今週は「里山のある暮らし」にスポットを当ててお届けします。
といっても、完全な田舎暮らしではなく、都会から週末だけ移住する。里山にもう一つのお家を持つというライフスタイルのお話です。
というわけで、そんな暮らしを実践していらっしゃる、『NPO法人南房総リパブリック』理事長の馬場未織さんにスタジオにお越しいただき、お話をうかがいました。


馬場さんは月曜日から金曜日までは東京にいらっしゃって、週末はどちらに?
馬場:金曜日の夜、家族がみんな家に戻ってきたら、家事やら子どもの世話やらを済ませて、月曜の用意まで済ませて、車に子ども3人猫2匹のせて、南房総のほうまで向かいます。向こうで土曜日と日曜日を過ごして、日曜日の夜に収穫した野菜やらを車に詰め込んで、元きた道を戻って、月曜日に平日を過ごすという感じです。

東京と南房総と、お家が2つある暮らしを始めたのは、なにかきっかけがあるんですか?
馬場:私自身は都会でしか暮らしたことがなかったし、私の夫もそうだったので、とくにそれに不便は感じたことはなかったのですが、息子がとても生き物好きで、どこにいっても生き物を探すというような子だったんですね。それで、私も子どもの目線で虫探しをしたりする日々をずっと送っていたのですが、そのなかで、本当に東京でずっと暮らしていていいのかな、みたいな疑問はずっと湧き続けていたんです。そんななかで、ふと夫と「たとえば週末田舎で暮らすっていうのもありだよね」っていう会話をしたのをきっかけに、不動産を探してみたりして、「こんなのどう?」って言っているうちに熱が高まってきたという感じです。実際に物件を見に行っちゃった入りして、具体的に見に行くと、その土地の家だけじゃなくて、周りの風情だとかも見て想像力が広がる。そうすると、「これいいじゃん!」みたいな感じで、自分たちの方も盛り上がっていくっていう、そういうスパイラルがありました。

千葉県の南房総市三芳地区というところを選んだのはどうしてですか?
馬場:目惚れですね。だいたい売りに出されている土地って、北側、西側にひらけているところなんです。南側ってだいたいもう使っているんですね、条件がいいので。ですが、うちの土地は南西に開けていたんです。山に日が落ちる状態が見える様な、山に張り付いたような家で、そこから風景を見た時に、ここで暮らせたら、というかここで死ねたら本望だと、強く思ったのが印象的です。今でも覚えています。

どのくらいの広さのお家なんですか?
馬場:私達は、だいたい500坪くらいあったら素晴らしいねっていいながらさがしていたのですが、これがなかなかそうはいかず、結局ここの土地は8700坪。いっぺんに買ってくれって言われたんです。8700坪がどう大変で、何を背負うものかというのがイメージ出来ない状態で、張り切って「大丈夫です!私たち元気ですし、体力もありますし、農作業も覚えます!」みたいな感じで、そこを見込まれて売ってくれたという感じですね。

8700坪って、どのくらいの大きさですか?
馬場:東京ドームの約半分ですね。土地の大半は山林原野で、農地が3000坪くらいあって、まあすでに機能しないところもあるんですが、そこに築120年くらいかな、古い農家がついていて、それを一緒に使ってくださいということです。集落も7世帯しかないんですね。

実際の暮らしなんですが、今は真冬の寒い時期になってきていますが、この季節はどんなことをして暮らしているんですか?
馬場:寒いのは大嫌いで、できればこたつの中でゴロゴロしたいくらいなんですが、南房総の家の冬は私大好きで、焚き火ができるんですね。だから、夏の間に刈って放置していた竹なんかを整理して、それをパチパチ一日中燃やしたりとか、そうやってずっと外で火にあたって過ごして、髪が傷んでいます(笑)この間 美容師さんにびっくりされました。

春はどうしているんですか?
馬場:南房総は春の兆しは早くって、とても寒いんですけれども、それでも茶色い土の地面からふきのとうの芽が見えるのが1月の終わりくらいですかね。見つけた!っていって、「春がきたね」「今年も来たね」っていって、山菜を採り始めて、そこを皮切りに、草がばっと生え始めて、全体にまた緑が蘇っていくという感じになります。そして、ゴールデンウィークの前くらいから、恐ろしい勢いで雑草が生え始めて、行く度に、この間刈ったところがこんなにまた生えているというような、雑草との戦いになります。草刈りをしつつ、梅雨が明けると、午前中は草刈りをして、暑くなったらそのまま水着に着替えて近くの海まで車で行って、ドボンとシャワー代わりに浸かって、魚を見たり、息子はサーフィンをしたりとかして、また日暮れ時に帰ってきて草刈りをして、デッキでビールを飲んで寝るっていう感じですかね
秋になると、うれしくて、もうすぐ草が伸びなくなると思いながら(笑)、収穫祭が村のそこかしこで行われるようになって、夜遅くまで太鼓の音がドンドコ響いて、屋台が練り歩くのが感じられるんですね。昔はそれを遠巻きに感じながら、秋だなって思ってたんですが、最近はお呼びがかかるようになって、一緒に廻ったりとか、地元の人達と収穫を喜び合ったりという場面も増えてきました。
最初は本当に私たちは変な家族で、毎週、草刈りをして帰るという、意味不明な家族だったと思うんですけど、少しずつ時間をかけて心が通うようになって、お話をしていくと、本当に交流が嬉しくて、子どもたちも自分のおじいちゃんおばあちゃんみたいな気持ちで接しているなって思います。


馬場さんのお話し、いかがだったでしょうか。
来週もこのお話しの続きをお届けします。お楽しみに!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・High and Dry / Jamie Cullum
・真冬物語 / 堀込泰行 / ハナレグミ / 畠山美由紀

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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