高橋:さて、今日は、番組で継続的にお伝えしている、
「鎮守の森のプロジェクト」の活動レポートです。
場所は、宮城県岩沼市にある「千年希望の丘」。
東日本大震災の津波被害を受けた海岸沿いに大規模な植樹を行い、
森の防潮堤を作る取り組みで、2013年から市を挙げての活動が続いています。



(植樹の様子)

高橋:千年希望の丘は、
津波の被害を受けた岩沼市沿岸部の土地に“6つの小高い丘”を作り、
その丘を、海岸沿いの「森の防潮堤」で繋ぐという取り組みです。
植樹は2013年から始まり、およそ35万本の木を植える計画で
2020年には1万本を植えてファイナルを迎える予定でしたが、
コロナ禍で延期となり、今年も再延期に。
今年は宮城県内の方限定に規模を縮小して植樹祭が行われました。


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(「鎮守の森のプロジェクト」事務局次長・水田さんと)

高橋:宮城県岩沼の植樹会場に来ています!
もうこの番組では毎年植樹をさせていただいていますが、
鎮守の森のプロジェクト事務局次長 水田さんにお話伺います。
今日は良いお天気ですね!

水田:そうですね、
昨日台風だったので準備が大変だったんですが
なんとか間に合って今日迎えることができました。


高橋:毎年伺っていますが、今回で植樹は何回目ですか?

水田:こちら岩沼の千年希望の丘は9回目になります。
今年でファイナルということで1万本の植樹で終わる予定だったんですけれども、
またコロナのことがありましたので来年に持ち越しと。
去年も同じような話をしたんですけど。
今日はボランティア80人ほど集まっていただきまして
1500本植える予定です。
いまはその前に、去年3000本を植えた場所の育樹活動と言いまして、
草抜きをやっていただいています。


高橋:第1回目に来たときに、
植樹でここに森がつながっていくという話をしていたのを覚えているんですが、
全体像としてみんなで植樹をしたこの森は何メートルつながるんですか?


水田:今日植えるのが45メートルという距離なんですが、
岩沼の海岸線はおよそ10キロくらいあります。
全部では無いんですがほぼ10キロを森でつなぐということになります。


高橋:想像してほしいですね、
海岸線沿い20キロの、みんなが植えた森が育っているということですもんね。


水田:そうですね。
皆さんの力のおかげで来年植えれば全部つながって
森の防潮堤ができるんではないかと期待しています。


高橋:1回目に植えたところだいぶ大きくなっていますか?

水田:大きいところだと
10メートル近くになっている木もありますので、
「森」に見えてくる感じもあります。


高橋:1回目の時は本当にそんなふうになるのかと思ったら、
本当にいよいよ形になってきたんですね。



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高橋:鎮守の森のプロジェクト 水田和宏さんのお話でした。
ということで今回もわたくし、植樹のお手伝い、してきました。
まずはみんなで恒例の“植樹の基礎”を学ぶ時間です。
教えてくださったのは、東京農業大学教授・鈴木伸一さんです!


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鈴木:皆さんに今日も木を植えていただくんですが、
これは森を作ろうということなんですよね。
森を作っていろいろな災害、津波も含めてオールマイティーな災害から
命を守ろうという趣旨でやっております。
今日植えるのはタブ、シイ、カシが中心なんですが、
みんな常緑の20メートル以上大きくなる木ですね。



(今年も植樹しました!)

鈴木:東北は寒いからそんな常緑の木じゃないだろうよく言われていたんですが、
実は調べてみますと、海岸沿いへ行くと山田町くらいまで
タブノキの自然林が分布していることがわかりまして、
そういった常緑なものを植えていこうと。
これはきちんと調べた結果選ばれた樹種。
関東や西日本に比べると成長度合いは遅いんですが
着実に育っていくこともわかっていますので、
時間が経てば、あと10年見ていただければ
結構こんもりとしたものになっていくんだと思っています。


鈴木:今日は24種を植えます。
まず一番多く本数を植えるのが海岸沿いの樹木です。
これはタブノキです。
宮脇先生がいると「タブノキの三唱」というのやるんですが。
行きますかね…。1つの種目がスダジイと言う椎木です。
これはシラカシと言いまして
ちょっとした屋敷林、垣根なんかを作るものです。
その他これによく似たウラジロガシ、モチノキも植えますのでよろしくお願いします。



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高橋:宮脇先生、というお名前が出てきましたが、
「鎮守の森のプロジェクト」の副理事長で、「森の防潮堤」づくりの指導にあたってきた
横浜国立大名誉教授の宮脇昭さんの訃報があったのが
今年、7月16日のことでした。
その土地本来の木々を植樹することで森づくりをする、いわゆる「宮脇式」は
日本だけでなく海外でも数々の成果を上げ、各地でたくさんの森が育っています。
そしてこの、宮脇さんの森づくりは、しっかりと弟子の方々に受け継がれています。
そのおひとりが今回も植樹指導を担当した東京農業大学の林学博士
西野文貴さんです。


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<< 現地レポートの様子 >>


(東京農業大学 林学博士・西野文貴さん)

西野:1平米に大体3本から4本の設計。
約60センチ離しています。
3年後になると植物同士の葉っぱが触れ合う距離になります。
そうすると下にある植物が、太陽が当たらないと枯れてしまうので、
一生懸命成長しようとします。
そのような競争させながら共存するメカニズムを生み出すために
60センチというのが今までの経験上から出ているんですね。
これを考案された先生が横浜国立大学の名誉教授宮脇聡先生。そこから考案されたものです。



(60センチ間隔で植えていきます!)

高橋:お互いぶつからなかった場合とぶつかって成長した場合は全然違うんですか?

西野:違います。
例えばそれは身近なものでいうと稲がそうですね。
稲は1本1本ずつ植えないですよね。
ちょっと感覚を計算して密集させながら増えている。
野菜なんかも最初ちょっと育てさせて途中で間引きをしますよね。
この植樹もそういう風に自然に間引くのが
大体15年とか20年かかってしまいますけれども、
自然の間引きが起こるというふうにされています。


高橋:競争に負けた子が倒れていく、、、?

西野:そうです。次の世代を支えるためにバトンタッチかれるわけではないんです。かれるんですけれども次の世代のための肥やしになるなる。

高橋:先生これは何の机ですか?

西野:マルバシャリンバイといいます。
丸い葉っぱで車輪のように梅の花がつくんです。なので車輪梅。


高橋:言われてみると幹の部分が梅の木っぽいですね!

西野:これは大きくなっても将来3メートルから5メートル。
そうすると森の中の縁の下の力持ちの木ですね。大きくならない。
いわゆる森の中に風がいっぱい来るのを守ってくれたりする木です。
大事なわけです。こいつらがいないと森が完成しない。


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高橋:「鎮守の森のプロジェクト」のウェブサイトなどをチェックしてみてください。

「鎮守の森のプロジェクト」


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ ホーム /  Phillip Phillips
・ 風は西から / 奥田民生

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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