今週も引き続き、人呼んで”森の生活者”。執筆家の四角大輔さんのインタビューをお届けします。
ニュージーランドの湖のほとりで半自給自足の生活をしながら、世界各国を旅して、そのライフスタイルを発信している四角さん。
今回は、四角さんが本当に時間と労力をかけて作った、はじめてのニュージーランドガイドブックについて、伺っていきます。
2010年に移住した四角さんが、1年がかりで制作チームを募り、丸2ヶ月かけて、数百の施設・スポットを取材したというこの本には、四角さんのニュージーランドを知ってほしい!来てほしい!という思いが詰まっているんです!


〜四角さんは9月に新しい本「LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック」を出されましたが、クラウドファウンディングで資金を集めたそうですね。
 僕はこれまで、ビジネス本や登山の本などを出してきましたが、自分の体験ベースでしか書けないんです。ガイドブックはずっといろんな人から作って欲しいと言われていて、特に、僕がInstagramで発信するニュージーランドの情報をとめて本にしてほしいとずっと言われていたんです。それでいよいよ去年に思い立って、仲間を集めました。全員がニュージーランドに住んでいる情報通です。
 でも、すべてに行こうと思うとコストがかかる。冷静に計算すると120万はかかるということで、クラウドファウンディングを利用しました。1000カ所ちゃんと自分で見た場所にして、本気でガイドブックを作りたいということで120万の支援を募ったら、1日半で達成できました。最終的に360万円いただいたので、予定の倍以上、2ヶ月半をかけてニュージーランド中を回って、集まったお金を全部使い切って厳選に厳選を重ねたのがこの本なんです。


〜四角さんはこの本の中で、ニュージーランドのことを「未来の国」と表現されていますね。
 日本が抱えているたくさんの問題を解決するヒントがニュージーランドにたくさんあると思うんです。昨今、働き方改革ということが話題になっていますが、ニュージーランドは世界で最初に8時間労働や、労働者の最低賃金を決めた国です。そして、女性の参政権を今から120年前、世界で最初に制定した国でもあって、国会議員の4割は女性です。今の首相は38歳の女性ですが、お子さんが生まれて産休をとっても支持率が上がるという国民性なんです。女性もストレスなく働けるんですね。それに、公用語に手話を世界を初めて採用したのもニュージーランドです。マイノリティの人たちも社会で当たり前のように働いています。そして、5時に仕事が終わればみんな家に帰って、ディナーを家族全員で食べます。残業みたいな概念がないんですね。
 日本は僕の祖国でもあって、素晴らしいところがたくさんあります。でもそれがいつの間にか、この100年位の間に失われてきてしまっていると思うんです。ニュージーランドは大きな変化を望まずにこここまできた国です。日本は大きな変化を求めてここまでやってきた。日本は良いところもたくさん手にしたんですが、たくさんのものを失いました。”自然と共生する”とか”人に優しい社会”だとか。プラスチックの問題が日本で話題になっていますが、ビニール袋をニュージーランドでは大手のスーパーが全部禁止したんですね。そういった、日本が目指すべきことが、ニュージーランドはどんどん実現しています。僕は、それをなるべくそのまま日本に使えたくて活動しているんですが、来てもらうのが1番早いなと思ってこの本を書きました。


〜また、本の中で「ハワイと北欧のハイブリット」とも表現されていますね。
 北欧のイメージというと、福祉がしっかりしている社会の先進性、たとえば教育費が無料だったりマイノリティーが社会で働きやすかったり、あとはデザインのセンスがすごく良いんですよ。北欧もやっぱり自然との距離が近い。そうすると人間のクリエイティビティーが高まってデザインが良くなるみたいなところがあるんですね。北欧のちょっとポップでモダンなデザインを、もう少しナチュラルにしたのがニュージーランドです。また、ハワイは海だったり、大地だったり、大自然の雰囲気ですが、”5世代先まで考えて行動する”とか、”人間というのは自然を支配するためにいるのではなくて、あくまで大地に所属しているだけである”という考え方はハワイアンに似ています。
 ハワイと北欧は、自然形態は両極じゃないですか。ニュージーランドにはそれが2つともあるんです。南のほうに行くと、どんどん南極に近づくので気候が涼しくなっていきます。フィヨルドがニュージーランドにもあって、向こうでいうとミルフォードサウンドという代表的なフィヨルドがあります。このガイドブックでも紹介しているんですが、そこの景観が本当に美しい。そこを訪れた人はノルウェーの森を歩いているようだと皆さんおっしゃいます。本の中でも、フィヨルドの中の船中で一泊するという、究極の水上ホテルのアクティビティーとそのステイを紹介しています。そして、ニュージーランドは湖が多くて、これもすごく北欧に似ていますね。フィンランドが湖の国と言われるように、ニュージーランドにもたくさん湖があります。また、僕が住んでいるエリアの海沿いだったり、もっと北のほうに行くと、日本でいうところの九州の宮崎に近いような気候になっていきます。あったかくなってきます。沖縄やハワイのような常夏までは暖かくならないんですが、北に行けばどんどんあったかくなって、大地の感じがどんどんハワイになっていく。だから北はハワイで南は北欧という、両方持ち合わせているんですね。
 これは昔からニュージーランドを表現する言葉なんですが、ニュージーランドは「地球の箱庭」と言われています。地球の自然形態の全てがこの小さな島にあると言うんですね。今回2ヶ月半みっちり回って、確かにそうだなと思いました。
 ニュージーランドへは日本から直行便が飛んでいるんですけれども、10時間半かかるので、オーストラリアのほうにみなさん行ってしまうんですね。それでなかなか日本にニュージーランドの正しい情報が入って来なくて知られざる国になっていたんです。だからこそ、僕がこのガイドブックを作る価値があると思って、知られざる部分を皆さんに伝えたいと頑張って取材をして書きました。


四角さんのお話、いかがでしょうか。ぜひ「LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック」をチェックしてみてください!
次回も引き続き四角大輔さんのインタビューです!


『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』ダイヤモンド・ビッグ社

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Easy / Commodores
・Don't Need The Real Thing / Kandace Springs

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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