今週も、焚き火マイスター・猪野正哉の拠点、
千葉県千葉市にある「たき火ヴィレッジ〈いの〉」のレポートです。
焚き火を囲みつつ、猪野さん流の「焚き火」の
お話をいろいろと伺っているわけなんですが・・・
猪野さんの考え方だと、あくまで「焚き火を楽しむ」のがメイン。
だから火おこしにも着火剤を使っちゃってもOK!
そこに手間はかけないのが猪野さん流。
ご自身の著書「焚き火の本」で紹介しているこんなアイテムも教えてくれました。




表紙にもなっていたレインボー、これなんですけど。
『アートファイヤー』と言う魔法の粉があります。
袋のまま、有害物質がゼロなので、これを炎の当たるところに置いてもらうと!


これは焚き火を楽しむ用の魔法の粉なんですか?

そうです。
キャンプシーンだと料理を作るとか暖をとるものですけど、
最近は見て楽しむ焚き火も増えてきているので、観賞用ですね。
1袋300円なのでこれだったら安いじゃないですか。
アウトドアショップで売ってます。
令和の焚き火シーンはすごいですよね。


他にこの動作をすると玄人感が出せるってありますか?

玄人感というか、
トングを使ってめちゃめちゃ触りたがる人いるじゃないですか。
僕もそうだったんですが、ある人に
「猪野君はテレビ見ててすぐチャンネル変えるでしょ?」と。
それと同じように見られるらしく。
それを言われてからはあまり触らないようにしています。
しょうがなくやる時はいいんですけど、常に触っている人もいるので。
それを言うと誰も触らなくなるんです。
こうやって高さを出してあげるのが良い。
結局焚き火に大事なのは燃料である薪と酸素と、
実は熱が一番大事なんです。
焚火台ってお椀のやつがあるじゃないですか。
ああいうの熱が溜まりやすいんですけど、スカスカだったりすると
熱がたまらないので結構難しいんですよ。
直火は熱が溜まりやすいのでよく燃えるんですね。


じゃあ初心者はお椀形がいいんですか

いいです。
高温を保つために、僕は着火の段階で、
あれに加えてバーベキューに使う炭があるじゃないです。
それを一緒に燃やすんです。炭は高温を保ってくれるので。
熱を一定に保ってくれるので。


猪野さんの本の中で「焚き火との距離感が人間関係に似ている」とありましたが。

距離感って大事だと思うんですね。
さっきもあまり触らなかったりとか。グイグイくる人がいるじゃないですか。
そういうのって嫌じゃないですか。だから逆にぐいぐい薪をくべちゃうと
へそを曲げて消えたりしちゃうので


適度な、空気を読むというか、焚き火をする時も大事なんですね。

そうですね。
焚き火をしていろんな人と囲んでいると、いろいろ見えてきますよね。
洞察力が磨かれるんです。疲れている人も分かります。
そういう人に限ってずっと見てます。びっくりするぐらい見ています。
見ているだけでリラックスできるんじゃないですかね。
だからやっぱり、木目を見るだけでもリラックス効果があるらしいんですよ。
焚き火なんてもっとそうじゃないですか。
周りは動かないのにここだけゆらゆらしているというのが
やっぱり人をリラックスさせるらしくて、波と同じで。



僕はアウトドアの入り口が登山だったんです。
病んでいるときに知り合いに山登りに連れていかれて、
山に打ちのめされて、なんて自分はちっぽけなんだみたいになって。
山に行くたびにリセットされるというか、
自分を見つめ合うところになっていて、それがだんだん仕事になってきたら、
常に山に行っているから自分がどんどん正常になっていくんですよ。
そうなると別に山に行かなくてもいい、みたいな。
自然を求めなくなります。だから多分焚き火もそうなんだと思って。



あと、新宿2丁目に知り合いが多くて飲みに行ったりするんですけど、
その時に、友達に「この子は千葉でキャンプ場みたいなことをしている」
と紹介されたので何気なく普通にキャンプしに来ればいいじゃんと言ったんです。
そしたらその子たちが「私たち行っていいの?」て言ったんです。
変じゃないですか。そういうゲイの子だったりはやっぱり、
ちょっと行かないようにしているんですよ、キャンプ場に。
ゲイだからって。そういうのちょっと。
だからそこに集まっているみたいなところがあるじゃないですか。
それで、全然、うち来なよと言ったら10人ぐらい来て。
いろんな人たちがいて、ずっとぬいぐるみ抱えている子だったり。
そうしたら、やっぱりみんな火の周りでいろんな話をし始めるんですけど、
2丁目にいるからみんな自分たちが思っていることを話せる場所と
感じちゃうじゃないですか。



でもそこでも話せないめちゃめちゃ闇をバンバン話し始めて。
普通に聞いていて、深いと思って。
それだけ焚き火って話せちゃう間力があるのかなと思って。
日の前はみんなフラットでいられるというか。
「キャンプに行っていいの?」と言われたのは衝撃的でしたね。
やっぱりそういうのは壁があるのだなと思って。



 徐々に薄暗くなる中、猪野さんが教えてくれた
焚き火を囲む人々の人間模様。
疲れている人ほど焚火を見るというのも興味深いですね。
猪野さんには、来週もお話を伺っていきます。



★猪野さんが昨年にご自身で手掛けた本『焚き火の本』は、
山と渓谷社から発売中です。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ humming bird / 奇妙礼太郎
・ It's A DRAMA / pushim

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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