(西表島・星砂の浜)

高橋:今週も引き続き、沖縄県西表島の「早朝エシカルツアー」の体験レポートです。
ここまで、西表の自然をカヌーやトレッキングでめいっぱい楽しむ様子を
お伝えしてきましたが、今回はこの素晴らしい自然を今後も楽しむ上での課題、
世界自然遺産に登録された西表島の「課題」と、
その課題解決のための取り組みのお話です。
このツアーのガイド、オハナアウトフィッターズ代表
國見祐史さんに案内していただきました。



(オハナアウトフィッターズ代表・國見祐史さんとツーショット)

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<< 現地レポートの様子 >>


高橋:ピナイサーラの滝で思う存分遊ばせていただきましたが、
貸し切り状態で今日は最高ですね。
普段はお客さんがたくさんいらっしゃるんですか。


國見:そうですね。コロナが大きな騒ぎになる前は、
ここはすごく観光で賑わう場所だったので、
1日にたくさんの人たちがここで遊ぶというのが多くて、
その時にピナイサーラの滝は、おしっことかの問題がやっぱり出てしまって。
滝が直接汚れたということはなかったんですけど、
その周辺がし尿の匂いとかがすごく多くなって
気になる問題として上がってしまい、
このフィールドを守っている西表島カヌー組合というところを中心に
トイレ問題に尽力しています。


高橋:じゃあ今はお手洗いに行きたい方はどうされてるんですか?

國見:いまは携帯トイレを利用してもらって
フィールドから持ち帰ってもらうのをお願いしています。
この裏のほうにトイレブース、便座が置いてあるんですけれども、
そこにかぶせる感じの携帯トイレを使ってもらって、
携帯トイレを回収するボックスがあるので、
そこに入れてもらったら、ゴミの収集業者の方が回収して
持っていってくれるという形ですね。



(ピナイサーラの滝から数メートル入った先に設置された
 日本一、眺めの良いトイレ!)

國見:今は試用期間で行政の人たちにも協力してもらって
皆さんに試して使ってもらっている状態なんですが、
やがては有料化もこの先は話にも上がってきていますので、
協力金という形で有料化していきながら、フィールドに何も残さず、
僕らも来た時よりもきれいな状態で帰るというのが望みというか、
やらなきゃいけないことだと思っているので、
できるだけきれいにして帰る、何も汚さず何も残さず遊ぶ
というのが一番大事なことかなと思います。
次に来た人も同じ楽しみを味わってもらいたいというのがありますので。


高橋:そうやって携帯トイレを使うようになってから環境はちょっと良くなりましたか?

國見:だいぶ変わったと思います。
やっぱりトイレの匂いが気にならなくなったり、
環境が良くなったのは実感してもらっていると思うので、
普段から利用しているガイドもちゃんと持って帰ってもらう
っていうことでフィールドにダメージを残さないということを
徹底してできるようになったので、
そこは大きな違いがあると思います。


高橋:そういうのを知らないで来た人も、そういう取り組みがある、携帯トイレがあることを知って帰れば、自分たちのものを垂れ流したりするのはありえないんだなと勉強して帰れますよね。

國見:そうですね。それもすごく大事なことだと思います。
日本だと国立公園に行くと大体どこも携帯トイレはみんなやっているので。
僕らは先進地として屋久島で勉強して。
北海道の知床も携帯トイレはやっていますし、
日本の国立公園、世界自然遺産という場所は
これからどんどん携帯トイレ化が進んでいくと思います。
これからはこういう遊びが発展していくと嬉しいと思いますので、
そういう時に携帯トイレを使うことで自分たちの子どもも孫も、
ずっとその先まで変わらない景色をずっと見てもらうためには
必要なことと僕は思います。本当にこれからの文化、
アウトドアの遊びの文化になっていくと思うんですね。


國見:今までとはまたちょっと違う形で、
今はキャンプも凄く人気が出てきていますので、
これからのキャンプは「何も残さず帰るのがカッコいい」
みたいになってくると嬉しいですよね。


高橋:また、ここに行きたいって思いますしね。ちょっとトイレ見に行ってもいいですか?

國見:おそらくこれが日本で一番景観の良いトイレだと思います。
滝を見ながら。こういう感じで中にオムツが入っているタイプです。




國見:いま僕らが使っているやつは焼却炉にも負担が少なくても
燃やしても有害な煙が出ないというのをちゃんと確認して、
アウトドア用に作られた携帯トイレです。
これを広げて…これで用を足すという。滝を見ながら。
あくまで携帯トイレは緊急用の、ここで皆さんがトイレされて
ゴミが溢れるのでは本末転倒になっちゃうと思うので、
緊急事態用に滝を見ながらと言う感じですね。


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(星砂の浜に流れ着いた、ごみ)

高橋:ビーチに降りてくる途中にもペットボトルやお菓子の袋がいっぱいありましたね

國見:そうですね。
海外から北側の風に寄せられて流ついてくるゴミがほとんどですね。


高橋:そのゴミはツアーでは拾ったりもするんですか?

國見:目に見える範囲でごみ拾いは少ししたりとか。
あとここの問題は、マイクロプラスチック…
放置された漂流ゴミが細く砕けて、砂の中に見えないように
たくさん入ってしまっているので、
マイクロプラスチックを少し回収するというのをやっています。




國見:網でふるいにかけると砂が落ちてマイクロプラスチックが。
実際のマイクロプラスチックはもっと細かいものになるんですけれども、
僕らが拾っているのは網の目に引っかかるくらいの細かいゴミ。




國見:Us4IRIOMOTEのプロジェクトの中に
ゴミゼロアートというヤマネコのシルエットがあって
そこにマイクロプラスチックとか漂流ゴミを入れていくと
それがひとつの模様になってアートになる。
ゴミ拾いがアートになるというプロジェクトもやっているので、
そこでゴミを拾った後はボックスの中に入れて、
きれいなヤマネコを完成させましょうみたいなプロジェクトもやっています。
僕らは小さな島に暮らしていて簡単なゴミは島の中で処理ができるんですが、
それ以外の資源ゴミやペットボトルは、
全部隣の石垣島に持っていって処理しなければいけないというのも
一つの大きな課題になってくると思うので、
そういう部分もこういう離島の抱えているゴミ問題は
こういうものがあるというのを、いらしてくれる方々に
知っていただいてから来てもらえるとすごく助かります。



(星砂の浜には、カクレクマノミも!
 「オハナアウトフィッターズ」より。)

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このエシカルツアーを行っている西表島の「オハナアウトフィッターズ」
詳しくはホームページなどをご覧ください。
来週も西表島からのレポートをお送りします!

「西表オハナアウトフィッターズ」オフィシャルサイト
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【今週の番組内でのオンエア曲】
・Love on the Weekend / ジョン・メイヤー
・Dust In The Wind / カンサス

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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