今週は先週に引き続き哺乳動物学者・今泉忠明さんのお話です。
今泉さんが最近監修された新しい本『も〜っと わけあって絶滅しました』でも紹介されている、過去から現在までの、地球から絶滅してしまった生き物たち、そして絶滅どころか繁栄を勝ち取った生き物たちのストーリー、教えて頂きます!


〜『も〜っと わけあって絶滅しました』では絶滅しそうな生き物の説明もありますが、例えば冷蔵庫の性能が良くなって絶滅しそうとうものもあるんですね。
これは主に魚関係で、一番はクロマグロです。クロマグロは泳ぎ続けていないと死んじゃう魚なんです。そして体温が高い。魚では珍しいんです。体温が高いということは釣り上げるとじきに腐る、痛む。これを冷蔵庫で保管するようになって、急速冷凍を漁船に積んでいるわけです。そうするといくらとっても大丈夫なわけです。前は一本釣りでやっていたんです。保存が効かないから一本釣れたらもう市場に行っていた。今は冷凍庫に投げ込んで行けばいくらでも保存できるので、獲れるだけ獲る。だから絶滅が心配されているんですね。


〜私たちは美味しく1年中食べられると思っていますが、それが絶滅につながってしまうんですね。
日本人は魚はあまり野生動物と思わない節があるんですが、やはり魚も海の中の生態系の一員です。マグロは生態系ピラミッドの上のほうにいるんです。他の魚を食べる。自分はシャチとかに食べられる、そういう立場にいます。それを取っちゃうと、やっぱりそこが崩れてくるんです。だからクロマグロの養殖をしているんですね、完全養殖。人間はそういう養殖した、つまりクロマグロの家畜を食べて満足するしかないんだろうなと思います。これは日本だけの問題じゃなく、海はつながっているので、隣の国とも協力して守っていかないといけないでしょうね。日本だけ取らなくても他所から取りに来るとそういう魚が減りますよね。エチゼンクラゲが大量に発生したことがあって、漁網に入っちゃってちゃって大変だったんですが、ああいうことが起こってくるということですね。クラゲを小さいうちに食べる魚がいたんですが、それがいなくなったために起きたことなんです。

〜じゃあもう、現に人間に影響も出てきているんですね。自分たちでしてしまったことですけど。
そうですね。だからこれを正しく判断、判定する、よく見る。今年だけというのではなくて、もしかすると来年も来るかもしれない、狂っているのかもしれないと謙虚に考えないといけないですよね。

〜また「死体の発見が早すぎて絶滅しそう」というのもあるんですか。
これはカリフォルニアコンドルという、動物の死肉を片付ける役を果たしているコンドル、鷲ですよね。これははるか1500メートル上から地上のネズミが見える視力を持っています。コンドルの仲間は嗅覚も発達していて、上からだから見つけるのが早いんです。コヨーテや狼もその獲物を探しているわけですが、上から見ている方が早い。でもその死肉は、鹿、野生の羊といったものを人間が散弾銃とかライフル銃で打つわけですね。その時に使う弾が鉛玉なんです。そうすると体に鉛が入ると徐々に溶けて鉛中毒になる。動物をいち早く食べるカリフォルニアコンドルは、コヨーテなんかよりも先に食べちゃうから被害者になっちゃったということですね。4羽くらいまで減ったんじゃないですか。それで一生懸命保護していま回復しています。


〜また、絶滅ではなくて、その正反対、繁栄した生き物も取り上げていてますが、例えばカラス。「好奇心が強くて繁栄」ということなんですね。
カラスは好奇心が非常に強くて、発見もするんですね。例えば硬い木の実、硬い貝殻、これは車にひかせればいいやとかね。非常に好奇心が強くてそれを、自分の食べ物に関してですけど、ちゃんと割らせる能力があるんですね。だからカラスは大繁栄。これは人間のマナーのバロメーターですよね。ゴミ出しのね。

〜本を見るとカラスが滑り台を滑っている?
そう。滑り台やります。鉄棒で大車輪もやるカラスもいます。遊びです。だから一般に知能の高い動物は燈明の火のついたろうそくを持って飛んでいくんですよ。山火事が起こったこともあるんです。火がついたまま持っていって熱いから落として山火事になったことがあるんです。それから保育園の石鹸。網に入っているやつをもっていく奴がいると。誰だとカメラをしかけといたらカラスが犯人だったとか。見て覚えるんですね。それで人がいなくなるとやるんです。カラスは見ていて面白いですよ。巣を作るためにハンガーも使いますよね。ワイシャツか何かかけてあるとそれを外していくんですよ。外して針金だけもっていくんですよ。もうちょっと経ったら他のにかけ替えてもっていくかもしれないね。

今泉忠明さんのお話、いかがだったでしょうか。
ダイヤモンド社から出ている、今泉さん監修の本「も〜っと わけあって絶滅しました」でさらに詳しく楽しめます。気になる方はぜひチェックを!


『も〜っと わけあって絶滅しました。』今泉 忠明 監修/丸山 貴史 著/ダイヤモンド社

【今週の番組内でのオンエア曲】
・転がる岩、君に朝が降る / ASIAN KUNG-FU GENERATION
・Bull Rider / Norah Jones

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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