげぇな。この間、何かのお話をさせてもらってる時に「船」をやってましたよね。

藤原:船(コラボ)やってました。

木村:「これから船を見に行くんだよ」って言うから、“船舶免許とか取ったのかな?”って最初思ったんですよ。そしたら「fragmentでデザインした船があるから、それを見に行くんだ」って。

藤原:ちょうど日本に来た時だったんですね。

木村:「船やってんの?」って話になって。

藤原:そうなんですよ。わりと面白いものはちょこちょこ来て、やらせてもらったり出来るんですよね。でも、船もすごいけど、「木村拓哉のツアーグッズ」もかなりすごいですよ。普通出来ないですよね。

木村:本当ですか?

藤原:本当ですよ。

木村:やった! すごい嬉しいんだけど。自分のツアーグッズっていうのは、面白かったものの1つに入りますか?

藤原:全然入りますよ。面白いというか、光栄というかね。遠い親戚とかから連絡来るレベル(笑)。

木村・藤原:(笑)。

木村:他にも今まで手掛けてきたものを全部あげたら数えきれないと思うんですけど、俺が面白いなと思ったのが、”学生服”もやったんですか?

藤原:学生服、やりました。

木村:それは、男子生徒が着る?

藤原:男子生徒も女子生徒も、全部そこの学校の制服とかバッグとか。

木村:バッグも?

藤原:そうなんですよ。軽〜いノリで「学生服とか面白いからやりたい!」って言ったら、もうネクタイとか靴下とかバッグとかいっぱいやらなきゃいけないことがあって、けっこうな仕事量でした。

木村:じゃあ、完全にトータルコーディネート。面白そうだな。そこの学校に通ってる生徒…。

藤原:面白かったですよ。みんなfragment着てる。

木村:それすごいですね。それを着て授業を受け、青春の必須アイテムとして、fragmentの制服を着た女の子を好きになり(笑)。

藤原:fragmentの制服を着た男の子がね(笑)。

木村・藤原:(笑)。

木村:すげーな(笑)。あとは何が?

藤原:今、家をもう1回建てるとしたら、”こういうのを付けよう”とかってあります?

木村:うーん。

藤原:この前友達が引っ越すっていうことで、いろんな物件を見に行ったんですよ。最新の物件もあれば、20年前に建ったけどそこそこの良い物件とか、色々見てたんですね。でも、家の中の物ってほとんど変わってないんですよ。だって20年前からウォシュレットもあるし、エアコンもあるし、床暖房もあるし。何が違うかな?って。その住宅事情の進化があまりないなぁと思って。

木村:うんうん。

藤原:で、(住宅事情の進化を)聞いていたら、微妙に変わってるのがガラスなんですって。ガラスに貼るフィルムで温度が変わったりとか、熱があまり入らないようにするとか出ないようにするとか、UV、紫外線がカットされるとか、そういうのはけっこう変わってたりするんだって。あんまり目に見えない変化じゃない。僕はね、マンションにこれを絶対付けてほしいっていうのが1つあって、「加湿器と除湿機のボタン」。

木村:あ〜! それがもう最初から付いてる。

藤原:絶対使うでしょ?

木村:使う。

藤原:で、“乾燥してるから加湿器”と思って使ってても、2週間くらいしたら除湿機が必要でしょ?

木村:必要。

藤原:あれ、最初から付けておいてくれたらどうですか?

木村:そうね。それこそ加湿をするとなると必ずカートリッジを外して水道の所まで持って行って、水をジャーッってギリギリになるところまでで止めてキャップして。

藤原:(本体まで)持って来て絶対、ビショビショビショビショ…。

木村:ポタポタってあって。

藤原:そういうのがさ。

木村:確かに。もっと細かいところまでいっちゃうと、体質にもよりますけど、花粉症の方だったりとか、

藤原:確かにね。空気清浄機みたいなののいいやつね。

木村:加湿、除湿、空気清浄っていうのが元からついてたら。

藤原:それを、いちいち水入れに行かなくても水道と連結してくれてたら楽じゃないですか。それがどこにもまだないんですよ。

木村:それ絶対いいと思います。

藤原:それを木村工業でちょっとなんか特許取って(笑)。

木村:(笑)。でも、面白いなぁ。“足らないもの”っていうことではなく、“あったらいいな”っていうのもありますね。ドラえもんの話じゃないですけど、“こういうものがもしあったら嬉しいのにな”っていうのが発想のスタート地点としてあって、そこから色々こう…面白い。

[OA曲]
Mind Roaming/ORDER of THINGS

(後TM:MOJO DRIVE/木村拓哉)

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