今週、お話を伺うのはアルピニスト・野口健さん。

富士山の世界文化遺産 登録から1ヶ月。
夏山登山のシーズンです。

今回は、10年以上に渡り富士山の清掃登山を続けてきた野口さんが考える
富士山の現状とこれから、そして、
いま富士登山を考えている方へのメッセージをお届けします。

99年にエベレストの登頂に成功し、7大陸最高峰の最年少登頂記録を樹立。
その翌年からは、エベレストの登山者たちが捨てていったゴミを拾う
清掃登山をスタート、それと並行して富士山の清掃登山も続けています。

先月、その富士山は、世界文化遺産に登録され、
今年の夏の登山客も、大幅に増えていると言います。
10年以上に渡り、富士山の環境改善に取り組んできた野口さんは、
この件を、どう捉えているのでしょうか。

「なんのための世界遺産化が明確になっていればいいと思います。。
富士山を守るための世界遺産ならば、入山者観光客、
ゴミの問題について受け入れ体制として入山規制する、
入山料を獲るなどが先にあるべきなのに、
受け入れ体制が何一つ決まらないまま世界遺産だけが決まってしまった・

世界遺産に登録されたことで自然が悪化するケースは数多いんです。

屋久島などは世界遺産になって観光客が押し寄せ、森が踏み荒らされました。

富士山は30万人以上がのぼり、300万人が五合目にいく、
そんななか受け入れ体制を決めずに世界遺産になったので色んな問題がこの夏は起こると思います。

決まったものはしょうがないですが、大事なのはこれからどうするか。

通常世界遺産は6年後に環境面などの確認・見直しが行われるのですが、
今回は半分の3年後に確認するという異例の条件付き。

世界遺産に指定する側も、調査して、富士山の色んな問題を知っているため、受け入れ体制などの条件をつけたのです。

次のビッグニュースは「富士山、世界危機遺産いり」ということになりかねない。
世界遺産で喜んでいる日本人。
ある意味これは試されていると解釈したほうが良いと思います。

日本人が試されている・・・重い言葉です。
この、厳しい意見の背景にあるのは、
野口さんが長年向き合ってきた、富士山の現状があります。

この夏の登山シーズンを迎えるにあたり、
山梨・静岡両県の協議会では、登山客を対象とした『入山料』を
徴収する社会実験を実施することを決めています。
期間は、7月25日から、8月3日まで。
金額はひとり1000円。支払いは「任意」となっています。

野口さんは、積極的に富士山清掃登山とも関っています。
JFNグループと毎年行う、富士山清掃登山もその一つ。
今年2013年は、7月20日〜21日にかけて行われます。

野口さんの富士清掃登山のスローガンは、
『富士山が変われば日本が変わる』。
最後に、富士山の自然を守る「意識」を養うのに、必要なものを伺いました。

「一番は教育です。
日本の環境教育の弱点は「頭から入る」。

今の子供たちはあまり自然に触れないで育っている。
木登りをしたがこれも自然体験。
細い枝にのぼるときに怖いと思う。生命のピンチを感じる。

これを経験すると、いざというときに役立つ。そうでないとフリーズする。

自然体験は生命力をつける。それを増やさないと、環境問題にはつながっていかない。
自然体験ありきの知識だと思う。」

来週は、野口健さんのインタビュー・後編。
日本各地、世界各国の山を巡ってきた野口さんが、
年に一度は必ずいくという、日本の「とっておきの森」を教えて頂きます。

どこなんでしょうね。。。楽しみです!

番組ポットキャストでもお楽しみくださいね!

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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