今週も、先週に引き続き、全国の森から切り出された木が、
木材となって集まる場所、東京江東区新木場からのレポートをお届けします。

この界隈は江戸時代から、木材問屋さんの街として栄えてきたのですが、
近年は、その数も減り続けているといいます。
その理由は何なのか、木と私たちの関係はこれからどうなっていくのか。
色々とお話を伺いました。

先週は、この新木場の木材問屋さんが、昭和38年の500社をピークに、
いまでは342社にまで減っているという状況を教えて頂きました。
そしてその理由は、日本の住宅の材料に木材が使われなくなったから、
ということでしたが…なぜ、そうなってしまったのでしょうか。
吉条さんはこう説明します。

「日本の木が使われなくなった原因ですが、
戦後復興がすさまじく、復興資材は木材が主だったのですが、
ものすごい勢いで森林伐採が続き、木材価格が高騰しました。

日本全体の森林から木が無くなるのではないかという懸念が出てきたんですね。
昭和25年に木材資源利用合理化法が閣議決定され、
できるだけ木材を使わないようにしようと政府主導があったのです。
当時としては一理あったのですが、それでも木材需要は伸びて行き足りなくなった。

そこで輸入木材を入れるため関税を下げ買いやすくしたのです。
ということで、昭和44年に木材の自給率が50%を割ることになったというわけです。」

日本の森を守るために、木材を輸入して、国産の木材を使わないようにしよう、
という国の方策があったということ。

こうして木材の自給率が減ったわけですが、
その結果、日本の林業はどうなっていったのでしょうか。

「木材需要が伸びて行って輸入され、(国産材の)供給が少なくなりました。
少なくなることで林業労働者が減ったのです。
しかし雇用の受け皿はいくらでもあった時代でした。
工業製品や自動車、家電業界などです。

その一方、木材はものすごく蓄積量が増えていったのです。
日本の需要は7000万立方強なので十分まかなえるくらい成長しているが、それを切って市場に出すための労働力も不足しており手入れもされていないのです。

やっと政府がそれに気が付き、木を使わない方向から木をどんどん使おうという時代へいま、舵を切ろうとしています。
持続可能な資材、持続可能な木材の循環。
木を植えて育て、切って使う。そしてまた新しい木材を植えて…という循環が必要です。

そのために公共建築物等木材需要促進法という法律ができて低層(三階建以下)の公共建築物は木造で建てようという方向転換がなされたんですよ。」

この番組ではなんどか紹介していますが、今日本は、
国産の木材を「どんどん使っていこう」という方向にありますよね。

ただ、日本は少子化が続いているため住宅の建設は少ないのです・
だから住宅以外の公共の建物や、都市部のビルなどにも
木材が使われるようになるのではないか、と吉条さんはおっしゃっていました。

今回取材した、東京木材問屋協同組合の本部がある『木材会館』も、
7階建てのビルですが、たくさんの木材が活用されていましたよ。

番組ポットキャストでもお楽しみくださいね!

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

あなたからのメッセージ・ご意見をお待ちしております

各放送局の放送時間

  • JFNヒューマンコンシャス募金は鎮守の森のプロジェクトを応援しています。

ポッドキャスト

  • ポッドキャスト RSS
  • ※iTunesなどのPodcastingアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
  • 鎮守の森のプロジェクト
  • EARTH & HUMAN CONSCIOUS
  • LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト〜
  • AIG損保 ACTIVE CARE

PAGE TOP