木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2022年05月22日Flow 第百九十九回目「拓哉キャプテン × 藤原ヒロシ」Part3

5月のマンスリーゲストは、 藤原ヒロシさんです!
今週も2人でディープに語ります。


木村:今後、“こういうジャンルをやってみたいなぁ”ってあります?

藤原:だいたい僕、(仕事に)誘われて「それいいね!」ってやるタイプなんで、そんなに(やってみたいことは)ないんですけど、でも、いろんなデザインはやりたいなと思う。

木村:この間自分がお願いさせていただいたツアーのTシャツとかグラフィックとかは、どういう風にスタートしていくんですか?

藤原:今回のツアーは、“イーグルがモチーフ”みたいなところがあったじゃない? だから“イーグルを使って何かできないかなぁ”って考えていて。それで“タイルっぽい感じで上手く組み込めないかな”って考えて、いつも一緒にやってくれてるデザイナーの人がいて、その人がわりとテクニカルなところもやってくれたりするので、その人に投げかけてやってもらったんですけど。

木村:作業していく中で、妥協はしないですよね?

藤原:それを“妥協”って言うかどうかわからないですけど、「コラボ(レーション)」みたいなものの醍醐味って、わりと妥協ポイントにあるような気がするんですよ。

木村:ほう。

藤原:だって、自分が好きな物を100%やったら「コラボ」にならないから。

木村:あ、そうか!

藤原:向こうが言ってることも交えながらやるので、僕はそこをまあまあ楽しんでますけどね。“僕だったら絶対これはやらないけど、そんなに向こうが「これがいい」って言うんだったら、それでいいや”というか。

木村:それを成立させないと、「コラボ」にならないんだ。

藤原:「コラボ」で言うとね。でも、今回の木村君から誘われてやらせてもらったものは、丸投げで頼まれたデザインだから、「コラボ」ではないじゃないですか。それはわりと自由にやれたりもするし、そこの塩梅は案件によって違うかもしれないです。

木村:そうか! 面白いなぁ…。ジャッジが、どこでOKになりどこでNGかっていうのは、その時のヒロシ君のコンデションにもよりますね。

藤原:コンディションにもよるし、“これ、絶対に僕がやらない方がいいですよ”っていうのもあるし。

木村:ありますか?

藤原:あります、あります。イメージが固まってて、「そのイメージに今fragmentでやったら、ワン・オブ・ゼムになっちゃうんじゃない?」というか。“コラボやるんだ〜”みたいに思われたらもったいない、みたいなものもあるし。

木村:そっち目線もあるんですね。

藤原:全然あります。それで断ることもあるし。「(コラボするのは)今じゃないんじゃない?」っていう。

木村:ここからはプライベートについて伺ってみたいと思うんですけど、よろしいでしょうか?

藤原:いいですよ。

木村:コロナ以前は「えっ、今ここに行ってんの?」っていうくらい、海外を飛び回ってたイメージがあるんですけど、実際コロナになって2年くらい経ちますけど、どれくらい変化がありましたか?

藤原:2年間ずっと海外には行ってなくて日本にいたけど、自分の中ではそんなに変化を感じなかったですね。“どうしても旅に行きたい!”っていう気持ちもないし…。なんだろう、基本的にオタク体質なんで、家にいるとか(笑)。

木村:マジですか?

藤原:だって、海外にいてもホテルにいることが多くて、お茶しに行くとかご飯食べに行くぐらいだから。観光巡りとかしないです。

木村:ホントに? そうなんだ。

藤原:そうなんです。だから、行ったことのない所には行ってみたい気はあるんですけど…。

木村:例えば?

藤原:コロナが蔓延する前に、毎年ジョージアに行ってたんですよ。そこでファッションウィークがあって、呼ばれて行って。
(ジョージアに)行っていた時に、たまたま休みが2日くらいあって、「車でどこかに行ってみよう」ってことになって、“アゼルバイジャン(共和国)にお茶しに行こう”と思って、行ってみたんですよ。アゼルバイジャンはジョージアの隣なんで、今は電子ビザが取れるので、申請してみたら1日でビザが下りて、そしたら(アゼルバイジャンに)行く1日前にその街でテロ未遂があって。一緒に行く子は「止めよう」って言ったんですけど、「1日前にテロ未遂があったってことは、今はすごく厳重に警備してるから大丈夫じゃない?」ってことにして、行ってみたんですけど。

木村:大丈夫だったんですか?

藤原:大丈夫だった。

木村:すごい。

藤原:行く機会もあんまりないから。

木村:お勧めってあります? 「ここ面白かったよ」とか。

藤原:普通に今も行けるところなら、チェコのプラハ(チェコ共和国の首都)が好きですね。

木村:お勧めポイントは何ですか?

藤原:昔のロンドンみたいというか、薄暗い感じのヨーロッパがそのまま残ってる感じです。

木村:プラハに。

藤原:うん。プラハはいいですね。

木村:あの、ビックリ情報として、”お財布を持たない”って…これホントですか?

藤原:(笑)。ビックリ情報じゃないですけど、(お財布は)持たないですよ。

木村:(お金を)どうしてるんですか?

藤原:お財布っていえばお財布だけど、袋に入ってます。Ziplocに入れてます。

木村:え?

藤原:そもそもお金(現金)あんまり使わないでしょ? 世の中、クレジットカードとSuicaでいけません?

木村:えっ、マジっすか!? 俺はまだちゃんと持ってます。

藤原:現金使うことある?

木村:(現金)使う派です。

藤原:現金、全然使わないですね…。だいたい何でも(クレジット)カード…カードもあんまり使わないかな。タクシーとかでもSuicaとかQRコードで支払ったりとか多いから。

木村:ヤバい! 俺、相当(キャッシュレス決済を)やってないです。

藤原:3〜4年前かな。パリに行った時にパスポートだけ持って行って、財布とかクレジットカードを全部忘れて行ったことがあったんですよ。

木村:海外に?(笑)

藤原:うん(笑)。その前にスノーボードに行ってて、スノボのジャケットに全部入ってて。それで、次の日、海外だったんですよ。(家を)出たら、クレジットカード、免許証、全部そっち(スノボのジャケット)に入ってて、忘れて来ちゃって。(出国は)もうパスポートを見せるだけだから。海外のブランドのショーだったから、空港に迎えとか来てるから、お金とか使わないじゃない。ホテルにチェックインする時に「カード(提示して)」と言われて、探してもなくて、「あれ? ないや」って、そこで初めて気が付いたの。

木村:どうしたんですか?

藤原:パリの友達とかにホテルから連絡して。「これこれこうで…」って。みんなから「お前、日本から来てクレジットカード1枚持ってないの?」って笑い者になりながら、4、5日の滞在だったんだけど、昼も夜も全部おごってもらって(笑)。

木村:完全にカンパの旅ですよね。

藤原:そう。1円も使わずに、みんな笑いながらおごってくれる(笑)。それでキャッシュを使わずに普通に帰って来れたね。

木村:「キャッシュを使わず」って、ヒロシ君じゃなかったら無理だよね(笑)。「お前ふざけんなよ!」って言って終わってるとは思いますけど。面白い(笑)。

藤原:Suicaとか使うでしょ?

木村:Suicaは、使う機会あんまりないですね。

藤原:そうか。コンビニとかあんまり行かないか。

木村:コンビニ、もし行ったとしても、現金で払ってます。現金ですよ。

藤原:えっ、木村拓哉が? お釣りもらいます?

木村:お釣り…多少あったら細かいお釣りは(募金)箱に入れて。

藤原:Suicaしか使わないですね。早く、あのパーキングメーターもSuicaになってほしいですね。

木村:俺、現金だなぁ。駐車場もコンビニも。

藤原:すごいですね。そんな人、僕の周りにいない。

木村:マジですか!

藤原:多分、現金って、あまり使わないですよね。
随分前だけど、真心ブラザーズのYO-KINGと話してて、YO-KINGが100円のパーキングに車を停めてて、(支払う時に)小銭がないから“どうしよう”と思ったら、目の前にローソンがあったから、両替しようとローソンに行って、ガムか何かを買って、そのままSuicaで払って帰って来て(笑)。

木村:(笑)。

藤原:お金入れようとして、「俺、Suicaで買ってしまった…」みたいなことがあったって言ってたけど、その気持ちよくわかるもん(笑)。

木村:俺、現金だなぁ…。

藤原:現金ねぇ…。(支払うことが)あんまりないですよ。きっと(時代が)そうなるよ。

木村:海外に行った時はさすがにカードを使ってますね。コンビニ的なところに行った時にお金を出すことは、ちょいちょい…くらいかな。日本でもそういう風になるのかな。

藤原:いや、もう木村以外は全部(キャッシュレスに)なってますよ(笑)。

木村:えーーー! 俺、そんな感じ?

藤原:だってコンビニで、僕の前で3人現金で払ってたらちょっとイライラしますもん。“Suicaで払ってよ!”って思うもん。

木村:なんでイライラするんですか?

藤原:だって時間かかるじゃないですか。お釣りうんぬんとか。

木村:そんなにかからないですよ! 

藤原:いやいや、Suica派の人はSuicaが早いですよね。絶対ね。

木村:さっきのパーキングのお金問題と近いかもしれないけど、自動販売機によって、お水が110円のところと100円のところと120円のところがあるじゃないですか。自分は犬の散歩に出掛ける時に、100円玉(1枚)しか持って行かないんですよ。だから、以前は110円のところと120円のところでは“ああ、喉乾いたな。犬もハァハァいってるな”って時でも、そこで買えない。さすがに今は自分の頭の中に“100円でお水を売っている自動販売機マップ”があるので大丈夫なんですけど、そういう時期がありましたよ。

藤原:それもSuicaだとね…。ただ、SuicaやカードやAmazonは、実際いくら使ってるかわからない感じになるじゃないですか。

木村:ある。

藤原:前に僕も、「ヒロシ君、Amazonタダだと思ってるでしょ」って言われて。

木村・藤原:(笑)。

藤原:確かにタダではないけど、タダだと思っちゃう感覚あるじゃない。Amazon買う時、値段見る?

木村:見ます、見ます。値段でジャッジする時は、正直あります。“同じ商品なのに1280円と2400円があるやつは、きっと2400円の方がいいんだ!”って思ってる時あります。

藤原:あえて高い方を買うんだ(笑)。
前まで僕は、Amazonの値段に対してある一定の信頼感があったわけですよ。メルカリとかヤフオクとかでは、物によっては高かったり安かったりするわけじゃないですか。Amazonとかってわりとスタンダード(な販売サイト)だから、そんなに高く売ってるものじゃないと思ってたわけですよ。お水とかでも、無理やり高いわけじゃないじゃないですか。

木村:(金額を)乗せてる感がないですよね。

藤原:でも、それがたまたま僕が出した、マイケル・ジャクソンのアルバムをリミックスしたやつ(「藤原ヒロシ & K.U.D.O. プレゼンツ マイケル・ジャクソン / ジャクソン5 リミックス」)がアナログになって、知り合いから「すごい高いね」って言われて(Amazonで)値段を調べたら…発売前ですよ? 発売前なのに、定価が3800円か何かだったのに、Amazonで7000いくらになってたんですよ。

木村:確実に誰かが(金額を)乗せてますよね。

藤原:そうなんですよ。“僕がある一定の信頼を置いていたAmazonがこんなことになってる!”と思って(笑)。

木村:(笑)。だから、それは消費者としてお客さんとして。

藤原:Amazonプレイス(Amazonマーケットプレイス)とかあって、値段を上乗せしておくところもあるんですよね。だから、この(『 Next Destination』の)アナログとかも、Amazonでも高くなってるはずですよ。

木村:いや、だってこれは(世の中に)出さないですもん。

藤原:売らないやつですか? プロモだけ?

木村:プロモっていうか、「自己満」だけです。

藤原:(笑)。そうなの?

木村:そうです。もし、これがAmazonに出てたとしたら…。

藤原:(犯人は)僕ですね(笑)。

木村:すぐにヒロシ君だとわかりますからね(笑)。

藤原:そうか。いいこと聞いといた(笑)。

木村:あぶねぇ、あぶねぇ(笑)。

[OA曲]
M.Orange Coffee (Slumbers Mix) /ROCKETMAN

(後TM:MOJO DRIVE/木村拓哉)

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