さて今週も、植物が秘めている「色」を取り出し、様々な生地を染めた作品を手掛ける作家さん、コノネンコ真紀子さんのお話です。
きょうのお話は、季節は秋から冬へと移り変わるこの時期に、真紀子さんが染料を取り出す「ある植物」が主役です。


今から季節がセイタカアワダチ草なのですが、セイタカアワダチ草って知ってますか?

〜はい、この番組でも取り上げたことがあります。外来種で根からたくさん毒を出して、周りの植物を殺してどんどん自分の領地を広げていくんですよね。
そうです。もともとは明治時代に観賞用として入ってきました。観賞用としてはよかったんですが、東京オリンピックの時に木材がどんどん入ってきたときに、木材についていた種からいっぱい発芽してしまったと言われているんですね。ススキと同じ場所を好むんですね。お互い外来種どうし、同じ土壌が好きなんでしょうね。アレロパシーという毒を出して周りのススキを枯らしてしまうのですが、その毒で最終的に自分も発芽できなくなって衰えていくんです。そして今はだんだんススキがまた勢力を取り戻してきていますよ。見渡すとよくわかるんですけど、ススキとセイタカアワダチソウが一緒にいたところにだんだんススキが元気になってきている。そういうのって面白くないですか。人間界にも当てはまるなと。毒づいていた人たちが、みたいな。地道に頑張っていたものが最後に微笑む、みたいな(笑)


〜セイタカアワダチソウというとちょっと黄色っぽい花ですよね。
黄色っぽい、三角っぽいお花で、ミモザみたいな感じですね。そして名前の通り背が高い。背が高くて泡が立つんです。毒を振りまくと言いましたが、土の栄養分を吸い取るのがすごく強いんです。デトックスですね。それが人間にも働くといわれていて、アレルギーとかアトピー、皮膚炎にも効果があると民間療法で使われていたりするんですけど、お風呂に入れるとめちゃくちゃ泡が立つんです。染めている間もぶくぶく泡が立ってくるんですね。海外の方の話なんですけど、農薬をまいた後にセイタカアワダチソウの中に入ると体が楽になると言う話もあったりして、デトックス効果が強いと言われているんですね。繁殖力が強いので嫌われていますよね。外来種なので駆除の対象にもなっていて、邪魔者扱いされるし、花粉症の原因なんじゃないかとも言われてます。でも花粉症の原因には彼らはならないんです。ブタクサと間違われちゃう。ブタクサは杉と同じで花粉が風で飛ぶんですが、セイタカアワダチソウは虫媒花、虫が花粉を運ぶんです。だから花粉症の原因にはなっていないのでぜひ花をじっと見てもらいたいですね。花自体にもすごく染める力があって、こんなふうに鮮やかに黄色が染まるんですね。

〜すごいきれいな黄色ですね!流行のニュアンスカラーみたい。
植物で染めた色って、何色と言えないんですよね。セイタカアワダチソウの色なんです。2019年のセイタカアワダチソウの色です。

〜泡を出して染めていくんですか。
泡だらけになって溢れちゃうので、すくって流しちゃうんですけど、染料がまっ黄色なのが出るので、そこに浸します。私なんかベッドシートを染めて、それにくるまっているんです。服用という言葉がありますよね。昔の人って薬がない時には植物の力を借りて、染めたものにくるまって病を癒すということがあって、それから服用といわれたんじゃないかと言われたりもしています。いろんな語源があると思うんですけど、私はそれを支持しています。

〜デトックス効果ありそうですね。
そう思って寝るのも良いですね。お庭にあったらぜひ汚れたふきんでもいいのでやってみてもらいたいなと思います。染め直しと言う意味も含めてね。

〜おうちでもできるんですか。
もちろんです。普通のお鍋でできます。セイタカアワダチソウを細かく鍋に入るようにハサミでチョキチョキして、お花の部分も茎も葉っぱも入れます。ひたひたになる位の水を入れて、20〜30分茹でます。そうするといっぱい泡も出てくるんですが、色も出てきます。泡が溢れないようによく見ながら気をつけてもらって、色が出たらそこに染めたいものを入れます。ちょっとかきませて10分ぐらいおいて、そのままでも染まりますが、もっと定着させたいなら50度くらいに温めたお湯にミョウバンを小さじいっぱいくらい入れて、そこに浸してあげるともっと鮮やかな黄色になるので、浸してもう一回煮だした染料のほうに戻します。そうするともっと定着します。それで終わりです。そんなに手をかけなくても、昔から染めというのは身近に合ったもので、玉ねぎの皮とかコーヒーとかでも染められます。日本だと100年前位は自分たちで綿も育てて、糸を作って、自分たちで染めて着るものを作ったというところがあると思うんですけど、そういうのがなくなっちゃった。でも染めるという所だけだったら気軽にできると思うんですね。スパイスとかをこぼしてシミになっちゃったとかありますよね。それが全部なんだと思ってやってもらえれば。

〜そしたら汚れが取れなくても捨てなくて済みますもんね。
そうなんです。ローレル、月桂樹でも染まるので、お家にあるスパイスでもできます。お肉の臭み消しとかに使われるやつですね。

〜すごいピンクみたいな。葉っぱが緑ですよね。でも染めるとこうなるんですね。
ミョウバンで焙煎するとこの色になりますね。



コノネンコ真紀子さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください。

コノマキ染布舎facebookページ→https://www.facebook.com/konomakisenpusha/
コノマキ染布舎インスタグラム→https://www.instagram.com/konomakisenpusha/

【番組内でのオンエア曲】
・Stay (I Missed You) / Lisa Loeb
・やわらかくて きもちいい風 / 原田郁子

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

あなたからのメッセージ・ご意見をお待ちしております

各放送局の放送時間

  • JFNヒューマンコンシャス募金は鎮守の森のプロジェクトを応援しています。

ポッドキャスト

  • ポッドキャスト RSS
  • ※iTunesなどのPodcastingアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
  • 鎮守の森のプロジェクト
  • EARTH & HUMAN CONSCIOUS
  • LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト〜
  • AIG損保 ACTIVE CARE

PAGE TOP