今週も先週に引き続き、千葉県館山市で南国の果物・パッションフルーツ農園を営む若き農家・梁寛樹さんのレポートです。
房総半島の一番南。千葉県館山市にあるパッションフルーツ農園「RYO’S FARM」。ここを営む梁寛樹さんは、20代後半で東京からIターンして、農業を始めた方です。
今年で8年目ですから、この世界ではまだ若手ということになるんですが、実はRYO’S FARM、パッションフルーツを使ったハワイのローカルフードで、たいへん高い評価を受けているんです。


 パッションフルーツの果実そのものも売っているんですけど、パッションフルーツで作った「リリコイバター」というジャムも売っています。今は(台風の影響で)果実のほうはないのですが、台風が来るとなったときに急いで収穫して、中身だけくりぬいて加工品を作っています。リリコイとはハワイの言葉でパッションフルーツの事なんですけど、パッションフルーツとバター、卵、砂糖で作るジャムでね。よかったら食べてください。

全部国産で作っているので、うちのパッションフルーツと北海道の無塩バターと、千葉県の卵と砂糖で作っています。最初はパッションフルーツの果実だけで売っていて、農家は果実で勝負したいというのがあったんですが、4年くらい前に、青山のファーマーズマーケットでパッションフルーツを売っていた時に、ハワイ帰りの客さんが「このパッションフルーツでリリコイバターを作ったら絶対美味しくなるから、作ってみなさい」と言われて、それで半信半疑で作ってみたらすごく評判よかったんです。

 台風は、タイミング的にもやっと8年ぐらい農業をやって、リリコイバターが売れてやっと生計が立てられるようになって軌道に乗ってきた時期だったので、それが一気に白紙に戻った感じで、最初はもう呆然としていたというか、何も考えられなかったんですけど、凄い数の人がメッセージをくれたり、リリコイバターを置いてくれているパン屋さんが自発的に募金箱をお店に置いてくれていたり、マルシェとかでも大変だっただろうからおつりは要らないと、10,000円を渡してくれた人もいたし、すごくいろんな人に支えられているんだなということに気づけた、良いきっかけだったかなという気が今はしていますね。これからハウスの再建とかも大変だと思うんですけど、待ってくれている人がいるのでがんばって作ろうかなと思っています。


このRYO’S FARMのリリコイバター、東京の人気のパン屋さんから数多くの注文が来ている人気商品。RYO’S FARMのウェブサイトでも、ネット通販で購入可能です。
去年の台風被害はあるものの、みんなから親しまれる商品を作り、農家として充実した生活を手にしている梁さん。こういう「田舎暮らし」憧れる人も多いと思いますが、梁さんは“バランス”が大切だというお話をしてくれました。

 大学を卒業して4年間サラリーマンをしていまして、もともとは農業というよりもサーフィンをしたいなと思っていました。サラリーマンだとどうしても平日は定時で会社にいなければいけないので、波が良くても海に行けないので、海の近くで暮らしたいのというのがあったんです。近所の人たちとの距離感は本当に都会と違って、特に若い人がいないので、ずっと監視されているというのではないんですけど、「今日は軽トラがなかったけどどこに言ってたの」みたいな。しかも結構海に行っていたので、変な罪悪感を感じるというか、もっと農業をやれというメッセージなのかとかいろいろ考えちゃって、最初はすごくめんどくさいなと思っていたんです。でも徐々にそれも慣れてきて、見守ってくれているんだなと感じるようになりました。
 自分の場合は東京のことが嫌いじゃないし、たまには東京で遊びたい。でも基本的には田舎にいたい。人それぞれだと思うんですが自分の心地よい都会と田舎の割合を、実現できる場所はどこだろうとまず考えてみて、館山っていうのは都心から車で1時間半ぐらいだし、帰りたいと思った時に東京に帰ってる田舎なので、その辺が自分にとってはちょうど良い場所なんですよね。自分の場合は8割が田舎で、2割とか1割のバランスがちょうどよくて、後は週末とか東京に行くことになるんですけれども、アクアラインとか反対車線はもう激混みなんですよ。田舎に移住したことによって人と行動パターン逆になって、それによって快適なことがすごく多い。仕事さえあれば、あとは自分にとってのサーフィンのような、田舎にしかできないことがあるんだという方には移住はオススメですね。人との距離はかなり慣れます。でも、いまだにめんどくさいなというところが結構あります。昨日も、家の近所の草刈りをみんなでしようというのがあったんです。土地は持ってるけど他の土地に行っちゃった人がたくさんいるのですが、でもそこを荒らしておくと火事になったり動物が住み着いちゃったりするので、地元の近所の人でボランティアでやろうみたいな、そういうボランティアワークが結構田舎は多いですね。そういう面倒臭い作業を近所の人とやることによって、近所の人たちとの連帯感というか信頼感も生まれてくるし、そうやってどんどん慣れてくるとポジティブにも考えられるようになってくるので、そこはそんなに心配しないで良いかもしれないですね。


千葉県館山市でパッションフルーツ農園を営むRYO’S FARMの梁寛樹さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください。
RYO’S FARMウェブサイト→https://ryosfarm.com/

今回はプレゼントをご用意しています。
RYO’S FARMの「リリコイバター」を3名様のプレゼントします。

パンに塗ってもよし、ヨーグルトに入れると本当に抜群!
番組ウェブサイトのメッセージフォームから「リリコイバター希望」と書いてメッセージをお送りください!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Just Friends / Amy Winehouse
・ばらの花 × ネイティブダンサー / yui (FLOWER FLOWER) × ミゾベリョウ (odol)

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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