高橋:世界遺産に登録された沖縄県西表島の取材レポートが続いていますが、
今週は、西表島の環境と観光を考える上で外せないキーワード、
「エコツーリズム」について、お伝えしたいと思います。
お話を伺ったのは「西表島エコツーリズム協会」の事務局長・徳岡春美さん。
この協会、実に設立25年。老舗です。なぜ西表の人たちはエコツーリズムを、
いち早く取り入れたのか。その経緯や背景、ぜひ知ってもらえればと思います。




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高橋:まずは世界自然遺産登録、どう受け止められていますか?

徳岡:皆さんが思われているほどお祝いムードでは
正直、西表はない、ですね。不安な部分とかも、
自分たちの生活が変わっちゃうんじゃないかと言う不安、
自然が強されるんじゃないかと言うところも
やっぱり持っている方はすごく多いと思っています。


高橋:徳岡さんが所属されている西表島エコツーリズム協会。
エコツーリズムと言う言葉はここ何年かで
私はすごくよく聞くようになったんですが、
この協会自体は何年前にできたんですか?


徳岡:1996年に設立なので25年になります。
もともと海外から日本にも入ってきた概念なんですけど、
80年代位からそういう考え方が日本にも入ってきた中で、
地元の人もこの地域の自然をただ使わないで守るのではなくて、
観光と言う利用の仕方で地域を発展させる、
でもそれと同時にここを守っていくために
エコツーリズムと言う手法が良いんじゃないかと
皆さんもそういう意識を持たれて、協会の設立に至ったと言う。
日本で1番最初のエコツーリズム関連の組織です。


高橋:25年前に「エコツーリズム」と言う言葉が通じましたか?

徳岡:私自身は25年前には関わっていないんですが、
設立当時からの理事の民宿の女将さんをやられている方とかは、
当時からその自然の中で民宿のお客さんを案内したり、
その中でいつも自然の中で使わせてもらえるいやそうを食べたり、
自然を楽しんだり、その中で暮らしてきて、
それに生かされて暮らしてきていることをやってきたら、
その方は「あなたがやっているそれこそがエコツーリズムですよ」
と言われたと言うことで、
あーなるほどと思ったとおっしゃっていたので、
住民の方がほんとに島の中で自然とともに
あった暮らしと言うのを伝えていくのがエコツーリズムなんだ
と言うふうに理解された方も多分多かったと思うんですけども。


高橋:冬眠の方々のもともとの生活、自然との関係、
そういったものが当たり前にやってきたものが、実は今のエコツーリズムの概念とつながったと言う事ですが?


徳岡:この島は人が暮らしているので、
それこそ自然保護の考える時に人が暮らしていること自体が
自然破壊だとかって言う極端な考え方に
たどり着くこともあると思うんですけど、
ここの自然はやっぱり人がずっと暮らしている中で
保たれてきた自然、暮らしと共にある自然と言うところで、
昔の人たちの生活の仕方を見ているととても賢くて、
例えば何かものを取るにしても植物とか食べるものを取るにしても、
自分たちの使う分だけ分けてくださいと山の神様と海の神様に、
人間が謙虚な気持ちになって、全部根こそぎ取るのではなくて、
今日必要な分だけだけをとらせてくださいとお願いしたりとか、
後は山や海にもう一定期間は入らない時期を作ったりとか、
この自然とともにある島の暮らしを持続させるために
どういうやり方をしたら良いのかと言うのを
とても失敗もいろいろあったのかもしれないですけど、
それをわかりながら暮らしてきているというのがあるし、
後は季節ごとのお祭りとか山の神様や海の神様に感謝を捧げるとか、
自然の中に生かされているからこそ自然には逆らえない、
台風が来たりとかと言うのもあるし逆らえないというのがあるから、
やっぱりそういう神様とかお祭り事と言うのは
すごく大事にして暮らしてきているというのがありますね。


高橋:過去人の暮らしと共生してきたと言う事なんですね


徳岡:今はやっていないですけどそれこそ山も
一時期は林業で、金を使っていましたし、
今日も湿度も高いので草が生える、
草木が成長する速度ってすごく早くて、
山もちょっと使わないと道がなくなっちゃうんです。
川にしても、両サイドからマングローブとか木々が茂ってきて、
影になってしまうと今度は、その川の水の中の生き物に影響が出てくるので、
定期的に切って川を維持したりと言うこともしますし、
後は植物とかも昔はよく籠を作るのに使われていた信田を、
取らなくなったら今度はそこに琉球ますが、
成長の早い琉球松がどんどん入ってきて、
昔は籠を取るために松野目は踏み潰して歩いていたんだよと
5時とかに言われるんですけど、それで使わなくなったことで
減ってしまった植物とかもあるし、
いろんなところに変化があると思うので、
後は田んぼも昔、もう少し川の上流であったり
アクセスがしにくいところに田んぼがあったんですけど、
その田んぼの近くにヤマネコが田んぼの生き物を求めて暮らしていて、
餌場にしていたと、今でも田んぼの近くを餌場にしているんですけど、
その田んぼが今は道路の近くにいるから山猫もそっちまで
来るんじゃないかと言うことを言われる方もいらっしゃいますし。
田んぼが奥にあった時も山猫もその近くで暮らしていたとか。


高橋:エコツーリズム協会では25年前からそういったもの、
自然の保護と人の暮らしと文化と言うのを含めて伝えてきたと言う事ですね


徳岡:そうですね。
やっぱりその部分を自然だけと言うふうに切り離せないというのが
あったと思うので、自然があるからこその子の暮らしが
文化と言われるようになったと言うので、
自然だけを皆さんに伝えるんじゃなくて、
大切にしてきた営みの部分もしっかり伝えていこうと言う
思い出やってこられているんだと思います。


高橋:西表に来る方って海が綺麗でマングローブの森を
カヤックで行きたいと言う気持ちを持ってくる方が
すごくたくさんいると思うんですけど、
その方たちに実は西表って人と暮らしと自然が共存していて、
ここが文化で素晴らしいんだよと言うので、
どうやって伝えていけばいいんですか?



徳岡:一番伝えやすい人と言うのはガイドさんだと思うので、
例えばガイドさんが山や川に行った時にこの生き物は神です、
この生き物は神です、
と言うふうに生き物の説明はできるかもしれしれないんですけど、
この生き物は昔こうやって植物から籠を作っていたんだよとか、
これはこうやって食べたらおいしいんだよとか、
昔はこんなだったよみたいな、
このお話をできるだけでちょっと受ける印象って変わったりとか方法、
お客さんの世界も広がったりと言うことがあるので、
まずやっぱりガイドさん達でそこの部分を知って欲しいなと。
うちの会員さんは本当に素晴らしいガイドさんがいらっしゃるので、
すでにそういう知識を持ってガイドをされている方も
いらっしゃるんですけど、まだ若いガイドさんとかだと
そういうところまで知らないガイドさんも結構いるので、
まずはガイドさん達伝える側がそういうことをしろとか
経験すると言うことをしてもらうと言うのが良いかなと思います。


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来週も、沖縄県西表島 「西表島エコツーリズム協会」の
事務局長・徳岡春美さんのお話の続きをお届けします。


「西表島エコツーリズム協会」
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【今週の番組内でのオンエア曲】
・  Love Will Keep Us Togethe(邦題「愛ある限り」) / キャプテン&テニール
・ レター / ハナレグミ

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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