木村拓哉 Flow - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2022年06月12日Flow 第二百二回目「拓哉キャプテン × Kj」Part1

6月のマンスリーゲストは、ロックバンド Dragon AshのKj。
実は2人でじっくり話すのは、今回が初めて。一体どんなトークになるのか、お楽しみに!


木村:今月のマンスリーゲストはこの方! Dragon AshのKjさんです!

Kj:お願いします! お久しぶりです。

木村:お久しぶりです! 僕の2ndアルバム『Next Destination』に収録された楽曲で「OFF THE RIP」という曲があるんですけれども、その曲をKjが手掛けてくれて。その曲のミュージックビデオには(湘南乃風の)RED RICEだったり、武田真治だったり、女優の江口のりこさんが出てくれて、そちらの完成披露試写会の生配信に、Kjにも参加していただきました。お会いするのは、それ以来ですよね。

Kj:はい。生配信以来です。

木村:僕、ツアーをやらせていただいて、そのツアーの中で、もちろん「OFF THE RIP」を演らせてもらったんですけど…会場に来てくれた観客のみんなは、今の(コロナ禍の)状況下なので、一緒に歌ったり歓声を上げて盛り上がることができなかったんだけど、「『OFF THE RIP』の中で描かれている”踏み込め!””望んだ場所へ行こうぜ!”っていうメッセージがすごく胸に響きました! 本当にありがとうございます!」という感想をすごいもらっていて。

Kj:嬉しいですね。

木村:ツアーをやってる最中は進行形なので、声を出せずにいるみんなのマスク越しの瞳から伝わってくる“熱”というか“エネルギー”というか、そういうものをすごく感じながら演っていたんだけど、(ツアーが)終わった後に「ステレオやスピーカーから流れて来る曲ももちろん好きなんだけど、ああやって実際に目の前で歌ってくれて、そのメッセージがモロに”生”として伝わってきた時に、すごく勇気をもらえました!」っていう感想がめちゃくちゃ多かったんですよ。

Kj:嬉しいです!

木村:だから、その事実を作ってくれたKjに今日伝えられるのが、僕自身もすごく嬉しくて、今日は(ゲストに)来てくれて良かったと思ったんです。
お互いの、今までのイメージって絶対的にあると思うんですよ。(木村は)イメージ的にどうでした?

Kj:木村さんのイメージ…自分はかなりオンタイムで、(木村が)駆け上がっていく様を幼少期から見ている世代なので。それこそ俺、初舞台を観に行ってますし(笑)。

木村:(ミュージカル)「聖闘士星矢」を観てますからね。

Kj:「聖闘士星矢」がツボですからね、当時は。SMAPじゃないですからね(笑)。

木村:そこじゃない(笑)。

Kj:そこ(SMAP)はどうでもいい(笑)。「おっ、聖闘士星矢やんのか!」で行ってますから(笑)。

木村:なるほど(笑)。
この番組は、ゲストがどのように人生をFlowしてきたのかをトークしていくわけなんですが、今日来てくれたKjは、1979年生まれ、東京都出身。現在43歳。1997年にDragon Ashでデビュー。フロントマンとしてバンドを牽引し続ける一方、プロデュースとか、いろんな形態で音楽作品を発表するほか、映画、ドラマなど俳優としても活躍、という。

Kj:それ、書かんでよかったんじゃないかなぁ…。

木村:だって事実だもん。子供の頃のKjっていうのは、どんな感じだったの?

Kj:わんぱくですね。

木村:わんぱく?

Kj:それこそラグビー部だったので、小・中と、けっこう本格的にラグビーやってましたね。もう“部活少年”て感じ。

木村:ラグビー? なんでラグビーを選んだ?

Kj:ラグビーが強い学校だったんですよ。例えば小学校とかだと、他に選択肢をいっぱい与えるとラグビーに流れなくなってしまうので、野球とかサッカーとか(の部活は)はないんですよ。もう、アグレッシブに運動したい男の子はみんなラグビー部に入るっていう。

木村:ラガーマンだったんだ。

Kj:そうです。そのラグビー部の4人で、最初にバンドも組みました。

木村:そうなんだ!

Kj:だから、中2の時かな? 学祭でハロウィン(ドイツのバンド)とかのコピーバンドを観たんですよ。「まじカッケーな」って言って。それで中2の時に「自分たちも今から1年間猛練習して、3年生の時の学祭でこういうことを演ろう!」って言って、ラグビー部の4人で(バンドを)組んで…っていうのが最初です。

木村:その時は、オリジナルの曲というより、カバー?

Kj:ほぼブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)。

木村:おっ、そうなんだ。

Kj:8割9割、ブルーハーツ。で、ガンズ(ガンズ・アンド・ローゼズ)。ジュンスカ(JUN SKY WARKER(S))。お兄ちゃんがいる奴とかはBOØWYをやってみたりとか、ZIGGYをやってみたりとか。

木村:うぉ〜(笑)。もう今挙がったアーティスト名は、全部ストライクゾーンですね。

Kj:世代的に、持ってないCD、ないですよね(笑)。

木村:ないね(笑)。で、最終的に、Dragon Ashのメンバーとの出会いは?

Kj:その当時、自分のバンドを組んでて、うちのドラムの奴も他でバンドをやってて、高校に進学していろいろ価値観とかが変わったり進路を定めたりとかして、みんながみんな同じようにバンドをやるわけではないので、そこで「自分は(バンドを)辞める」とか、「自分は続ける」って奴が出てくる中、「じゃあ一緒にやろうか?」ってなったんですよね。

木村:でも、デビューしたのは…。

Kj:17歳です。

木村:17歳でメジャーデビューってすごくない?

Kj:学生服でライブハウスに行って、ちっちゃい楽屋でストリートっぽい格好に着替えて、「えっ、ストリートだよ? 何?」みたいな顔で演る、みたいな(笑)。

木村:16、17歳くらいでメジャーデビューってなった時、もちろんバンドメンバーもそうだけど、Kj本人の中の受け取り方っていうのは、どういう感覚だったの?

Kj:そうですね。ちょっとこう、ノスタルジー補正があるから的確かどうかはわからないけど、当時は相当苦しかったです。やっぱり、17歳でライブハウスの現場に出ている時点で、対バン相手のバンドの人たちもすごく嫌がるので。

木村:それは、どう嫌がるの?

Kj:そのぐらいのカテゴリーの時って、例えば大人だったらバイトして、俺らもバイトして、ノルマ払って埋まらない千鳥格子の客席を眺めてライブする…っていう。で、ちょっとずつちょっとずつ動員を増やしたり、対バン相手のお客さんを取ったりっていう感覚のクラスなので、その対バン相手が子供な時点で、相手がすごくがっかりするんですよね。自分たちに利点がないし。

木村:そういう意味か。「なんで赤コーナー、こんな10代が来たんだよ!」みたいな。

Kj:そうそう。世代的に、なんか孤独でしたね。当時、俺らが16、17歳とかでやってる時に、横浜とか湘南の方で「山嵐」っていうミクスチャーバンドがすごく人気があって、それが自分たちの1個上の先輩だったんです。(それから)ちょっとしてから、「RIZE」っていう金子ノブアキくんが入ってるバンド。その3つぐらいしか、今でも残っているようなバンドはいなかったんで。たぶん、それぞれが孤独だったし、それぞれがライバルだった感じですね。

木村:それは貴重な立場だね。いないもんね、あんまり。

Kj:いない。だから、そこから10年くらいバンド活動を続けて、やっと1個上、2個上くらいの歳の奴が後から出てきて、そこで仲良くなる、みたいな。だから最初の10年とか、ガキの頃からやってるバンドは、みんなかなり孤独だったと思います。

木村:バンドなのに孤独って、なんかすごい。

Kj:そうなんですよね。ロックバンドって、シーンにいて横のつながりとか義理人情とかでやっと成り立ってるような文化なので、バンドマンにとっては、例えそれが誰もが知ってる有名なバンドであろうと誰も知らないバンドであろうと、“そのつながりがあるかないか”で幸福度が決まるので、横のつながりがなく孤立してるっていうのは、辛かったですね。

木村:でも、98年に「陽はまたのぼりくりかえす」っていう(ヒット曲を出した)。この曲、すごく聴いた記憶があるんだよね。その時はまだ19歳だもんね?

Kj:18か19歳とかですね。

木村:もしこの曲がヒットしなかったら…えっ、「音楽を辞めよう」とか、ホントに思ってたの?

Kj:音楽を辞めるというか、バンドですね。1つ1つのバンドだとライブハウスが埋まらないんで、6、7バンドくらいで、200キャパのいろんなライブハウスを回る…みたいな。回ってても、ダントツ人気なかったんで。

木村:マジで?

Kj:(自分たちが)子供だからっていうのもあるんですけど、ビックリするくらい人気なくて。なんか「1番やりたいことをやって、これで最低限の人たちに刺さらないようでは、多分もう、自分たちの表現が誰かを突き動かすっていうのは難しいんじゃないかな」っていうところまで。
まあ、17歳とかの頭の中って、ちっちゃい宇宙なんで。でも、ちっちゃい宇宙がゆえに隅々まで見渡せるし、自分の大事な世界なので、それを維持できないのかな、と。今思うとそんなことないんですけど。

木村:そうなんだよね。17、18、19歳位の時のメンタリティー、あとキャパでその当時を考えたら、「いや、もうこれで無理だったら無理だろ」ってきっと思ってる、感じてるとは思うんだけど、いろんな経験をしてきて、今40代とかになって当時のことを俯瞰で見ると、「当時はそりゃキツイだろうなぁ」って。

Kj:そうなんですよね。例えば、すごくおおざっぱに言うと、今、俺たちの年齢の365日って、何1つ成長せぬまま、へらへらして終わる1年もなくはないじゃないですか(笑)。「あれ? あと1か月で今年終わるの? 俺何してたっけ?」みたいな。
17、8歳の楽器弾きの1年って、その1年だけで格段に世界観が広がったり感性が育ったりするので、「あ、このジャンルの映画かぁ」とか「このジャンルの音楽かぁ」とかじゃなくて、初めて見聞きするもので毎日埋めることも、好奇心旺盛な子だったらできると思うんだよね。そういう時期の1年と今の1年だと、いわゆる“体感”で、長さとか濃度が違うと思うんですよ。
始めたてのバンドマンって、自分が何をやってるかを一番言い辛い。「バンドマンだよ」「いや、それ、バンドマンじゃなくてフリーターでしょ?」みたいな。

木村:でもそこは、覚悟をした奴は、何を言われようと。

Kj:そうなんですよね。時間と共に覚悟が深まっていくので、最初からその覚悟で楽器持ってる奴なんて、たぶん1人もいない。

木村:まあ、いないよね。いないけども、デビューしちゃってるからね。

Kj:そうなんですよね。誰かに動いてもらっているっていうのも初めてことだし。

木村:そうだよね。

[BGM]
OFF THE RIP/木村拓哉

[OA曲]
M.陽はまたのぼりくりかえす/Dragon Ash

[後TM]
OFF THE RIP/木村拓哉

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