今週も引き続き、人呼んで「森の生活者」。執筆家の四角大輔さんのインタビューをお届けします。ここまでは、四角さんが生活の拠点とするニュージーランドの大自然や美味しいお店のある町、そこでの暮らしぶりのお話でしたが、今日は、四角さんのもう一つの顔「冒険家」に迫りたいと思います。
フライフィッシングとアウトドアを愛するあまり、いまの生活にいきついた四角さん。実はしょっちゅう、すごい大冒険をしているんです!


〜今年、四角さんはたくさんの本を出されていますね。そのなかのひとつ、「バックパッキング登山紀行」はどんな本なのでしょうか?
 父親がもともと登山部だったので鍛えられてました。渓流釣りも幼稚園に入る前から教えられて、アウトドアの英才教育を受けていたんです。今年48歳なんですけれども、40年以上ずっと釣りとキャンプと登山をやってきたんですよ。ですので、大学生くらいの時に自分なりのアウトドアスタイルが確立してきたんです。
 登山は山頂に登って降りるというイメージがありますが、これはピークハンティングといいます。でも僕はひとつの山に登って終わるんではなくて、ひとつの山に登ると次の山が見えてくるじゃないですか。特に日本の山は山脈が多いんです。これは日本の自然のすばらしいところなんですが、山脈だから山が連なっていて、ひとつの山に登るとまた次の山が見える。「じゃあ次回あそこの山に登ろう」と以前はやっていたんですが、この山を降りて、もう一回向こうの尾根までの持ってずっと旅をしたらどうだと思って調べてみたら、日本中に山頂をずっとつないでいる山道があったんです。例えば、「バックパッキング登山紀行」で紹介しているんですが、北アルプスを2週間かけてずっと山道を山頂から山頂をつないで歩くんです。いちども街に降りずに。この間に40個以上の山を越えているんです。岐阜県から入って長野県を抜けて富山県、最後は新潟まで行って海まで降りるというルートなんですけれども、そうやって山をずっと歩き続ける行為を「縦走」といいます。僕は縦走の概念を超えた距離を歩くのが好きなんです。例えば1週間以上歩くんです。ですので、これは単なる登山ではなく旅だなという概念があります。
 「バックパッキング」には旅という意味がありますが、僕は「バックパッキング登山」ということで山から山へ、その先の山へ何日間も歩き続けるということを大学の頃からやってました。そこへさらにフライフィッシングの道具を積んで、魚を釣りながらバックパッキング登山をやるという。その2つの冒険を10年以上登山雑誌やフライフィッシングの専門誌、アウトドア雑誌に記事を書いてきたんです。その中でもベスト19をまとめたのがこの「バックパッキング登山紀行」です。


〜岐阜から新潟まで、2週間ずっと山の中を歩くのですか?
 北アルプスは日本でも高い山がたくさんあります。日本には21個の3000メートルの山があるんですが、そのうち11個が北アルプス。それを含めた山々を41越えていったんです。それが北アルプス縦走ですね。

〜ちょっと想像もつきませんが、それは、出る前に綿密な計画を立てるのですか?
 そうですね。いざとなったときの逃げ道みたいなところも全部確認を事前にして、どこに水場があるか、どこでテントを張れるかなど、全部事前に調べて半年位かけて計画を立てて挑みました。

〜四角さんはSNSに写真をたくさんあげていらっしゃいますね。
 日本の山の山頂はほぼ電波が入るので、電波が入るたびにリアルタイムで中継をしました。その日のベストカットを何枚かそこに上げて、今どこどこにいますみたいなのをやっていました。僕のInstagramは冒険中の写真も上がるし、世界を旅しているときの写真も上がるし、ニュージーランドで森の中で自給自足の生活の写真も上がるんです。よくみんなから「何やってるんですか」と言われますね。北アルプスを2週間かけて歩いた時は”#北アルプス完全縦断ハイク”というハッシュタグだったので、もしよかったら検索してみてください。

〜2週間ずっと山の中で暮らしていくとなると、大変な荷物になりませんか?
 20代の頃は大きくて、90リットルのザックを背負わなければいけなかったんですが、どんどん今はテクノロジーが発展して軽くて小さくなっています。それに僕が経験が長いのでこれはいらない、これがあれば大丈夫というのがわかってきたので、今は本当に軽い荷物になりました。僕は極端に軽いんですけれども、60リットルを切る位のバックパックで2週間旅できます。重さは20キロくらいですかね。昔は40キロから50キロコースでしたが。

〜どんどん軽くなって便利になってるんですね。
 自分なりにどうすれば山を旅できるのか、山で暮らすように歩き続けることができるのかというのを、「バックパッキング登山入門」という本で公開しています。本当にこれは最新のギアとウェアで、世界中を旅する僕が世界中から厳選したものだけを選んで載せいているんですね。これはほとんど今日本でも通販で買うことができます。それらは登山でなくても、普通の旅でも使えるので、僕は3ヶ月かけて世界中を旅しても、機内持ち込みの荷物だけで旅いけちゃうんです。

四角大輔さんのお話、いかがでしたでしょうか。来週も引き続き四角さんのお話をお届けします。


「バックパッキング登山紀行」エイ出版社


「バックパッキング登山入門」エイ出版社


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ONE FOOT / WALK THE MOON
・Walking In The Sun / Travis

オープニングで高橋万里恵さんが話していた万灯の写真です。

きれいですね!

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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