今週は埼玉県の自然豊かな地域「秩父」をクローズアップします。
こちらでは、あるNPO団体がちょっと面白い取り組みを長年続けています。「メープルシロップづくり」です。秩父の森で、なんとメープルシロップが取れるらしいんです!
NPO法人 秩父百年の森 田島克己さんにお話を伺いました。

埼玉県というと森がたくさんあるというイメージがないんですが、実は西の三分の一が森林で覆われています。秩父市が標高が約240mくらいですけど、一番高いところが秩父山塊では2600m近くあります。非常に地形が複雑で、その為にたいへん豊かな植生があります。木でいうと私たちが扱ってるカエデ類が約21種類あったりとか、あとトチノキとかホウノキとか広葉樹があります。

〜それは元々ある木なのか、それとも植樹をしたものなんですか?
元々ある木ですね。寧ろ残された木という感じですね。人工林化されなくて、そこに残された木です。ですから地形の厳しいところに多いんです。

〜カエデはどういうところに生えてる木なんですか?
谷から尾根まで色んな種類が実はありますので、その木の特徴によって生えてる場所が違います。樹液がたくさん採れる木が実はイタヤカエデという木なんですが、これは沢の筋に沿ってたくさんあります。大きな木になりますと直径1mを越えるような木もあります。

〜カエデの木からどうやってメープルシロップができるのですか?
樹液というとドロドロしたようなイメージがあるんですが、カエデの樹液はとても透明できれいなんですね。1月の末から3月にかけて、ほんのひと月からふた月くらいの間に樹液が出てきます。直接木に穴をあけまして、そこにホースを繋いでタンクに分けるという形で樹液をとっています。
カナダのメープルシロップが大変有名ですけど、それは樹液を40分の1に煮詰めて作るものなんですね。私たちのほうはまだまだたくさんとれるわけではありませんので、樹液を煮詰めてしまうと量がとても少なくなってしまうので、樹液そのものの形で利用するということを考えて、サイダーなどの商品にしています。ほのかに甘くて、さわやかな感じの味ですね。日本のメープルは派手やかさがないですが、ほのかな甘さがあって上品なものだという風に思います。

〜一本の木からどのくらいの樹液がとれるんですか?
一本で大体平均20Lくらいという風に考えています。ただ大変出る木がありまして、それは100L越えるようなものもあります。
あまり樹液を取り過ぎてしまうと木を痛めてしまうんじゃないかって心配がありますので、取り過ぎないように、できるだけ穴を塞いでで元に戻すということをしています。樹液を取った後は、その木がしっかり元気かどうかっていうのを必ず調べているんですが、たくさん花をつける木はやはり元気で樹液もたくさん出るんですね。

イタヤカエデですと4月の半ばくらいから真っ黄色の花がつきます。そのあと葉っぱが開いてくるんですが、ですから葉っぱが開けば当然その葉っぱの蒸散とかによって木の中の水が上がったり下がったりということがあるんですが、その前の時期に樹液がたくさん出るという事はやはりとても不思議ですね。その不思議のところにずっと付き合っていたいというふうに思っています。


〜そんなカエデの樹液を私たち人間が頂くとすごく体によさそうですね。
そうですね。カリウムとかですねそういうミネラル分もたくさん含んでいますので、甘さはほとんど砂糖なんですがそれ以外にミネラル分とかも含まれてますので、化粧品の基材として使われるようなこともありまして、お肌にとてもいいのかなって思います。どういう風に使われるか私たちまだよくわかりませんがそういう引き合いもあります。

秩父のメープルシロップのお話いかがだったでしょうか。来週も引き続きお届けします。どうぞお楽しみに!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・You Learn / Alanis Morissette
・Jewel / moumoon

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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