今日は、宮城県・東松島市からのレポートです。
東松島では今年、「宮野森小学校」という新しい学校が開校。この学校は、作家で環境活動家C.W.ニコルさんの財団「アファンの森」と、地域の方々が一緒に作り上げた、“森の学校”です。

そしてこの「森の学校」では先日 町の未来を考えるシンポジウムが行われました。
この「森の学校」のオール木造の体育館を会場に、東松島の「自然」と共存する町づくりについて話し合われたのですが、まずはその冒頭・基調講演で、ニコルさんは会場にこんな風に語りかけました。

◆C.W.ニコルさんの基調講演
ここの町の人々に森の学校づくりを手伝って欲しいと言われたときは、本当に胸がいっぱいになりました。我々のDNAの半分は海で半分は森。自然の中にいると、自然の音を聞くと、小鳥を見ると、鷹が回っていると、感じるものがあるんです。
この学校素晴らしいでしょ?この木は間伐材の杉です。一生懸命植えたけど途中で放置された森の木じゃないかな。節がいっぱいありますから。でもその節は弱さじゃなくて強さですよ。間伐材は長すぎるとあまり丈夫じゃないですけど、短いのはすごく強い。
木造の学校ではアレルギーやインフルエンザや風邪が圧倒的に少ない。このデータは世界中で出ています。木造の学校では子どもたちは元気になる。ここの子どもたちはすごく元気です。先生たちにも微笑みがあります。それを信じでみなさんと頑張った。本当に嬉しいです。
東松島の子どもたちが我々の森に来たとき、小さな動物が檻から出されたようにわーっと遊んだんですね。そして無邪気な笑い声を聞いた東松島の大人たちにも微笑みが戻った。そして学校を作ることを話し合いました。


これだけの素晴らしい生き物がいるこの森は、もう少し光を通せばもっと良くなる。川も良くなる。子どもたちは、自然の中でのびのび遊べば、いろんな習慣や文化を耳から目から鼻から覚える。間伐、やぶかりを子どもたちも一生懸命やりました。田んぼと森は宝です。子どもたちは一生忘れません。
自然は放っておくほうがいいという考えが日本では多い。でも違う。それはかわいそうな人を放っておくのと同じです。子どもたちは卒業したら大都会の学校より、この学校で覚えて感じたことを、歳をとっても心に残っている。ここは美しいところ。僕を仲間に入れてくれて本当にありがとう。感謝しています。この学校はいい学校でしょ。




こうして始まったシンポジウムは、ニコルさんの他、東松島の阿部市長、歌手の加藤登紀子さんなど、様々な方が登壇。パネルディスカッションなどが行われたのですが、ニコルさんが理事長をつとめるアファンの森財団の野口理佐子さんに、今回のシンポジウムについて伺いました。

◆地域が一緒になって取り組む森の学校づくり
宮野森小学校という、森の学校づくりをやってきた校舎が1月に完成して、この3月で卒業式を迎えたというタイミングです。オール木造の体育館で、観光や、この街の今後のディスカッションをして、子どもたちを招いて森の学校の音楽会ということで、DWニコルズとCWニコルズバンドが共演というイベントです。
私たちは2011年、東松島の子どもたちをアファンの森に招待するということを初めて、復興の森のツリーハウスがあるこの場所を、地元の人と手入れしたのが2012年10月から。当時1年生で辛い思いをしてアファンの森に来て元気になってくれて、とはいえ仮設住宅や仮設校舎の暮らしで、仮設からツリーハウスまでバスを仕立ててツリーハウスで授業をやったりと、子どもたちはその環境でも楽しんでいたが、新しい校舎ができたら目の輝きが違います。先生も明るくなりました。いきいきした姿を見て、ここで卒業できてありがとうと父兄の方もおっしゃってくれました。震災でお子さんをなくした人たちが「すごい学校ができて嬉しいけど、自分の子どもが生きていたら通わせられるのに、と思うと逆に悲しくなっちゃった」という言葉を聞くと複雑な気持ちになりました。ですので、子どもが居ないと学校は関わりづらいのですが、そうじゃなくて、地域が一緒に森を作って地域ぐるみでできたらなというのが、行政の枠を超えて活動するNGOの役割かと思っています。



今回のお話、いかがだったでしょうか。来週も引き続きこのシンポジウムの模様をお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・オアシス / ハナレグミ
・春風 / D.W.ニコルズ

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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