高橋:さぁ、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんとの焚き火を囲む会。
焚き火で入れるレンメルコーヒーを飲んで・・・
焚火でマシュマロを焼いて・・・
夜風は冷たいけど、焚き火のおかげで心も体も暖かい。
そんな時間もそろそろ終わりが近づいてきました。
ということで最後は寒川さんに、片付けも含めた「焚き火の作法」、改めて伺います。



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 高橋:さあ、焚き火、おいしいコーヒーもマシュマロもいただいてだいぶまったりしてきましたが

寒川:やるべきことをやってちょっと落ち着いた後が、
ここからお楽しみ時間ですね。


高橋:そこでお聞きしたいのが寒川さんが出された焚き火の作法ですけど、本当に寒川さんの思いや知識が余すことなくぎゅっと詰められていると思ったんですが、どういう想いで書かれたんですか



寒川: 20年近く焚き火カフェというのを続けていて、
20年ぐらいずっとやっているとなんで火ってあるんだろうとか、
火って何なんだろうみたいな、余計なことを考えちゃうんですよね。
それで1冊にまとめたいという気持ちがすごくあったのと、
もうひとつは今のこの時代がやっぱり
焚き火を多くの人が求めるようになって、
キャンプ場でもみんな焚き火をやっているんですよね。
燃やすこと自体よりしまうこと、どうやって片付ければ良いのかとか、
そういうことをどこかでしっかりと皆さんに伝えないと、
これをやることで人が人になったわけですから、
人はそれを絶やすわけにはいかないですよね。
100年後も1000年後もこうやって焚き火を楽しんでもらうためには
今何をやらなければいけないのかなということを
本に残さなきゃいけないなという想いですね。


高橋:そういった想いが書かれている本が「焚き火の作法」、“作法”という言葉を使ったのはなぜですか



寒川:作法って、ぱっと思い浮かぶのがお茶の世界なんですよね。
お茶って作法があるじゃないですか。
でもお茶って本当に実はすごく原理原則みたいなものを
ちゃんと押さえていればもっと遊んで良いわけなんですよね。
ただその原理原則みたいなものを知らないところで
いろんなことをやっちゃうと、本道から外れていってしまう可能性がある。
次の世代に残せなくなってしまうかもしれないという意味で。
あと僕が焚き火をしている、薪をくべる作業というか所作、
コーヒーを作るときのひとつひとつの振る舞いが、
お茶を入れているみたいですねとすごく言われたんですね。
自分は全く意識をしていなくても。
それでお茶に興味が湧いていろんな方にお話を伺ったんですよ。
そうすると、端的に言うと宇宙とつながるひとつの方法なんだと。
実は自分の横に咲いている花とか、
身の回り、小さな空間にこそ無限の広がりを感じるとか、
今日も僕は風を読みながら火起こしして、
どちらからどのぐらい風が吹くかなとか、
それによって用意する燃料の量もあるし、
こういうのがきれいになくなるくらいがすごく美しいなって。
ここをToo Muchにしたくないので。
だから全て自分がある程度想像して、ある程度読んで、
それが目の前で本当に起こるかどうかを検証するみたいな。
お茶の世界も結構、実験要素が強いじゃないかなって思いますね。


高橋:本の話もそうですが今日の話でも、
やっぱり焚き火を出来るように次の世代に伝えていきたいとおっしゃっていましたけど、よくお子さんに火をつける体験なんかをインスタグラムなんかで拝見しますが、お子さんたちに焚き火のことを教える時ってどういう風に何を伝えてらっしゃるんですか


寒川:今の一般的な暮らしの中に火ってないんですよ。
火を知らない子供たちがたくさんいるんですよね。
見たことないという子もいるんです。
電化生活になっていたりとか。僕は今日の話のコアな部分ですけど、
子どもも大人も関係ないんですよ火って。
人間という目線で見ないといけないと思うんですよね。
人が火が必要だと、子どもにとってどうと言うより、
子どもがそれを知ることで次の、
僕はあとどんなに頑張っても数十年でこの世からいなくなるんですけど、
今子どもたちにこれを伝えられれば、
子どもたちは僕よりももっと長くそれを味わえるし、
また次の人たちにバトンタッチしてくれるんじゃないかな
という思いがあるんですね。
大人と一緒に楽しむ焚き火も良いんですけど、
子どもたちに何か自分の持っている考えとか、
それもすごく子どもにわかるように話をしないんですよ。
あんまり噛み砕くこともしないんです。本当にありのままの。


高橋:私たちに話すように?



寒川:基本的には同じですね。
火にはどういう効果があるか、何で火が起こるかという科学的な話も。
もちろん理解するしないはあるんですけど、
本質的に子どもって、ちゃんと大人が、
ちゃんと人として向き合って話をすると言葉がわかるわからないではなく、
何が伝えたいのかを理解します。間違いなく。
それはひょっとしたら言葉を知っている大人よりも
理解の幅がめちゃくちゃ広いかもしれないです、彼らの方が。
僕らはそれを、言葉で教えるのではなくて、
何かもっと違うコミュニケーションの仕方が、
子どもって言葉だけじゃダメなんですよね。
今僕らが言葉でこうやって会話をしていても
、言葉って限界があるんですよ。
だって組み合わせのセンテンスでしかなくて、
一見お互いわかっているようで全然わかっていなかったりするわけですよね。
でも子どもはやっぱり言葉だけじゃないですよ。
違う知覚で理解しようとする。あれに何かすごく魅力を感じるんです。
子どもとの時間っていうのは。
それはさっきの先住民の人たちが持っているのとかなり近い気がします。
例えばサーミとかアイヌの人たちは、基本的に文字を書かないと言われている。
今の人は書きますよ。もちろん書くけど本来の人たちは
文字を書かないことがすごく差別の対象だったわけですよ。
彼らから言わせると文字を持っている方がよっぽど表現力が低い。
だってABCとかあいうえおを組み合わせるしかないでしょう。
そんなもので表現できないものが自然の中にはたくさんあるんだと。
今日は寒いねではなくて、その寒いはどんなふうに寒いのかと言うのを、
どれだけ言葉で説明できるかと言うことじゃないですか。
だからそれを歌にしたり絵にしたり、
芸術的な部分は伝達手段の中に普通に組み込んでいるわけですよ。
だから伝達力の幅がむちゃくちゃ広いんです。
僕は知らないだけなんですそれを。知らない人間が差別をするんですよ。
でも全くそうじゃない。むしろ字を書かない選択をしているんです。
文字は人を狭めるので。子どもはそれに近い存在だなっていつも思います。
足りないものを何かで補おうとしている一生懸命さとか、
もどかしいところももちろんあるんですが違う能力を全然持っているなみたいな
。僕はそれを知りたい。子どもから教えてもらいたいし、
子どもと接することで自分が失っていたものを、
僕も持っていたんですが忘れた、どこかに捨てたものが何だったのかを、
もう一度探したい。いつも彼らの反応を見ています。
おもしれえな〜って。いつも思います。
世の中にそういうこともまだたくさんありますよ。。


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「どんなシチュエーションで」「あなたの焚き火の作法」などお待ちしています。
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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Night on the planet/クリープハイプ
・ Memories/maroon 5


 高橋:今週も焚き火の達人でアウトドアライフアドバイザーの寒川一さんとの焚き火回、続きをお届けします。
北欧のスタイル、焚き火で入れるレンメルコーヒー、
そしてアイヌの方から学ぶ「焚き火」についてお送りしましたが
寒川さん、その北欧の先住民族、サーミの方たちとも焚き火を通じて
親交を深めています。
どうやら焚き火には、数万年の時間を飛び越える不思議な力があるらしい・・・今日はそんなお話をお伝えします。


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寒川:地球には先住民の方たちって
いくつかいらっしゃるんですけど、
その中でサーミとうのは北極圏に暮らす、
1万年前からそこでトナカイを放牧して自然の中で生きている、
ある意味先住民の人たちなんですけど、
さすがにスウェーデンまでは行けなかったので、
僕の家から、この鎌倉の庭からオンラインでラップランドといわれる
北極圏のサーミの方々とオンラインでつないで、
僕は夜の7時、サーミの彼はちょうどお昼ぐらいに
本当に雪の原野の中で火を起こしてくれて。




寒川:コーヒーも一緒に入れようといって
向こうでも煮だしコーヒーを自分たちで作って、僕もこっちで作って。
それでお互いにカップをククサに入れて見せあって、
それでコーヒーを飲みながらお話をいろいろ聞いたんですけど、
サーミの人たちはやっぱり本当に自分たちの世代のことを考えて
行動をするんではなくて、自分の7代先のことを考えていると。


寒川:7代先考えられますか? 
何百年も先ということですよね。
でもそれぐらいのスパンで物事を見ないと、
人がちょっと直そうと、よくしようと思っても、
自然はいちど壊れたらすごく時間がかかるわけですよ。
彼らは本当に自然の中からほとんどのものを得て暮らしているんです。
それはアイヌの方達以上ですね。特にその彼はものを買わないんですよ。
薬も食べ物も全部森からいただいていると。「全部ある」と言うんです。
薬も。気づいていないだけで。




寒川:例えば僕が熱が出たら薬は何を飲むのと聞かれれば、解熱剤みたいなもの。
でもサーミのその方は父親から教えてもらった薬草で、
瓶がいっぱいあるんですって。お腹が痛くなった時は
これ、食欲がない時はこれといういくつも瓶があって、
全部薬草が入っていて、それが、父親から教えられたという事は
体質的にその家系の人たちはそれで治ったり、熱が下がったり。




寒川:僕が飲んでいるバファリンとか解熱剤みたいなものは
言ってしまえば万人向けに作っているから僕の体質とは関係ないんです。
逆に、サーミの彼はなんでそんな薬が効くって信用してるのか聞くと、
さっきのコーヒーの話と同じですよね。
人それぞれ体の中は違うし、でもそのそれぞれに合うものが、
食べ物も体を治すものも森にある。
全部自分たちの足元に必要なものはそもそも最初からあるんだと。
彼はちょっとアイヌの方と違うのは、
八百万の神ではなくて彼は宗教を持たないんですが、
信頼する石があると。結構大きな石らしいんです。
何か悩んだり辛いことがあったら森の中の石に会いに行くんですって。
石の上に座ったり手を当てたり、それでしばらくすると気持ちが晴れると。
石は何も語らないんですよ。何も言ってくれないんですけど、
ただ石の上に座って目を閉じて、
その石に何か自分の気持ちを打ち明けるとちゃんと解決すると。
その石は、自分の子どもたちにも最近ある場所を教えたと。
と言う事は今まで内緒だったんですよ。
自分が死んだらこの石の周りに骨を撒いてくれ
みたいな話をしているらしいんですよね。それもすごく素敵な話だなと。




寒川:自分が信じる石があると言う。
石って落ちているものでしょう。
でもそれを一番自分は信頼しているという、
なんか、素晴らしいなって思いますよね。
それでサーミの方は自分たちが暮らしている
今のこの地球とか自分らのエリアみたいなものは、
親から譲り受けたもの、おじいちゃんおばあちゃんから
代々譲り受けてきたものではなくて、
さっき言った7代先の子孫から預かっていると。
過去から渡されてきたのではなくて、
未来の人たちが自分に預けてくれていると。
だからちゃんと返さなきゃダメだと。汚すわけにもいかない。
だって未来から借りているから。
過去からだったら自分が変えちゃうわけですよ。
自分の代でこうしちゃいましたって。
でもそうじゃなくて未来まで決まっている。
そこを単に自分は通過点にしかいないと。
それは目から鱗が落ちるというか、考えてもいなかったことで。寒川:

寒川:僕は対談が終わった後に
宇宙人に会ったなという感覚になったんです。
ひょっとしたら先住民の人たちって一昔前は旅したり、
野蛮だとか差別された時代がすごくあったんですよね。
でも今の時代になるとそれがどんなに輝いて見えるかという。
そうやって自分たちの力で生きていける人たちは、
どんなITを使いこなす人より、やっぱり一番素敵じゃないですか。
それが実は先住と言われる人たちの持っている能力だとすれば、
いま僕らが求めているものって答えを知っているのは彼らなんです。
そういうのは火を見ているとなんとなくそこに思いが寄せられるというか。
焚き火を通してアイヌの人たち、サーミの人たちと出会えて、
彼らといろんな話ができたと言うのは
本当に僕の中では宝物のようなものだし、
やっぱり火を炊き続ける意味はやっぱりあるんだなと確信に変わりましたね。


寒川:今の時代にできるひとつのタイムトラベルだなって。
だって10,000年前から同じことを受け継いでいる人たちの、
今の人です。アイヌの人たちも縄文期の頃から継いでいるんですよね、
技術とか考え方を。だから今の人に会えると言う事は
10,000年前の人に会えていることとある意味同じなわけですよ。
しかもその人たちは常に見ているのは未来の人たち。
宇宙人以外の何物でもないですよ。




高橋:すごく不思議なのが、会議室でそれを言われてもなんのこっちゃって。でも焚き火を前にすると私たちは心のガードが何枚も取れて、その言葉が入ってくるし、自分事に捉えられる。今私自身もそうだなと思いました

寒川:僕も話すのにさっき言ったみたいに同じ時間に火を炊く、
おんなじコーヒーを作って飲むという、そういう仕掛けが必要なんですよね。
それがすごく深いところまで彼らとコンタクトできる方法だなと。
焚き火は間違いなくコンタクトする手段ですよ。
本当に神様というか神事には欠かせないじゃないですか火って。
人が一番角が取れるというか、普段武装しているものが
1枚2枚取れていて生身の人間として会話ができるみたいな。
なので彼らと火を囲めたと言うのはすごく大きな事でしたね。


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ 不思議 / 星野源
・ The A Team [Acoustic Version] / エド・シーラン




 高橋:この番組ではおなじみ、焚き火の達人アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんのご自宅で、寒川さん自ら用意してくれた焚き火を囲みながらの時間はまだまだ続きます。薪をくべ、火を見つめながら、寒川さんはいろんなことを語ってくれたんですが、
今日は、寒川さんが何度も通う北海道のアイヌの人たちのお話です。。


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高橋:あっという間に火が出てきた!

寒川:焚き火は1本ではなかなか燃えないんですよ。
こないだアイヌの人と焚き火をしたときにお母さんが
すごく良いことを言ったんですけど、
こうやってはずしておくと今は燃えていますがいつか消えちゃいます。


高橋:薪をバラバラにおくと、、、、

寒川:それでアイヌのお母さんが言ったのは
「相手がいないよ」。
こうやって相手がいると、薪と薪を近づけるだけでも
相手と相手は、2本間に入れてあげて、お互いがお互いを燃やす。


高橋:相手がいると着きますね



寒川:これは人も一緒だなと。
「相手がいない」という言葉がすごく素敵でしたね。
熱で呼応しあううんですよ。こいつの炎でこいつが熱せられ、
そこから出たガスがこいつを熱して。1人じゃダメなんですね。
こうして何本かクロスさせるとクロスした部分が燃えるんですね。
なんて言いながら第二の薪の組み方を。
さっきは不知火型、実用の炎と言いましたが、今度は実用ではなく観賞用の炎。
要は目で眺める。


高橋:不知火型とは全く違いますね

寒川:薪を三角錐の形に組んでちょっとここに空気を…

高橋:熾火から三角に火が上がっていきますね

寒川:薪に沿って。さっきは横に広い。
今度は三角で天に登っていくような。もう型の名前はお分かりだと思いますが。


高橋:雲竜型ですね!

寒川:これは本当に、今組んだだけで周りがちょっと
明るくなってみんなの顔がよく見える。
照明がわりになるし、暖かさが膝からちょっと上へ。
なのでこうやって組み方によって周りに与える熱も変わるし、
火の効果もみんなの顔を見つつ炎も見つつ、
一番美しいものがあるんじゃないのかなって
焚き火をしてて思うんですね。雲竜型に。
なんでかと言うと「火」という字になる瞬間があるんです。
「火」であったり「炎」であったり、三角が上に燃えていく形。
これで例えば、もう一度お湯を沸かしたいときは
もう一度崩してその上に平行に木を並べれば、
今度はそれで不知火に戻るわけですよね。
そうしたらまた実用の火に変えて行ったり、行ったり来たりができる。
人と火の関係って、人はこれをちゃんと道具として
使いこなしていると言う事なんでしょうね。




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高橋:そして寒川さんのお話は、北海道の先住民・アイヌの人たちの自然観・生命観のお話へと続きます。

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寒川:アイヌの姉妹と焚き火をオンネトーで
ご一緒させてもらったんですけど、アイヌの人たちは神様がいたるところにいると。
いたる所というのは、人に何か良いことをもたらしてくれるものは
基本みんな神様なんですよね。例えば焚き火台にも神様が。
もちろん薪にも、ありとあらゆる神様がいて、
火はその中でも毎日お世話になるからとても大切な神様とされている。
火の神様は非常にフレンドリーで人に優しい。
火の恩恵ですよね、
その恩恵を与えてくれるのはすごく良い神様なんですよ。




寒川:僕らもそういう話を聞きながら、火は神様と言うのは
雪の中で焚き火したんですけど、消えたらそこにいられないですよね。
だから本当に神様でしかないんですよ。
今もそうですけどこれが消えちゃったら
ここにいる理由もなくなっちゃいますよね。
おうちに入ろうとなっちゃいますし、
でもこうやって僕らをすごく温めるだけではなく、
気持ちも癒してくれるというか、
そういうアイヌの人たちが昔から火の神様を大切にしていると言う話を
実際に雪の中でも焚き火をしながら伺って、
じゃあこれに1本薪をこうやって置くと、これは神様への捧げ物という感じが。
薪を燃やすという行為に思えないですよね。
1本神様に差し上げましたと。
そうしたらこれが燃えて僕らにまた熱を与えてくれる。


寒川:結局彼らの言っている神様は感謝の気持ちということなんです。
これに感謝しなさいと。要は生かしてくれている。
食べ物ももちろん神様で自分たちの体に入って自分たちを生かしてくれる。
動物もみんな神様。鮭も神様だし熊も神様、鹿も神様。
そうやって自分たちを生かしてくれるものであるという。
なんかアイヌって特別な人みたいに思っている人もいるんですが、
僕が聞く限り、知る限りはごくごく当たり前の、
本来僕らが日常の中で忘れたことをしっかりと毎日守っている人たちですね。
丁寧に暮らしている。だって全部にありがとうと言っているわけですから。
薪一本にもありがとうだし。でもそうすると必ず何か自分たちに与えてくれるよと。
だから感謝の気持ちを常に、常日頃身の回りのものにも持ちなさいと言うことを
すごく優しく言ってくれるんですよね。




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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Sunrise/ノラ・ジョーンズ
・ 茜色の夕日/ファブリック

高橋:今週も、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんと“焚き火”を囲んでの様子をお届けします。

寒川さんが北欧の先住民族から教わったという、独特の「コーヒーの淹れ方」。
名前は「レンメルコーヒー」というもので、たかがコーヒー、と侮ってはいけません。
そこにはアウトドア・自然とともに過ごすことの「本質」が隠されていました。


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寒川:レンメルコーヒーと言ってスウェーデン、
ラップランド、北極圏の人たちの飲み方を再現した煮出しコーヒーです


高橋:やかんに直接砕いたコーヒーを溢れんばかりに!!



寒川:測らないのが彼らの美学。
そこにお塩を。しょっぱくするのではなく旨味を引き出すための。
肉に塩で旨味を引き出すのと同じ。さらにまろやかになる。
サーミというラップランド先住民のコーヒーのいれかた。
それでフタをして火が強すぎるので風上側に移動して冷まさず
沸騰させずの距離感が必要。あとはコーヒーになるのを待つ。
自分からは何もしない。ドリップもしないし触りもしない。
このコーヒーは待つ贅沢さ。


寒川:今の時代みんな待たないし時間を短縮する方向に
価値があるでしょ。1分でも早くとか。
これはその真逆。
コーヒーを淹れる時間を楽しむ。
待つ時間に空を眺め雲を眺め湖の魚を眺め、
自然を眺めるうちにコーヒーはできる。
待てないやつはコーヒーを飲むな。その時間もないのか。
量も何CCに何グラムではなくフィーリング。
自分で入れたいだけ入れろ、責任取るのは自分だ。
アウトドアの真髄を言い当てている。
遊びは自己責任、自分の勘を信じて、その味はまずいわけがない、
だってお前が入れたんだから。人の価値に預けちゃうと不平が出るということ。
なのでレンメルはすごくそういうことを教えてくれるコーヒー。
コーヒーを飲むことは時間を楽しむ、静寂を楽しむこと。しゃべらない。




寒川:このコーヒーのルールは
「焚き火で沸かす・湧き水を使う(できたら)・
重要なのは都会から離れること」。
コーヒーを飲むために都会から離れる。
そして火をおこし自然を楽しみコーヒーができるまでを待つ。
必ずこれを人に教えていると10人中10人が「何分待つのか」と聞くが、
呆れ顔をされた。「コーヒーが教えてくれる、それは分じゃない。
あけるとサインが出るから見逃すな」と。
本質を人はどんどん忘れてしまう。
基準に合わせたい、平均を取りたい。
だから非常にまっとうだなと思いますよね、言っていることが。
なんていいながらコーヒーがサインを出すというのはどんなサインか。




寒川:来てますね。泡が出ているでしょ。
なぜ泡が出るかというと豆の中の空気が出ているということ。
豆から空気が出る時にコーヒーが抽出される。
全部泡あわになったら豆からみんな空気が出たサイン。
コーヒーがお湯に流れ出たサイン。そういうのをしっかり見ろと。
何分じゃない。きょうの風や気温、入れた豆も量で。
これで抽出は完了です。こんどは豆を沈めて上げる必要がある。
沈め方が何パターンかある。振り回して遠心力を使ったりするんですが、
今日は沸騰で豆を落とす。どういうことかというと・・・湧いてきます。
湧いてくると吹き出す。沸騰するとお湯がなかで対流する、
そのエネルギーで豆を沈める。そして火から外す。豆は沈んだはず。
これで完成。


高橋:いただきます、いつもより百倍美味しく感じる。なんでですか

寒川:焚き火で沸かすと、お風呂だとお湯がまろやかになる。
焚き火で沸かすと同じお湯でもIHとはお湯の分子が違う、
ということにしてもらえないですかね。
熾火の楽しみ方はマシュマロに尽きる。
燃え盛る炎だとうまく焼けない。
ちなみにこれはロッキーマウンテンという焚き火専用のマシュマロ。




寒川:遠赤外線にあてる。中をとろけさせてくれる。
外は熱でカリッとなる。中フワ外カリ。やんわりと。
日本人は職人気質を持っているので上手。
外国人はせっかちで燃やしちゃって消して食べる。我々はそこが違う。
せんべい職人みたいな。焚き火カフェで何千人とやってきたが、
みんなすごくうまい。誰からも教わっていないのに
なにか気質が血の中に眠っているのか・・・・


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・Wish You Were Here/Avril Lavigne
・海へ来なさい/おおはた雄一

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