2026年05月24日Flow 第四百八回目「拓哉キャプテン × 千鳥」Part3
今月のマンスリーゲストは、お笑いコンビ、千鳥のお二人。
まだまだトークは続きます!
そして、ノブさんにとっての「人生の1曲」も伺います!
大悟:多分木村さんも、この話をどっかで聞いたはずなんですけど、新幹線で木村さんを見て…。
木村:ああ、「ずっと俺が同じ格好で品川まで行ってた」って。
いやでも、逆に言わせてもらうけど、俺、(最初に)会話をしたのが湾岸スタジオの喫煙室だったかもしれないけど、新幹線で「あ」って、自分も気づいてたから。
大悟:ええ!? 結構前ですよね。10年ぐらいですよね。
木村:それぐらい前。
そんで、なんかバラエティ番組で、(大悟が)「俺、新幹線で一緒だったんですけど、もう大阪から品川までずっと同じ格好してるんですよ」って言われてたのを見たけど、「いや、そんなことはなかったけどなぁ」って思いつつ…。
大悟:1ミリも動いてなかった。
木村:いやいや、それはそれはないと思うけど。でもね、俺からすると、その時の大悟、ヤバかったよ。それこそ、バラエティーで活躍されている千鳥の大悟じゃなかったら、全然、反社。
ノブ:ですよね。そうなんですよ。
大悟:パッと見はね(笑)。
木村:本当に、坊主頭でティアドロップの(サングラスをして)、その時ね、結構胸元の開いたシャツに、アウター厚めのやつを着てたんですよ。で、歩き方も…。
ノブ:はい、わかります。
木村:わかる? ホームを歩いていく大悟をこうやって車中から見てたんだけど、あの歩き方は本番以外しないよ?
千鳥:(笑)。
木村:「はい、本番行きます。よーい、はい!」って言われた時は、多分あの歩き方もするかもしれないけど、何のカメラも回ってない時に…。
大悟:あの歩き方はしない?
木村:しないと思う。
大悟:だからか。木村さん、「なんだあいつ? あの歩き方」で止まってたんかな。わしも品川で降りて、木村さんを窓越しに見たから。それで1ミリも動いてなかったから、わしのせいで動いてなかったかもしれない。
木村:かもしれない。
ノブ:「なんだ、あいつ?」ってなったんちゃう? 「うわ、怖いぞ」って。すごいでしょう? 猫背ガニ股、みたいな。
木村:すごかった。普段からあれなんだ。
ノブ:はい。
大悟:僕って、めっちゃ仲いいと言うか、よく知ってるやつは「歩く音で大悟ってわかる」って言います。独特のすり足と言うか。ガニ股の歩き方でわかるし。
ノブ:でも僕は、中高、そして若手の時からずっと一緒なんで、その歩き方が変ってわかってなかったんですけど。
この前、僕、普通に恵比寿で夜中の3時ぐらい後輩と飲んで、タクシーで帰ってたら、飲み帰りの大悟がタクシー止めようと歩いてるところを、俺が後ろからタクシーで追い抜いたんですよ。服とかで「あ、大悟や」って分かったんですけど。なんか“噛まれたてのゾンビ”みたいな歩き方してて。
木村:ああ。(噛まれ)たてね。まだ人の感情が残ってるやつね。
大悟:「早く俺から離れろ」って言うてる。
ノブ:「気持ち悪いやつだ」と思ったら、大悟だったっていうことがありましたね。
木村:でも、それは鮮明に覚えてる。
ノブ:で、木村さんは一歩も動いてなかったんや。
大悟:1ミリも。
木村:それは動かねえって。だって、あんな歩き方してるヤツが品川駅のホーム歩いてんだもん。それは止まって見るでしょ。
ノブ:席も倒さず…。
木村:倒してた。新幹線に乗ったら、席は倒す。
まあ、そんな、歩き方が噛まれたてのゾンビとして紹介になりました大悟ですけれど、主演映画?
大悟:そうなんですよ、ゾンビが。
木村:5月29日に公開の、是枝裕和監督の最新作「箱の中の羊」っていう。これ見る限り、あれ? え? 綾瀬はるかさんですよね?
ノブ:はい、そうです(笑)。
木村:で、これ横に映ってるのは大悟ですよね?
大悟:そうなんです。
木村:これは、どういう役柄なんですか?
大悟:綾瀬はるかが、僕の嫁なんですよ。
木村:ん?
ノブ:おかしいですよね。
大悟:(笑)。でもコメディーじゃないですよ(笑)。綾瀬はるかさんが、ちゃんと僕の嫁さん役で、だから夫婦ですよね。僕も当然監督に言いましたよ。「大丈夫ですか?」って。「いや、大悟さんが思ってるより、多分大丈夫だと思いますよ」って言われて(笑)。
ノブ:いや、大丈夫じゃないって。
木村:でも、この劇中スチールを見る限り、これ大丈夫ですよ。
大悟:ほらほら。やっぱ見る人が見れば。
木村:むしろ、観たい。
大悟:ありがとうございます。
本当になんですけど、この映画の撮影中、多分わざとなんですけど、是枝監督は僕にほとんど何も言ってこなかったんですよ。
木村:ディレクショニングしてこなかったってこと?
大悟:はい。で、終わってから、「いや、多分大悟さんのことを褒めたり、あそこがいいよって言っちゃうと、逆に意識しちゃうんで、撮ってる間、何も言わなくてすいませんでした」って言われたんですけど。
木村:クランクアップの後に。
大悟:でも、撮ってる時に、なぜか、ずっと歩き方だけ褒めてくれたんですよ(笑)。
だから、さっき「あれ、本番じゃねえとやらねえよな」って木村さんが言ったのが、すごい「うわっ」と思ったんですけど、僕はもう自然にあの歩き方じゃないですか(笑)。「歩き方めっちゃいい」って、歩き方ばっかり褒められました。
木村:監督に(笑)?
大悟:はい。「とにかく歩きましょう」っつって。
木村・ノブ:(笑)。
大悟:そんなに歩くシーンなかったんですけど、背中で一回歩くシーンがあったら、それがなんか「すごい良かった」っつって、歩くシーンが結構増えましたね(笑)。
木村:だから是枝監督の中にハマったんだろうね。
ノブ:多分そうなんでしょうね。あんな歩き方…猫背のガニ股歩きって。
木村:だって、監督から何も言われてなかったわけでしょ?
大悟:はい、何も。歩き方もいつもの歩き方です。
ノブ:ゾンビ映画なんですか?
大悟:(笑)。ゾンビ映画ちゃうねん。
木村:ホラーじゃない?
大悟:ホラーじゃない。
木村:この「箱の中の羊」っていうタイトルが入ったポスターを見る限り、ゾンビ映画ではない。
ノブ:じゃないですね。
木村:一瞬、この男の子の右手が気にはなるけど、ゾンビではない。
大悟:ヒューマノイドですね。
綾瀬はるかさんと僕が夫婦で、子供を亡くしてしまうんですよね。で、その子どもと同じ姿をしたヒューマノイドを迎えるところから始まる、みたいな。
木村:向こうの作品で「A.I.」っていう作品ありましたよね?
ノブ:ありましたね。
大悟:そうですね、それでどう考えるか、みたいな。僕と奥さんでも多分ちょっと考え方違ったりするし、みたいなことですね。
木村:でもこれ、なんか空気がいいよ。
ノブ:ああ、そうですか!
大悟:わかる人にはわかんのよ。ちゃんとわかってくれる人は、ポスター写真3枚見ただけでわかってくれてるのよ。
木村:いかがでした?
大悟:もっとスケジュールとか、相当きついんやろうなと思ってたんですよ。でも多分、監督がすごいそれを意識しているのか、「まず、現場に毎日楽しく来ていただかないと。それだけは僕が心がけます」みたいなことを最初に言ってくれて。だから、めっちゃくちゃ楽しかったですよ。
で、綾瀬さんが、こういうところに来てるから言うんじゃなくて、ほんまに素敵な方で。子役の子とずっと遊んであげてるんですよ。
やっぱ、親子なんで、子供が本当に僕たちと仲良くなっていくじゃないですか。子供なんで、カメラ止まってるところで、僕のことと綾瀬さんのことを「パパ」「ママ」みたいな。
で、カメラ回ってないところで、「パパ、ママ、手つないで」って言って、手をつなげさすんですよ。緊張して、わしの手だけぴっちょびちょで。
ノブ:緊張して、恥ずかしい。
大悟:でも、子供がしてくれるから、手をつながないとダメじゃないですか。でも、わしが緊張してるのも、当然綾瀬さんには伝わってるんですよ。「この人、緊張してびしょびしょの手でつないでる」って分かってるから、でも、それを嫌そうな顔するわけではなく。
ノブ:優しいなぁ。懐深いわ。
木村:へぇ〜。まあ、そうですよね。確かに素敵な表現者ですからね。
ノブ:ああ、木村さんもそうですよね。「レジェンド&バタフライ」(で共演した)。
木村:何度かご一緒してるんで。その都度、毎回ベストを更新してくる人だなぁって。
大悟:本当に素敵な人でしたね。
木村:ノブはやらないんですか?
ノブ:いやいやいや、もう本当に無理ですね。
木村:なんで?
ノブ:下手すぎます。
木村:だって、やってないでしょう?
ノブ:やったんですよ。朝ドラに出してもらいまして。
木村:だって、下手な人は出れないですよ。
大悟:だからもう出れなくなったんです。数秒のチャンスをモノにできず。あんなモノにできんことある?
ノブ:やらかしたんですよ。「なつぞら」っていう、しかも、NHKの朝ドラの100作目の記念の、広瀬すずちゃんのドラマで。
当時、僕がバーっとテレビ出だした時だから、なんか役者でも行けるんじゃないか? みたいな感じで、監督さんが呼んでくださって、もう大抜擢で。
山田裕貴君が学校の生徒で、それの先生役で僕が出たんですけど、北海道の先生役だったんですよ。北海道の方言指導の先生をつけていただいて、僕の持ちツッコミで「クセがすごい」っていうのがあるんですけど、それをちょっとセリフにも入れつつ、「ヤギのチーズはクセがすごいから」とかを北海道弁で言う、みたいな。
で、いざ本番始まったら、NHKさんのスタジオって「はいよーい、スタート」って言ったら、「オエーっ」と音が鳴るんですよ(笑)。なんかサイレンみたいな音が鳴るんですね。で、「なんだ、今の音?」って頭真っ白になって、「えっ? えっ?」てなって、「はい、カット。どうしました?」みたいな。「あ、すいません、セリフ飛びました」。
もう、十何歳の女の子たちの前で、40過ぎの男がセリフ飛んで、真っ白になって。ヤバい、ってなって。
大悟:それでもう追い込まれるもんね。
ノブ:追い込まれちゃって。「第2回目行きます。よーい、スタート」ってなって、「ヤギのチーズ、クセが…。すいません、すいません」みたいな。どつぼに入ってきて。
で、広瀬すずちゃんがリラックスさせようと思って、前に出てきて、「ノブさん、大丈夫ですよ」みたいになって、俺も20ぐらい下の子に慰められている、と。
で、3、4シーンあったんですけど、ファーストシーンだけで7テイクぐらい失敗して。なんとか「ヤギのチーズはクセがすごいから」ってセリフを言えたんですけど、方言指導の方が「あの、イントネーションが違うんで」ってなって、11回ぐらいNG出して。
それぐらいの時に、監督が飛び込んできて、「ちょっと設定変えます。この方は、今日、岡山から赴任してきた設定にします」って、朝ドラの設定を変えさせたんですよ、俺(笑)。
木村:(笑)。いやでも、朝ドラの設定を変えたっていうよりかは、柔軟な監督の発想もあったかもしれないけど、テイク11なんて、全然浅い浅い。
ノブ:え、マジですか?
木村:全然問題ないですよ。
大悟:木村さんでもあるんですか?
木村:テイク? 俺、テイク28あります。
千鳥:ええー!?
大悟:それは監督が木村さんに、28回「はい、ダメです」って言うんですか?
木村:「はい、もう一回」。
ノブ:エグい!
木村:でもそれは本当にできなかったから、20何回っていうのは自分もわかってるし。
ノブ:それは新人の時ですか?
木村:いや、ホッケーやってる時。
ノブ:えー! もう完全な木村拓哉。
木村:いや、でも、できてないから。だからもう、それは、今ノブの中で、NHKさんの収録現場は「こうでこうで俺やらかしてしまって、テイク11で慰められて」っていうストックの仕方をしているだけだけど、それは変えた方がいいですよ。全然ですよ。
ノブ:ありがとうございます!
大悟:だから、この話をする時は毎回その話をして、「でも、木村拓哉も28回やってるから」(笑)。
ノブ:失礼やん!
木村:いや、全然。むしろ使ってほしいぐらい。
ノブ:どんなヤツなんですか? 木村さんの最大NG言いふらすヤツ。
木村:ホントホント。
大悟:それ、切り替えるんですか? やっぱり何回目ぐらいで「あ、これヤベェな」ってなるんですか?
木村:なる。
大悟:はえー。
木村:だって、ほら、自分1人でやってないし。
大悟:皆待っているわけですよね。
木村:いや、待ってるどころか、そのワンカットの中で、もちろん自分がやらなきゃいけないことはあるけど、自分がやることだけ、プラスアルファ、氷の上で全員走ってるから。
千鳥:うわー。
大悟:それをもう一回最初から。
ノブ:いやー、すごいわ。
木村:いや、これは話尽きないですけども。
この番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど、今週はノブの「人生の1曲」。
ノブ:はい。僕は一番好きなバンドが、Mr.Childrenなんですよ。で、奥さんが高校の同級生なんですけど、一番最初の会話も「Mr.Childrenって知ってる?」っていう会話からで、結婚して、今もなんですけど。
やっぱりぐさっと刺さったのが、「Tomorrow never knows」なんですよ。
木村:マジで?
ノブ:はい。だから「若者のすべて」っていうので「かっこええ〜」ってなって、一番聴いた曲で、今でも好きなんで。あと芸能界を憧れさせてくれて、この道に来させてくれた曲かなと、思ってます。
木村:まさかの。
ノブ:そうなんですよ。「若者のすべて」でしたね。これ最高でしたね。
[OA曲]
Tomorrow never knows/Mr.Children


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